Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

長い年月が過ぎ去りました…

2023-12-15 12:50:33 | 日記
最後に記事をアップしたのが、2014年の3月1日…
それから本当に長い年月が過ぎ去りました…
このブログに投稿していた当時、家庭状況は決して平穏ではなく、追い詰められ、苦しみ、どこかに救いを求め、歯を食いしばって生きていましたが…
何年かのちには、きっとこの苦しみは和らいで、穏やかな気持ちで過ごせているのではないか…という微かな望みも抱いていました…
でも……10年近い時が過ぎた現在(2023年12月)、さらに状況が悪化しているとは…人生は本当に過酷です…

「ビッグイシュー」を買いました

2013-05-19 23:26:28 | 日記
今日は朝から町内会の清掃、庭の剪定をした後、疲れた身体に鞭打って久しぶりに映画館(岡山メルパ)へ出かけました。

観たのは石井裕也監督の「舟を編む」☆

石井監督の作品は「君と歩こう」がとても好きで、「川の底からこんにちは」もかなり笑えて気に入っていて…(石井監督、この作品の主演女優だった満島ひかりさんと結婚されたんですよね☆)

今回の「舟を編む」も期待して観に出かけましたが、期待どおり、なかなか雰囲気のいい作品でした。
辞書をつくる。。。っていう仕事自体が新鮮で興味深いし、出てくる3組のカップル(夫婦)がそれぞれ温かく、相手を大切に思っているのがじんわり伝わってくる作品で、とても気持ちよく映画館を出ることができました。

……☆……☆……☆……☆……☆……☆……☆……☆……

その後、用事があって表町の天満屋前を通ったら、野球帽をかぶった1人のおじさんが、雑誌を片手で頭上に掲げ、立っている姿が視界に入りました。

あっ、そうだ! 岡山でも「ビッグイシュー」が売られるようになったんだっけ!

しばらく前、毎日新聞に、岡山での「ビッグイシュー」販売の記事が掲載されていたのを思い出し、そそくさと財布を取り出しておじさんから1冊購入しました!(思わず「がんばってください」とお声をかけてしまいました。)


「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として英国ロンドンで始まり、日本では2003年に創刊されました。主に大都市を中心に販売されていて、私もときどき出張で東京へ出かけたときなど、駅で販売員の方を見かけ購入していましたが、岡山でもついに販売が始まったようですね。

雑誌販売者は、現在ホームレスか、自分の住まいを持たない方で、最初この雑誌10冊を無料で受け取り、その売上げ3000円を元手に、以後は1冊140円で仕入れ、300円で売り、160円を収入とし、自立への道を一歩ずつ進んでいけるようなしくみになっています。

内容も、かなりの大物著名人たちが表紙を飾り、スペシャルインタビューに登場していて、その記事から意外な一面を知ることができます。
5月15日号の表紙になったジョン・ボン・ジョヴィは、人気ロックバンドのボーカルとしての顔しか知りませんでしたが、ホームレスの方を支援するプロジェクトを立ち上げ、居場所つくりや依存症のリハビリ支援に熱心に取り組んでおられることが紹介されていました。

他にもネイチャー・テクノロジーの特集(ダチョウは強じんな免疫力を持っていて、卵1個から8万枚のインフルエンザ対応マスクが作れるのだとか!)、雨宮処凛さんのエッセイ、ホームレスの方が答えてくれる人生相談等、結構読みごたえがあっておもしろいです!

1冊売っても大した収入にはならず、なかなか大変だろうな~と思いますが、20冊、30冊と売れるようになれば……

隔週で出版されているので、表町へ出向いたときには必ず購入しようと思います。
ほんの少しのことですが、何かのお役に立てればいいな。




4月が終わります。。。。。

2013-04-29 22:02:44 | 日記
あっという間に4月が過ぎ去ろうとしています。

この2か月は、本当にいろいろとしんどい日々でした。。。

3月に内示があり、4月から、一番行きたくないと思っていた部署に、まさかの異動となってしまいました…(泣)
それも出戻り!(笑)

4年前、2年間所属したこの部署から出ることができたときは心底うれしく、「助かった~!」とほっとしたのも束の間…
無慈悲にも、引き戻されてしまいました…(泣)

ただでさえ過酷な年度末の時期に、システムの移行がうまくいかず、毎晩日付が変わっても帰宅できない課員の様子を隣で間近に見ていたので(横で見ている方も先に帰ることに対する罪悪感があり、しんどかったんですよ~)、もう2度とここへは戻りませんように~!!!と神様に祈っていたのに……  

なんでもっと元気な若者じゃなくて私なんだろうか!?……(泣) (イジメかも。。。)

仕事内容もとても厳しいけれど、何よりむずかしさを感じているのは、課内での私の立場です。

9名の課員中、女性は私1人だけ…(キツイ!)
そして、一癖も二癖もある男性陣(20代~40代)7名が私の部下になってしまいました。。。

……仕事内容も大幅に変わっているので昔の知識は役に立たず……
一から教えてもらう立場になった私は、気後れしながら、なんとか早く仕事を覚えようと必死の毎日です。
初めての仕事ばかりで、理解するのに時間がかかり、どうしても劣等感が頭を持ち上げてきます……

そんなわけで、心の真ん中にうずまく得体のしれない「大きな不安」を抱えながら、日々を過ごしています。

毎晩残業で心も身体もクタクタになって…
そんなとき、苦しい気持ちを和らげてくれるのは、やっぱり愛犬リンの存在なんですね~


すがすがしい朝、なんとか早起きしてお弁当を作った後、1日で一番楽しい時間……リンとの散歩に出かけます。
お日様の光をあび、鳥たちのさえずりをききながら、リンにひっぱられながら(笑)歩きます。

先日は散歩道で、不思議な木を見つけました!


桃の花なんでしょうか???
1本の木に、白とピンクの2色の花が咲いているのです。

思わず見とれてしまいました。ちょっとだけ気持ちが穏やかになりましたよ☆

それでもやっぱり
仕事に行くのいやだな~いやだな~
リンと1日家でゆっくりまったりできたら、どんなに幸せだろうな~
…でも娘の教育費を稼ぐためには、まだまだ頑張らないといけないしな~ と悩みは消えず。。。

神様☆今日もなんとか1日が無事に過ごせますように~~

……と祈りながら、トボトボと仕事に出かける私なのでした! とほほ。。。

毛皮を買わないで!

