岡山市デジタルミュージアムで開催されている「岡山映像祭 2006」に行って来ました。
今日は娘Tのレッスンがあったのですが、どうしても映像祭に行きたくて、代わりに母に行ってもらいました。(お母さん、ありがとう!)
12月2、3日の2日間開催されていて、今日の上映作品は12作品!
5分に満たない短い作品から2時間近い大作までデジタルなものからアナログなものまでいろんなジャンルの作品が上映されています。
今日は12作品中10作品を鑑賞しました。以下、心に残った作品です。
★『キチガイの一日』(監督:山本明子)38分
精神病と共に生きる吉沢毅さんの日常を追ったドキュメンタリータッチの作品。自分の病気のことをこれだけ理解して語れるのはすごい!…自作の歌をギターで弾き語りしたり、冗談をとばしたり…病気を受け入れて泰然と生きている…
でも心の病をもつ夫の姿とどうしても重なってしまい、まだ受け入れる境地にまで至っていない私には少しつらかった…
★『ウミヒトデゴース戸 ビデオクリップ集』(監督:井出豊)6分30秒
小学校6年生くらいのかわいらしい女の子が歌う姿を、スナップ写真でも撮るように優しいまなざしで追っている。ホントにこの女の子かわいいわ~
★『浮き雲の記録』(監督:河村雄大)3分37秒
様々な場所でカメラを設置し、長時間撮影した雲の動きを早送りしている。ものすごいスピードで雲がいろんな形や模様を作りながら流れていく映像は圧巻でした!
★『メトロノームのある日常』(監督:福井泉)4分45秒
廃校になった小学校のようなところで、メトロノームに合せてトロンボーンを演奏する若い女性(ステキ!)、その印象的なメロディーとメトロノームのカチッカチッという規則的な音が最初から最後まで流れ、どこかなつかしいちょっと田舎の風景が写真集でもめくるように次から次に現れ…その風景の中に溶け込んだメトロノームが鳴り続ける…品のいいセンスの良さが感じられ、好きになった作品。
★『討ち入りだヨ!全員集合』(監督:小川亮輔)9分
ドリフターズを意識したコント風忠臣蔵ですね!やくざの世界を舞台にしていてギャグもおもしろいし、大石内蔵助のボケぶりには笑いました!役者さんたちもうまかった!
★『EACH TIME』(監督:小川亮輔)6分
上の作品と同じ監督作品とは思えないくらい趣の異なる作品…廃校になる小学校で開かれる同窓会に1日遅れでやってきた青年…そこへ同じように現れる若い女性…でも2人はお互いの姿を認識しないでいる…幻想的なシーンに心惹かれました。
★『秋桜』(監督:安井祥二)43分
娘が安井監督の映画にエキストラ出演したことを以前書きましたが、その安井監督が大学の卒業制作で撮った作品です。一体どんな作品を撮られているのか楽しみにしてきました…
ガラス職人の和俊と看護婦の恭子…和俊がプロポーズしようと心に決めたその日、恭子は交通事故で帰らぬ人となる…抜け殻のようになってしまった和俊の前に恭子の友人と名乗る女性・奈緒が現れ、和俊をある秘密の場所へと連れ出そうとする…恭子の心臓を移植された奈緒を通して、恭子が和俊に見せたかったものは……
もう涙ボロボロです!! お互いを大切に思うみずみずしい優しさにあふれていて、大泣きしてしまいましたよ~!役者さんたちも素人っぽく、へたをすれば恥ずかしくて見ていられない作品になったかもしれないのに、その素人っぽさが逆に純粋で美しい!!こんなに心を動かされたのは、やっぱり安井監督の力ですね!
『秋桜』の後に現在制作中の『海より上 屋上より下』のCMも上映されました。あーあのときの場面だー!わ~みんな映ってる~!(娘も一瞬だけ映りました!)バックに流れる音楽も素敵だわ~♪と感動して眺めました!
上映後に挨拶をされた安井監督と休憩時間にお話したのですが、開口一番「よかったですよ~」と言ったとたん、感動の続きで涙がこぼれてきてしまい、安井監督を動揺させてしまいました!(スンマセン!)
突然のおばさんの涙に気が動転した(?)安井監督、なんと控え室からさっき映したCMのDVDを持ってきてプレゼントしてくれましたよ~!うれし~ありがとう~!!
『海より上 屋上より下』は来年の5月3・4・5・6日に天神山文化プラザで上映されます!
みんな~観にいこうね~!!!