Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

草間彌生 永遠の永遠の永遠

2012-01-22 22:42:19 | アート
草間彌生さんの展覧会に行ってきました。

大阪の国立国際美術館まで、鈍行列車を乗り継いで片道2時間半の小旅行です。

草間彌生さんの作品は、アートの島として有名な直島に、赤と黄色のかわいいカボチャのオブジェが展示されていて、直島へ行くたびにこのカボチャを観るのが楽しみでした。

今回の展覧会では、草間さんの驚異的な作品群を目の当たりにし、改めてその創作意欲に畏怖の念を抱きました。

美術館の入口です。


カボチャもありましたよ!


入口入ってすぐの導入部は撮影可でした。明るくてワクワクする空間です。


もう一箇所撮影可能だったのが、【チューリップに愛をこめて、永遠に祈る】です。
「白地に赤い水玉模様を配した彫刻が、同じパターンで覆われた部屋の中に置かれることで、空間と一体化」しています。
かわいらしいし、明るくてインパクトが強いし、80歳を超えて、こんなにモダンな作品を創られる草間さんのセンスに感嘆します☆
 

2004年から2007年にかけて制作された絵画シリーズ【愛はとこしえ】(50点)、2009年から始まり、現在も制作が続いているというシリーズ【わが永遠の魂】(47点)にも圧倒されました!

無数のミトコンドリア?、コンブ?、ミミズ?、鳥や目や人の横顔が、無秩序なのか秩序だっているのかわからないけれど、不思議な収まり具合で大きなキャンパスの中にぎっしりと並んでいます。
音楽に「ミニマルミュージック」(パターン化された 音型を反復させる音楽)というジャンルがありますが、草間さんの作品はミニマルアートと言っていいのでしょうか。。。

ズラリと並んだ作品群を眺めながら、草間さんが作品のひとつひとつを、どんなイメージで描かれたのかを考えるのが楽しくて、じ~っと作品を見つめて私なりの作品に対する印象をつかんでから、パンフレットに書かれている作品タイトルを読んで確認する…という見方を繰り返してみました。

でも、草間さんの作品に対するイメージは、凡人の私の想像力をはるかに超えたところにあり、作品タイトルにこめられた思いを知るたびに、はぁ~と感嘆してしまうのでした☆

映像コーナーでは、NHKが制作した草間さんのドキュメンタリー番組が放映されていました。
これを観て、ますますびっくり!!!

精神病院で暮らす草間さんの、日々の制作風景が映し出されていたのですが、80歳を超えた草間さんが大きなキャンパスに向かって動かしている絵筆は、下書きなど一切しないまま、少しの迷いも躊躇も無く動き続け、いつのまにか均整の取れた一つの作品へと完成されていくのです。その様子にはどこか鬼気迫るものがありました。

強迫神経症による自殺の恐怖と闘いながら、絵を描くことで力強く生き抜いてこられた草間さん…
「ピカソもウォーホールも出し抜いてトップにいきたい」
「1000枚でも2000枚でも描きまくって死ぬの」
「力の限り命の限り 私は闘っている」

本当にすごい方です! こういう方を天才と呼ぶのですね☆