2013-01-03 23:57:38 | 日記
クリスマスやお正月…といった行事?がやっと過ぎ、少しほっとした今日、バーゲンをねらって岡山駅の一番街へ買い物に出かけました。

子どもたちに物入りで、普段は倹約生活を続けている我が家ですが、上の娘のお下がりばかり文句も言わず着ている下の娘に、あったかいコートの1枚でも買ってやりたいと思い、「買わんでいい~」「ねぇねがくれたのがあるからいらん」と遠慮する下の娘をひっぱって、久しぶりのショッピングに出かけました。

岡山駅周辺は、さんすても今日からバーゲンで、ものすごい人の波です。
高校生女子が着る服。。。といってもいろんなタイプがあり…我が家の娘が着れそうなナチュラル系?の服を探すのは本当に一苦労です。

あちこちお店をのぞいて歩いているうち、ちょっと悲しい気もちになったことがありました。

若者の服を扱うほとんどのお店で目にする、毛皮のついたコートの数々です。





コートのフードにとりつけられている、おびただしい数の毛皮。。。
コートについているタグを見ると、どれも中国製でファー部分は「raccoon dog」(タヌキ)や「rabbit」と書かれています。
これらのコートを作るために、たくさんの動物たちが殺されているんですね。
毛皮用の動物たちは、肉をとるためではなく、毛皮だけのために、劣悪な環境の中で飼育され、最後には生きたまま皮をはがれることも多く…
それは目を覆いたくなるような残酷な状況です。。。
観るたびに、あまりの衝撃に涙が止まらなくなりますが、アニマルライツセンターのHPを読んでくださればその現状がわかります。

以前、セーターを買いに行ったお店で、店員さんに「首が寒いからタートルネックのセーターしか着ないんです」と話したら、「これをつければあったかいですよ」とウサギのえりまきを出してこられたことがありました。私が「リアルファーは絶対身につけたくないんです」と言ったら、店員さんに露骨に嫌な顔をされたっけ。。。

一緒に買い物に行った下の娘でさえ、毛皮のついたコートのタグを探しては、これはタヌキ、、、これはキツネの毛皮だ…とつぶやいて店員さんに不審がられている母の姿を恥ずかしく思ったらしく…「お母さん、やめて」と言ったきり、むっつりして口をきいてくれなくなりました。

こんなこと考えたり気にしたりする方がおかしいのでしょうか…

でも、でも……コートのフードのふちに毛皮は本当に必要なんでしょうか…
ファッションとして、当たり前のように毛皮がついているけれど、その毛皮は動物の死体なんだよ!!!
あなたが、おしゃれだと思って身に着けているその毛皮は、苦しみぬいて死んだ動物の死体なんだよ!!!

コートに毛皮をつけるというデザイン、流行が早くなくなってほしい。。。
リアルファーを売らないメーカーもたくさんあります。
(ユニクロは毛皮を扱っていないので、企業としても信頼しています)

毛皮のついた服を購入することは、新たに動物たちが殺され、毛皮にされていく流れを作っていきます。

どうか、毛皮を買わないで! 

毛皮のために殺される動物たちのことを、少しでも気に留めてくださる方が増えることを祈っています。




眠れぬ夜。。。

2012-08-11 22:23:39 | 日記
ここのところずっと、我が家は家族4人、寝不足が続いています…

……夜中に必ず睡眠を中断され、いらだちと共に起こされてしまうからなのです…

心地よい安らかな眠りに浸っているとき……不意に耳元に聞こえてくるあの許しがたい「プ~ン」という羽音……

そうです! 大胆不敵、神出鬼没、追い払っても追い払ってもしつこくまとわりつき、ついには耐え難いかゆみで安眠を妨害し、家族を怒りと共に諦めの境地に陥れる。。。あの、ゴキブリより憎たらしい ヤツ のせいです!!!

このことについて話すには、まず我が家の「ある秘密」を暴露せねばなりません

実は……我が家は…真夏のこの時期、22歳、16歳の娘たち、夫と私、家族全員が一つの部屋で並んで寝ているのです!(えっ?あなたも!?)
2階東の部屋は南北および東の窓を開け放つと、山側から涼しい風が通り抜け、夜はクーラーを使わなくても十分眠れるので、自然と家族全員が集結し、かたまって寝るようになってしまったのです。夫にとってはまさに酒池肉林状態???(使い方間違ってますかね?)

涼しさの点では問題ないのですが、夜中に襲いくる、ヤツのせいで。。。

家族の反応もそれぞれで…

夫  かゆみに耐えかねて目覚め、かまれた箇所にひととおりムヒをぬりたくり、あきらめて寝る。

私  かゆみに耐えかねて目覚め、かまれた箇所にムヒをぬり、予防のため虫よけスプレーを手足に噴霧し、あきらめてそのまま寝るか1階のソファに移動して寝る。

娘S  かゆみに耐えかねて目覚め、家族が眠っているにもかかわらず、突然部屋の電気をバッと点け、執念深くヤツを見つけ出し、仕留めてから安心して眠る。(家族からの抗議噴出!)

娘T  かゆみに耐えかねてちょっと目覚めるが、眠気のほうが強く、そのまま熟睡。朝になって多数のかまれた痕を発見し驚愕している(笑)。

最近、娘SとTは自衛のため、タオルケットをミイラのように体にまきつけて肌の露出を防ぐ「ミイラ作戦」を開始しています。
それでも昨夜、娘Sは、タオルケットからはみ出していた足の指を攻撃され、あまりのかゆさに、とても悔しがっていました。油断大敵です
私も一度まぶたをかまれたことがあり、朝起きたらお岩さん状態 恥ずかしかったけれど、仕事を休む訳にもいかず、お岩さんのまま出勤したことがあります。メッチャ恥ずかしかった~!!!(オバサンじゃあ、ギャグにもできません

それでも、ベープノーマットとか、化学薬品を使用した蚊取り器は使いたくないんですね…
小鳥を飼われていたお宅で、小鳥が死んでしまったとお聞きしてからは、人間にだって安全であるはずがない!と思うし、愛犬リンに何らかの悪影響が出ることを考えると、絶対使いたくないんです!

それに…ヤツの身になって考えてみると…子孫を残すため、命がけで巨大な怪物に立ち向かっているんですよね…(迷惑だけど…)

結局、良い解決策のないまま、今夜も我が家はヤツが出没しないことを祈りつつ(一種の賭けですね!)、家族4人眠りにつくのでした

12.11原発いらないパレード

2011-12-17 15:45:35 | 日記
福島第一原発事故から9ヶ月……原発事故で大量の放射性物質が放出され、人々の暮らし、人生をもメチャメチャにし、子どもたちの健康が脅かされています……

それなのに……私の住む岡山では、自分たちに直接の被害がなかったからか、震災のことも、原発の事も、どこか他人事としかとらえていない人がほとんどで…

家族にはまだしも、職場で原発の話なんてしようものなら、明らかに浮いてしまい……

岡山だって人ごとじゃないのに…

島根原発や伊方原発も近くにあるし…
スーパーには産地が記載されていない加工品が数多く並んでいるし…
ウクライナやベラルーシと比べて、あまりにもゆるい規制値により、汚染された食材が普通に出回っている現状…
岡山の子どもたちが食べる給食の食材だって、本当に大丈夫なのだろうか…

震災瓦礫の受け入れの是非が問われる中、積極的に瓦礫を受け入れた石原都知事を賞賛する声も多く、放射能に汚染されていない瓦礫は受け入れるべき…という意見もきこえてきます…
山積みされた瓦礫の処理をすることが復興への第一歩と考えるなら、それに協力したいという気持ちは誰しも持つと思うのです…

だけど…だけど…すべての瓦礫の放射能値を一体だれが正しく計ってくれるのか…絶対に放射能を含んだ瓦礫を拡散しないとだれが保障してくれるのか…いったん受け入れてしまったら、取り返しのつかないことになる可能性もあります…

11月に野呂美加さんのお話会『いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと』に参加した際、野呂さんが力強く語られた言葉…「汚染されていない地域に住む者の使命は、汚染された地域に安全な野菜を送ってあげることですよ!」…これを聴いたときに、やはり(心苦しくても)瓦礫の受け入れは断固拒否していかなければならない!と確信したのでした。。。

といって、農家でもない私が今何ができるのか…せいぜい募金や署名することでしか今まで関われていません…でも、原発には絶対反対!!!…この気持ちを、たとえ微力ではあっても何か行動で表わさなければ!!!

…と思い、参加してきました!

「12.11原発いらないパレード…岡山もやばい!!」


岡山駅東口のビックカメラ前に集合し、桃太郎大通りの車道をみんなで石山公園(岡山市民会館横)まで歩きました。

パレードの前の方は「原発おえまぁ」コールやアルゴリズム体操の替え歌を唄いながらゆるゆると歩き、後ろの方は津山から来られた若者たちの手作りドラムバンドの力強いリズムに乗せて「原発反対!」をコールし…

老若男女、小さい子どもさんの手を引いたり、乳母車を押したりしながら参加しているお母さんたち…
車椅子の方、お坊さん、いろんなメッセージが描かれた色とりどりの旗を掲げて行進する、たくさんの人たち…

初めて参加した私には、どういうつながりで集まってこられている人たちなのかよくわかりませんでしたが、とにかくゆるゆると、でも何か清々しい気持ちで最後まで歩くことができました。

石山公園では、あったかくて美味しい豚汁をいただき、重箱に何十個もおにぎりを作ってきてくださったご夫婦のご好意に甘えて、おなか一杯になりました。

このパレードを主催してくださった「子ども未来・愛ネットワーク」では、震災後、岡山へ避難してくる方たちのために住居や就職情報を紹介したり、避難してきた方たちのための交流会やイベントを開催したり…本当に頭が下がります。

これからも自分にできること、協力できることを探していかねば…と思っています。


5月になりました

2011-05-05 23:18:55 | 日記
3月、4月があっという間に過ぎ去り、いつのまにか5月になっていました……

つらくてしんどい2ヶ月でした…
日本という国自体を危機に陥れるような、今でもまだ信じられないような東日本大震災も起きました……

新年度を迎えるための準備で残業が続いていた3月、悪夢のような地震と津波が東日本を襲いました……テレビで繰り返し放映される津波の映像に驚愕しましたが、被災地域があまりに広範囲で、情報も断片的で…横浜に住む娘や千葉で勤務する職場の同僚たちのことを案じながらも、いつもどおりの平穏な日常が続く自然災害に見舞われることが少ない平和ボケした岡山に暮らしていて、どこか非現実的な感覚でしか捉えることができませんでした…(本当に申し訳なく思います。)

少しずつ被害状況が報道されるようになると、あまりに多くの問題が同時多発していることを知り…(まさかの原発事故!)
膨大な数の方々が亡くなり、行方不明となり……助けを求め、悲嘆にくれておられる方々の姿が見えてくるにつれ、だんだん心が苦しくなってきました…。

被災された方々が、大変な状況に置かれている中、何事もなく毎日温かい食事をとり、お風呂に入り、寒さに震えることなくぬくぬくと布団で眠っていることに対する罪悪感…
大切な家族を亡くし、絶望的な悲しみの中でかろうじて自分自身を保っているであろう方たちに対し、何も力になろうとしない自分に対する嫌悪感…
そして、いくら理解しようとしたとしても、目の前で大切な家族や恋人を津波にさらわれ、深い悲しみに陥っている方々の苦しみを本当には共有できない(共有できるのは、同じ悲しみを経験した人だけだと思うのです)という事実…

何かできることはないのか…という思いはあっても毎日が慌しく疲労も重なっており、自分と家族の生活を守り、日々を切り抜けていくだけで精一杯……

ジレンマに苦しんでいるうち、だんだんと心が固まっていってしまったのでした…

「がんばれ日本!」という、一見励ましにみえて実はとても酷い言葉をあちこちで見聞きするたびに、目や耳を塞ぎたくなりました……
あまりに大きすぎる悲しみに茫然自失、憔悴しきっているとき、「がんばれ」という言葉がどれほど人を追い詰めることか……

結局、今自分にできることは何か、と現実的に考えたとき…日常生活を守り、家族を守り(夫の病状が再び悪化しています)、仕事を着実にこなし、その上で義援金を定期的に送り続けることだと思い直し……

節電を心がけながら日々の生活をなんとか乗り切っていこうと決心したのでした。

いつもお世話になっているI先生から、福島原発の「廃炉」を求める署名運動や、子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する署名運動について教えていただき、協力させていただいたことで、ほんの少しだけですが、自分の固まっていた心をほぐすこともできました。


仕事では。。。。。

3月に私の所属する課の課員4名のうち2名が退職しました。
退職者のために、送別会やら記念品の買出しやら花束贈呈の儀式やら…いろいろと気を遣ったつもりなのですが……退職者の1人・自己顕示欲の権化だった女性上司からは、最後まで一言のねぎらいの言葉もなく、最後の日、荷物を運ぶ手伝いをした際にも、ついに私と目を合わせてくださることはありませんでした。(一緒にいたもう1人の部下には「がんばりなさいよ」と声をかけておられたのですが…)私が彼女の信奉者・崇拝者ではないということをわかっておられたのだと思います。(それは彼女が部下に一番望んでいたことでした…)

4月から、私の所属する部署の課名が変更になったことに伴い仕事が倍増したところへ、新人を含む3名が課員として加わりました。年度初めには行事が目白押し、しかし新メンバーは即戦力とはならず、結果的にすべての指示を私が出さねばならなくなりました。立場上、言いにくいところもあり、いつもながらの理不尽な人事異動を恨みながらも、やるだけのことはやらねば!!!と覚悟を決め、できるだけみんなに声をかけ、コミュニケーションをとりながら段取りを考えていきました……

肉体労働や休日出勤が続いていたころ…なぜか左目の奥がひどく痛み始め、左後頭部にも激痛が走るようになりました…

疲れがたまってきたんだな。。。ということはわかっていたけれど、女性も含め、毎日深夜まで残業している隣の部署の人たちへの手前、弱音は吐けません。鎮痛剤を毎日服用しても全く治まる気配がないことが気になりながらも、時間に追われ、張り詰めた日々を過ごしていました。。。

そうこうしているうち、左眉の真ん中あたりに、にきびのようなブツブツが出現し、ピリピリして痛いな~と思っていたらだんだんとふくらんできて……

さすがになんだか様子が変だと気づいて健康管理センターに駆け込むと、「帯状疱疹」だと宣告され、すぐに病院へ行くように言われました。

この後、近所の内科で処方されたバルトレックスという高価な薬を5日間飲み、注意しないと失明の恐れもあると脅され、眼科へも通いました。確かにこの帯状疱疹のウイルスってやつはものすごく強烈で、水泡は顔の左半分と頭に次々と出現し、左目はつぶれてお岩さん状態になってしまいました……

本当は安静にしなければならなかったのでしょうが、この時期そんなことが許されるはずもなく…
眼帯をしてつぶれた目を隠し(隠しきれていませんでしたが)、毎日這うようにして出勤し、ヘトヘトの毎日でした。。。

帰宅すると、同じく疲れ果てて大鼾をかいてソファで寝ている夫の姿が気になりながらも、自分自身がしんどくてしんどくて…必要最小限の家事だけすませて布団に倒れこむ生活が1ヶ月近く続きました……ホント~にこのウィルスのヤツは。。。かなり手強かったです!!!
(新聞もほとんど読めず、テレビは全く観ない生活でした…)

ようやくゴールデンウィークが近づいてきたころ、たまたまつけたテレビで、福島に取り残された畜産農家の牛たちが、エサも水も与えられないまま衰弱死していることを知りました。
……家族で遅い夕食を囲んでいたゴールデンウィーク前日、やっと明日から休める…とホッとしたとき、突然牛たちのことが頭に蘇ってきました。娘に「福島では牛がね~」と話し始めたとたん、堰を切ったように涙があふれてきて、もうそれ以上どうしても食事がのどを通らなくなりました…

被災地で不自由な生活をされている方々、原発事故で故郷を離れなければならなくなった方々、大切な家族を亡くした方々……あまりに深い悲しみの数々に言葉もありません……

傷ついた被災者の方々の心が少しずつでも癒されていきますように…ただただ祈ることしかできません……ごめんなさい。。。

4月半ばから夫の病状がかなり悪化しています…私も我が家を守っていけるのか、不安感で苦しくなることがありますが、なんとか毎日を凌いでいこうと思います。




最近気に入っているのは…

2011-02-26 21:52:37 | 日記
ここのところ仕事が忙しくなり、頭痛に苦しんだりめまいの予兆のような症状があったり…。
日曜の夕方にはサザエさん症候群になることも…

そんな日々を乗り切っていけるのは、美しい音楽、映画や本との出会いがあり、心を落ち着かせてもらっているから。。。

最近気に入っている音楽は、The Real Group の 「Gota」という曲です。
The Real Group は「Words」も大好きだけど、この「Gota」も神秘的でステキです☆
お風呂の中や出勤の車中でも、知らず知らずのうちに口ずさんでいたりします。

映画で最近観たのは「冬の小鳥」という美しい佳作。
一緒に観た娘Tは涙をこぼしていましたが、ちょっと平凡だったかな…。

それと比べると、途中から観たにもかかわらず、いまだに心に清々しい余韻を残しているのが、1週間前に観たNHKのテレビドラマ「迷子」です。(2月19日放送)
テレビをほとんど観ない我が家なのですが、新聞のテレビ欄を読んでなんとなく心惹かれ…時間を間違えて前半30分を見逃してしまったけれど、それでも登場人物みんなを好きになってしまう、あったかくて切なさがいっぱい詰まったとても素敵なドラマだと思いました。大切に思う人とのぎこちない会話…役者さんの演技が初々しくて、胸の中にふんわりと優しい気持ちがふくらんできました。岩井俊二監督の「リリィ・シュシュのすべて」を観たときから気になっていた忍成修吾さん、「カケラ」でも魅力的だった中村映里子さん…。高校生の男の子たちも純なやつらで、とてもかわいかった☆もちろん主役のおばあさんも☆☆
 3月27日には再放送があるようです!!!今度は絶対最初から観るぞ~!!!!!

疲れているとなかなか本も読めないのですが、そんな中、最近いいな~と思ったのは、ポール・オースターの「ガラスの街」です。

ポール・オースター(?!)という探偵になりすまし、依頼主ピーター・スティルマンに会いに行ったクインは、そこでピーターの恐るべき生い立ちを聴くことになります。ピーターの父親(宗教を専門とする大学教授)は、「外界から隔離して育てた子どもは神の言葉を話すようになる」という自説を証明するため、幼い自分の息子を9年間自宅の一室の暗闇に幽閉したのです。ある事件をきっかけに救出され、何年間も病院で治療を受けたピーターが、自分の過去を、幼児性を残したままの不思議な言語でクインに告白する場面は痛切で、そのあたりからグイグイとこの物語に引き込まれていきます。裁判の後、精神異常と診断されて病院へ送られた父親が、13年ぶりに解放されることになり、ピーターを殺害しにやってくるので護ってほしいとピーターの妻から頼まれるクイン…そして、その後クインはスティルマン夫妻と連絡が取れなくなってしまったにもかかわらず、寝食を忘れてスティルマン家の入口で、雨の日も風の日も何ヶ月も見張りを続け、とうとう無一文の浮浪者へと変貌し、すっかり落ちぶれ果ててしまうのです…。
 結局、ピーター・スティルマンの事件は真実だったのか?もしかしてクインが見た夢?妄想???…一体何が起きていたのか…何も解決されないままクインも姿を消してしまいます…
 いろんな?が浮かんでくる不思議な作品でしたが、これは何かを解決しようとする作品ではないんだな、ということだけはわかります。
 ポール・オースターの作品は初めて読んだのですが、なかなかいいですね!もっと他の作品も読みたくなりました☆ NYの乾いた空気、ガラスのようにキラキラしているのに孤独な場所…クールなのに味わい深い文章を読んでいくのはとても気持ちが良かったです☆
 
 そして、現在読んでいるのは鴻上尚史さんの「八月の犬は二度吠える」(講談社)です。

鴻上さんとは同年代で、東京に住んでいたころは第三舞台の芝居をずっと追っかけながら青春時代を過ごしました。池袋のシアターグリーンや下北沢のスズナリの狭い客席で、膝を抱えて観た第三舞台の芝居は、なつかしくてほろ苦い思い出の一つです。
 鴻上さんのエッセイはいろいろと読み、映画も観ましたが(映画はどれもつまらなかったですね。すみません!)小説はこれが初めてです☆今、ちょうど半分くらい読んだところで、京都の予備校で暮らす、個性豊かでアホな予備校生たちの笑える青春物語…と思って読み進んでいたら…(京都の大文字焼きを戌年の来年だけ犬文字焼にしよう!という発想のおもしろさに笑いました!!)…途中から急激に物語が深まり、取り返しのつかない悲しい事件が起こり…今、涙ながらに読んでいるところです。これはすごい傑作じゃないかな!今夜も続きを読むのが楽しみです。

我が家ではそれを「G」と呼ぶ

2009-09-26 23:44:35 | 日記
我が家に最近続けて出没した「G」

黒光りする脂ぎったからだ! 怪しげに四方を触れ回る不気味なヒゲ!!

心安らかに過ごす時間、くつろぎの場所において、不意にその黒くつやつやした姿がサササッと視界を横切っていった場合、それに気づいて平常心でいられる者はおそらく皆無であろう

我が家でも同様だ!
まず発見者(娘Tの場合)は「きゃ~!」とか「ぎゃっ!!」とか悲鳴を発し、恐怖と嫌悪感で顔をゆがめて一瞬後ずさりした後、怯えながらも行方を見失わないようにその姿を目で追いながら「おかあさ~ん!!!早く来て~!!!」と私に助けを求める。。。

子ども時代自然に囲まれて育ち、虫やら魚やら動物には滅法強い(?)私は、その声の調子で何が起きたかを瞬時に察知し、手にガムテープをつかみ、すばやく現場に参上する

そして右に左に逃げ惑うそれを部屋の隅に追い詰め、何度か逃げられながらも最後にはガムテープで封じ込め、身動きできない状態にしてしまうのである

今日の収獲


今日もやっつけた!成功!!…勝ち誇った笑みを浮かべる母の姿に、畏怖の念を抱く(???)娘Tなのであった(笑)

ちまたでは、丸めた新聞紙やスリッパで立ち向かう者もいるようだが、身体の一部が損壊したり、汁が出たりするやっつけ方は、私の感覚では許容できない。
そのため、昔からガムテープで封じ込め、1週間くらいそのままにして命が尽きたのを確認してからガムテープごと丸めてポイッと捨ててしまうのである。(どっちもどっち笑)

今は神奈川に住む娘Sも、こんな母をいつも呆れた顔で遠巻きに眺めていたが、1人暮らしのアパートに出没されて以来、一家に1人欲しい貴重な人材として、母の価値を再確認したもようである(笑)

夏休みに帰省した娘Sは、アパートの友人たちの間で、『ゴキブリっていう言葉を発することすらイヤだから「G」って呼んでいる』と話してくれ、家族で大笑いになった☆

そのとき以来、我が家でもそれを「G」と呼ぶこととなった。

つわものの妻に対し我が家の夫は虫に弱く、今までGが出没すると、そこまでするか~!というほどキンチョールをまき散らし、妻の顰蹙を買っていた。

ところが昨朝、ねぼけ眼で起きてきた私に、「また出ました…」と神妙に告げる夫。。。

そこには見事なガムテープのあとが!!!(笑)


お父さん!やればできるじゃないか~!!!!!?????
こんなことは大の苦手なはずの夫が、慣れない手つきでGを追いかけ回している姿を想像しただけで思わず笑ってしまった朝なのでした☆

やったぜ!お楽しみ抽選会!!

2009-06-21 23:16:25 | 日記
日曜日の朝、いつものように娘Tをジュニオケの練習に送り届けた帰り道、生協が9時半に開店するのと同時に入店し、食料を買い込みました。

今日は父の日で、お店の片隅では父の日お楽しみ抽選会が開催されています。

数週間前から生協では、1000円買い物するごとに抽選券を1枚配っていて、今日がその抽選日でした。
 抽選券3枚で1回福引ができるのですが、私は15枚たまっていたので5回、ガラガラ(?)を回しました。
1回目…白玉がポトリ
2回目…また白玉がポトリ
3回目…青玉が出た!(受け皿の中に出ていたのは白玉ばかりだったので、何かが当たったらしい!ラッキー☆ 係りの人に「4等です!!」と言われる!)
4回目…今度はピンクの玉が出た!! (係りの人がエッと驚いた顔をされ、「1等が出ました!!」と言われる!)
5回目…何が起こったのか半信半疑のまま、ドキドキしながら最後にもう1回回す!白玉がポトリ。

と、とにかく1等が当たったらしい!!!

係りの人が「少々お待ちくださいね!」と言ってどこかへ行ってしまわれたので、待っている間によくよく看板を見ると…

1等 和牛ステーキ&ローストビーフセット(10,000円相当) 1本
2等 メロンセット              ( 5,000円相当)   2本
3等 無洗米こしひかり                      3本
4等 商品券500円                       20本
5等 しょうゆ                           75本
(残念賞?の白玉は5ポイントのポイント券)

と書かれている…

ちょっとちょっと!!私ってひょっとしてスゴイ~!!???
だって1等は1人だけなのよ~!!!

しばらくすると、係りの方がもどってこられ、「おめでとうございます☆」と言って紙袋を渡してくださいました。

中身はコレ!!!

1万円相当の霜降り和牛とローストビーフです
こんな豪華なお肉☆今まで我が家で買って食べたことがありません
なんかすごいことになっちゃったぞ~と、うれしいような気恥ずかしいような複雑な気持ちで、そそくさとお店を後にしました。

でも、帰りの車の中でだんだんうれしくなってきて…
「ふっふっふっ…後から来られたそこの奥様方。。。すみませんね~、もう1等は出ちゃいましたよ~、私がもって帰ってますよ~!(ヤなやつ)と知らず知らずほくそえんでしまう私って…

こんなに運のいい私なんだから、きっとこれからもいいことがあるに違いない!!!絶対そうに決まってる!!!

…絶不調で横たわる夫の姿を横目で見ながら、今度は宝くじでも買ってみようかな~と調子に乗る私なのでした(笑)

必ず新しい朝は来る…

2009-06-04 20:58:50 | 日記

また、このブログを書き続けることができること…

なんとか心の平安を取り戻しつつあること…

あ~。。。なんとか私はがんばっている…

頭の中が真っ白でからっぽになり…

目の前が真っ暗になり…

身体が絶望感で鉛のように重くなり…

もうダメ! もうおしまいだ!って思っても…

そんなときは、だれかに救いを求める余裕もない…

助けて!って気持ちを伝えるにも気力が必要なんだということを思い知らされた…

そんなときでも、必ず新しい朝がやってきて…

太陽が昇ってきた…

心の中で涙をこぼしながら、渦巻く不安感を隠しながら、日常生活をこなしていく…

少しずつだけど、落ち着きを取り戻し…

顔を洗い、ご飯を食べ、歯を磨き、服を着替え、外へと飛び出す!

何も望まない、平凡な日常、時間が静かに過ぎていき、娘が笑っていてくれる…

ちっぽけな…愛しい日々がこれからも続いていってくれますように…

私と私の家族の周りにいてくれ、支えてくれた人たち…

本当にありがとう!!!


ある日の夕食

2009-02-21 23:12:47 | 日記
母であり主婦でもある私は、家族の食事作りに追われる日々…。
今日は何を作ろうかな~と考えるのは楽しいときもあれば、メニューが浮かばなくて困ってしまうときも…

土曜日のお昼、近所のスーパーに行ったら、魚コーナーに地物のメバルが並んでいました。
そもそも魚を食べるのも料理するのも苦手な私は、この年になっても出刃包丁を持っていない!という体たらく
でも、いつも切身や内臓を取り除いてあるものを購入するので、出刃包丁がなくても今まで不自由しなかったんですね~。
瀬戸内海で捕れた地物のメバル☆たまには魚の煮つけでも作ろうかな!…と2パック購入してみました。赤メバルと黒メバル2匹ずつです!

だし汁に酒、みりん、しょうゆと砂糖をテキトーに入れて煮立ててからメバルを入れました。

しばらく煮ると…できあがり!!!


????????…

上の娘Sが保育園児だったころ、職場の同僚が釣ってきてくれた新鮮なメバルを同じように煮付けたことがありました。とれたてだったからか、私の料理の火加減が強すぎたからなのか、メバルの口は恐ろしいくらい大きくグワッと開いて裂け、むなびれは直角に起き上がり、目は真っ白になってポロッと飛び出していて…
それはそれは無残で残酷でグロテスクな姿に豹変していました。。。

「何作ってるん?」とたまたま台所にやってきて、なべを覗き込んだ娘Sは、そのメバルたちの恐ろしい形相をみるなり

「ギャー!!! こわい~!!!!!」

と叫んで逃げていってしまいました。(笑)

今でこそゴリラ娘になったSですが、小学校低学年までは怖がりで、自宅の2階へ1人で上がることもできず、5歳下の妹についてきてもらったり、切腹シーンを観て以来、時代劇が始まるとテレビを消してくれと泣いたり…

メバルの煮付けを見ると、メソメソ泣いていたころのSの姿が浮かんできて、どうしても思い出し笑いをしてしまう母なのでした。

そんなSも3月末からは横浜で1人暮らしを始めます。
初めての自炊生活です☆ 魚の煮付けなんて絶対作りそうにないですけれど…

……………………

最近I先生にお借りして、はまっているコミック「きのう何食べた?」(よしながふみ)を読むと、簡単で地味なメニューだけど結構バランスがとれていて経済的なおかずがいっぱい出てきて…



読んでいると楽しくて、自分でも作ってみたくなります。面倒なだしをとったり…は一切なくて、めんつゆやだしの素ですませているところも親しみやすい理由のひとつかな?

ゲイのカップル2人と彼らを取り巻く人々の、たわいもない日常のできごと1つ1つに優しさがあり、ふふっと笑え…今一番お気に入りの本です☆

受験が終わりました!

2008-11-29 23:14:57 | 日記

娘Sの大学受験も無事に終わり、合格通知書が届きました。
(指定校推薦入試を受けさせてもらったので、もし落ちたら高校に顔向けできないところでした!)

実技試験は4曲とも気持ちよく弾け、楽典も全部できたとのこと…
面接では、「音楽以外に得意なことは?」ときかれ、「人を笑わせることです」と答えたら、面接官の先生方にうけたらしい… 

別の音楽大学を受験したクラスメートのMちゃんは、面接で「ベートーヴェンは何曲ピアノソナタを作曲しましたか?」「シューベルトは?」…等、顔が歪んでしまうような厳しい質問を次々とされ、「わかりません…」と言うしかなかったらしく、娘Sに「もう、私、死んだほうがいい~!」と嘆いていたらしい…(普段のMちゃんをよく知っているので、Sからその話を聞いて大爆笑してしまった私です! もちろんMちゃんは見事に合格し、今では笑い話なんですが…)

それに比べると、娘Sの受けた大学はなんとあったかい雰囲気なんでしょう!

娘は夏期講習で親しくなったお友達と試験の間中一緒に行動していたので、私はゆっくりと娘のマンションを探したり、横浜トリエンナーレを観て回ったり、中華街を散策することができました。

気になっていたマンション探しも、音大生用の防音が施された、(横浜では)格安の物件が運よく見つかり、仮契約を済ませました。

横浜では、金沢八景に住む大学時代の友人に久しぶりに再会することもでき、相変わらずの超前向きで楽天的な生き方に元気づけられ、大笑いし、「なんとかなる!」と励ましてもらいました!…アン☆ありがとね!!

夫の体重減少は、52キロでなんとか食い止めたけれど、体重が増えるほど食欲はなく、相変わらず不調で、一緒に過ごす時間が長い休日は、こちらもどうしようもなく気が滅入るときがあります…

これから我が家はどうなっていくのか、真剣に考えれば暗くなるばかりです…

でもとりあえず娘の進路が決まったことで、1歩前に進めたことを感謝し、明日に希望を持って生きていこうと思います。。。


ホームレスの人たちと・・・

2008-07-27 23:12:32 | 日記

今日の岡山は、最高気温38度!という気が遠くなるような猛暑でした!

そんな中、自分にとってとても大きな意味を持つ、一つの体験をしました。

毎週日曜日の夜、野宿生活をしている方たちに食事を配給している「岡山・野宿生活者を支える会」の活動に参加したのです。

ボランティア活動などかかわったことがない私が、なぜそんなことをする気になったかというと…

毎週「社会と人間」という講義科目を教えに来てくださる市場恵子先生がくださった、1枚のチラシがきっかけでした。
 市場先生は現在社会心理学講師・カウンセラーという肩書きですが、我が家の娘たちが小学生のころはCAPのワークショップでお世話になったこともあります。

毎週先生がメールで送ってこられる講義資料を、受講学生の人数分印刷し、用意しているのですが、その資料があまりにおもしろいので、印刷しながら毎回こっそり熟読させてもらっていました。(DV、ジェンダー、セクシュアリティ、いじめ、虐待、差別など興味深い内容ばかりです)

そして、資料を受け取ったことを連絡する際、メールに短い感想を書いて返信すると、先生は必ず長文の、誠実な内容(映画のことや自分の家族のこと…)のお返事をくださり、いつも恐縮すると同時に、先生のお人柄に惹かれるようになりました。。。

そんなある日、いつものように講義に来られた先生が
「ホームレス支援体験&北村年子さんのお話」という催しのチラシをくださり、、「よかったら娘さんと一緒にどうぞ」と誘ってくださったのです。
北村年子さんは、市場先生の仲良しのお友達で「とってもいい人」とのこと…

岡山カトリック教会の厨房で炊き出しをし、その後車に分乗して南方公園、城地下に行き、ホームレスの方たちと交流 → カトリック教会に戻り、炊き出しの食事で夕食 → 北村年子さんのお話 というプログラムです。

最初迷いました…こういう慈善事業をやっているのはやっぱり教会に通う信者の人たちが中心…私はキリスト教に全く興味がないし、ボランティア精神にも乏しい…そんな人たちの集団に入っていけるのだろうか???

でも、信者ではない市場先生も来られるし、何か、今までの自分の生活範囲から離れたところにあった世界との新しい出会いがあるかも…何か自分の中で新たな発見があるかもしれない…
 中学に入って、急に激しい反抗期に突入し、憎たらしい口答えを繰り返すようになり、小学校時代のあの穏やかな優しいTちゃんはどこへいってしまったの~??と家族を嘆かせている娘Tも、何かを感じてくれるかもしれない…

…というわけで、あまり気の進まない不機嫌な娘Tを無理やり車に乗せ、親も少し緊張しつつ、カトリック教会へ直行!!

17時前に着いたらもう5、6名の方たちが厨房で調理をしておられました。

きょうはカレーを作るとのことで、たまねぎ、なす、じゃがいもや鶏肉を切るお手伝いをしました。
 家ではめったに包丁を握ることのない娘Tが、大忙しのカレー作りの流れの中にまじり、じゃがいもや肉を一生懸命切っています。

18時30分には南方公園、19時には城地下で待っていてくれるホームレスの方たちに届けるため、急いで作らなければならないのに、今日は材料の手配が遅れたり、油が見つからなかったりしたため、煮込むのに時間がかかったようです。

それにしても、こういう炊き出しを毎週欠かさず続けておられることには頭が下がります。季節ごとに1度とか月に1度じゃないんですよ!毎週毎週なんですよ!!……

炊き出しに参加されておられる方たちはどういう人たちなのか、ほとんどお話する時間がなかったのですが、カトリック教会の方とプロテスタント教会の方たちが宗派を超えて、協力し合っておられるとのこと…
女性議員さん2人も差し入れに来られていました。(私もタオルやうちわ、麦茶を持っていきました)
それから、過去にホームレスを経験された方たちも何人か手伝いにこられていました。

車に分乗し、たくさんのなべを乗せ、予定時刻を少し過ぎて配給場所に到着!すでにホームレスの方たちが大勢集まっておられます。
私と娘はカレーのルーをつぐ役を与えてもらい、できるだけたくさんいろんな具が入るように気をつけながら、おいしく食べてもらえるように祈りながら、並んでくださっている一人ひとりに「どうぞ」と手渡していきました。

私達がカレーを配っている間に、事務局の方や元牧師さんたちは、ホームレスの方たちの中に入って会話されています。薬やタオル、古着や靴なども必要な方に差し上げています。…いろんな境遇の方たちがおられて、毎週顔を合わせて親しくなっても、なかなか自分のことを話してはくれないと元牧師さんが言っておられました。

集まって来られたホームレスの方々は南方公園も城地下もそれぞれ30人くらいでしょうか…
 今日のお手伝いをする前、精神的にはやる気満々だったのですが、ただ一つ、自分がホームレスの人たちを生理的に受容できるのだろうか…というのが(本当にお恥ずかしいのですが)、少し心配でした。

だけど、実際に集まって来られた方たちは、本当にごく普通の、街中を普通に歩いておられるような方たちばかりでした。若いイケメンのお兄ちゃんもいれば、上品なワンピースを着たお年をめした女性も…。

自分の抱いていた偏見を恥じると同時に、普通に生活していた方たちが、ちょっとした人生の歯車の狂い、軋みからホームレスになってしまうという恐さを思い、これは人ごとではない!と痛感しました。。。

ゆっくりする間もなくカトリック教会へもどり、私達もカレーをいただいた後、今度は北村年子さんのお話です。

透き通るように色が白く、スマートな北村さんは、最初見たとき女優さんかしらと思ったくらい素敵です☆…そんな北村さんの語り口は優しく穏やかで、それでいて人を惹きつけて放さない、ポイントを押さえた話し方で…1時間半があっという間に過ぎていました。

最初に、北村さんご自身のお父様が実際ホームレスとして生活しておられたことを、ルポライターとしてホームレスの問題に取り組み始めた後(10年ほど前)に始めて知り、運命を感じた…と話されたのですが、この出だしからもう、私は胸が一杯になり、涙がこぼれないように目をしばたたきながらの1時間半になりました。

お話の中心は、1995年大阪の道頓堀川で起きたホームレス殺人事件についてでした。
事件は最初、道頓堀川に架かる橋の上に寝ていたホームレスの男性を、若者2人がかつぎあげて川に投げ落として殺したとされていましたが、実際はゼロと呼ばれる若者1人による犯行で、精神的な弱さから警察の厳しい誘導尋問に迎合してしまい、仲間の青年を無実の罪におとしいれてしまっていたことが後からわかってきます。

そしてゼロくん自身も「橋の子」と呼ばれる、橋の上で寝泊りする居場所のない若者で、てんかんの持病のため学校ではいじめられ、職場はすぐにクビになり、社会からはじき出されてしまった、ホームレスの人たちと同じ「弱者」だったのです。弱者同志、接点があったからこそ、弱い自分への嫌悪感が、自分と同じ土壌にいるホームレスの男性へと向けられ、起きてしまった事件だったのです。いじめられ、差別されて生きてきたゼロくんには「自尊感情」が欠けていたと北村さんは分析されます。

「自分に価値がある」と思えない気持ちから、自分より弱く低い位置にだれかを置き、攻撃することで「自分の価値」を確かめ、保障し、奪われた「自尊心」を取り戻そうとする行為…これこそが「いじめ」であり、北村さんはそれゆえ「自尊感情」がどれほど大切であるかを強調されています。

最後に拘置所にいるゼロくんが北村さんに宛てた手紙を読んでくださったのですが、ゼロくんが仲間の少年の無実を証明するために控訴する決意が書かれていて、自分に対する自信を取り戻そうとする勇気が感じられ、またまた胸が一杯にになりました。

講演のあと、もっと詳しくゼロくんのことが知りたくて、北村さんの著書「ホームレス襲撃事件」を購入しました。見開きに北村さんがサインしてくださり、私と娘の名前の横に、「幸せでありますように」と書いてくださいました。うれしかった…☆

帰りの車の中で、娘Tといろいろ話しました。Tはホームレスの方たちがあのままでいいのか、それをとても心配していました。
 たった1日、ほんの少しお手伝いしただけなので、現状を理解したとはとても言えないけれど、心を揺さぶられるお話が聞けたし、ホームレスの方たちから「ありがとう」と言ってもらえたこと、そして反抗期の娘が何かを感じてくれたこと…とても大切なものをいただいた1日だった気がします。

ホームレスの方たちのことを考えるとき、これから帰宅してお風呂へ入り、クーラーのきいた部屋でゆっくり眠ろうとする自分がどこか偽善的に思えて、ちょっと苦しかった…
 でも1回きりのボランティアではなく、これからもできるだけ、この取り組みに参加させてもらおう、それが今最大限自分にできることだ…と考えることにしました。今度は上の娘も誘ってみるつもりです。


人権ハンドブック

2008-07-16 23:41:38 | 日記

娘が学校から「人権ハンドブック」なるものをいただいてきた。学校で全員に配られたらしい。

岡山市人権推進室が発行した、18ページからなるパンフレットだ。

カラフルな明るい色使いの冊子で字も大きく、見出しはさらに大きな字で強調してあり、興味を引くレイアウトになっている。

黄緑色の表紙には大きな字で「The Personal is Political 一人ひとりの意識が変わると、社会が変わる」と書かれている。

なにげなくページをめくると、1ページ目からカウンターパンチをくらってしまった!!

『父と子が乗り合わせていた乗用車が事故に遭いました。残念ながら父親は即死。ひん死の重傷を負った少年が病院に運び込まれました。その少年を見るなり病院の医師は大声で叫びました。「この子は私の息子だ!」と。さて、少年と医師は、どういう関係だと思いますか?』

 ???…
「どうして父親が2人もいるの?」と、頭の中が??でいっぱいになり、何が何だかわからなくなりませんでしたか?私もそうでした!

この質問の答えは「医師は少年の母親」なのです!!

医師という職業は「男性」の職業という固定観念があって(実際、人数的に言えば圧倒的に男性が多いとは思いますが)、「医師は母親」という考えが全く頭に思い浮かばなかった…ということは…無意識のうちに「男性だから、女性だから」といった役割分担意識をしっかり身につけてしまっているんですねぇ~!

このページの最後には、「性別にかかわらず、社会や個人の固定観念だけで物事を判断したり、人を評価してしまうことはないでしょうか」と書かれています。

次のページは、「そうだよな~!!」と大いに共感した内容でした!!!

『共働きの夫婦が、久しぶりに夕食をともにしました。会話もはずみ、夕食を終えたところで、夫が「皿洗い手伝うよ」と言って立ち上がりました。すると妻が、それに応えて「ありがとう。でも…」と話し始めたのです。さて、この後、妻は何を言おうとしたのでしょうか。』

『「妻も働いて疲れているのだから、手伝おう」と夫は素直に思ったのでしょう。一見思いやりがあるやさしい夫のようですが、夫の意識の中には「皿洗い(家事)はもともと妻の仕事」という思い込みがうかがえないでしょうか?もしかすると、妻はこの意識に異議を唱えたかったのかもしれません。』

と書かれており、
このページの最後は「男女が共に個性や能力を十分に発揮できる男女共同参画社会について、職場や家庭で話し合ってみませんか」と結ばれています。

うんうん!これには本当に強く賛同します!
特に私と夫は、時間的にも量的にも同じ程度の仕事をして
いるので、家事も平等に分担してほしい!という思いが強いのです!!
ただ、現在の夫(仕事に行って帰るだけで精一杯、休みは1日中寝たきり状態)に家事を手伝え!というのは酷なので、家事も子どものことも全部1人でやってますが…(だからストレスもたまる~!)

この後のページにも、いくつかわかりやすい事例を挙げながら、子ども、高齢者、外国籍市民、障害のある人…に対して、無意識のうちに傷つけたり、固定観念や世間体にしばられて人権を侵しているのではないか、と問題提起されています。

読みやすくて理解しやすい内容だったので、さっそく娘Sに上記のページを読ませてどこが問題なのか考えさせてみました。そうしたら、とてもおもしろかったらしく、「Tちゃん(ボーイフレンド)に読ませて(試して)みる~!」と言っていました。

これからの若い人たち一人ひとりが、(もちろん若くない私たちもですけど)、人権問題を自分のことと意識し、社会を変えていけたらいいですね!!

我が家も、いつの日か夫と、またこういう話し合いができるようになったらいいな…
まだまだ当分先になりそうですが…