Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

娘Tの英断??…(と母の疲労)

2006-09-29 22:40:04 | 

ふぅ~…疲れた~~
さっきまで娘Tのピアノの練習につきあっておりました…

娘Tは小1からヴァイオリンを習っていますが、ピアノは保育園のときに1年ほどヤマハ音楽教室に通ったきり…。そんなTが昨日からピアノの大特訓を続けております。

一体何を思ったのか、Tは小学校の音楽発表会のピアノ伴奏に立候補し、希望者が他にいなかったため、意気揚々とピアノの楽譜を抱えて帰ってきたのです。

なっなっ何で~?? ピアノなんて何年も全く触ってないのに~!!
その無謀な度胸は一体どこから~!!!

うれしそうに楽譜を見せるTとは裏腹に青ざめる母…

今から先生にお断りする訳にはいかないの?…他にいくらでもピアノ習っている人いるでしょ? なっなっ悪いことはいわないからやめとこー!! そんなむずかしい楽譜弾けるわけないでしょ~!!…とあくまで後ろ向きの発言を続ける母に対し、

「イヤだ!!絶対に弾く!!(キッパリ!) と言い切るTって……

目立たない性格で、授業中手をあげたり人前で発表することが大の苦手のはずなのに(私といっしょ!)……結局、無理やりやめさせるわけにもいかず、娘の特訓を手伝うハメに…
曲は『ウォーターボーイズ』のテーマ曲「シンクロBOM-BA-YE」です。

弾くと宣言したのはいいけれど、楽譜もなかなか1人で読めないため、どうしても私が横について手取り足取り教えることになり…これがまた大変なのです!…最初は忍耐強く理性で平常心を保っていても、だんだん弾けないことにいらつき出し、反抗的な態度をとり始めるTに対してついに怒り爆発~!!!となるのがお決まりのコースです。

はぁ~本当に弾けるようになるんだろうか…?
みんなに迷惑かけることにならないかしら…?

これからしばらく特訓の日々が続きます。(ヴァイオリンの発表会もあるんだよ~


『ゆれる』(監督:西川美和)

2006-09-28 00:39:29 | 映画・テレビ

やっと「ゆれる」を観ました。水曜日20:30~のシネマクレール(レディースデーで1000円!)…一番大きいホールが満席です。私の整理番号が98番! 立ち見といわれ、あきらめて帰る人たちもかなりいましたよ。

20代~30代前半と思われる、ちょっとオシャレな女性客ばかり!!
みんなオダギリ君をみにきたのね~(いつから君よばわり??)

オバハンはおりまへんで~!!

そんな場違いな雰囲気にもめげず、前から2列目のど真ん中でしっかりオダギリ君を鑑賞してきました。

西川美和監督の脚本は本当にうまい!先日観た「蛇イチゴ」も「ゆれる」も、微妙で繊細で残酷さをも内包する、人間の深層心理を巧みに表現しています。

狭くわずらわしい田舎での生活に嫌気がさし、都会へと飛び出していき写真家として成功した弟…
父親の仕事を受け継ぎ、母親の亡き後、家事をすべてこなしながら単調な生活を送っている兄…

幼なじみの女性をめぐり、兄弟の感情がもつれ合い、今まで表に出なかった隠されていた感情が一気に吹き出してくるのです。

兄弟だって、いや兄弟だからこそ、自分にはない何かを持っている相手をうらやましく思い、妬んだり憎んだり…この感情は私の中にも存在するのでとてもよくわかる…

弟が幼なじみの女性と共に過ごし、帰宅してふすまを開けると、兄は山のような洗濯物を一人でたたんでいる…その後姿…その背中に漂っている諦念…ううっわかる!!この場面の描写には感情移入しちゃいましたよ~!!

…確かに弟は仕事も成功し、裕福な暮らしをし、女性にも不自由しない…絵に描いたような勝ち組…

でもね、でもね…平凡な日々を淡々と、小さな喜び、悲しみを一つ一つ受けとめながらそんな人生を許容しながら暮らしていくことだって結構大変だし、そんな人生が送れること自体、幸せなんじゃないかな…

20代後半、平凡であることを嫌悪しちょっと傲慢だった私…そんな私がいうと自分でも負け惜しみっていう感じがしてしまうけれど…今の私はそんな風に自分の人生を受けとめています…

最後に兄(香川照之)が見せたぎこちないけれど、すがすがしい表情が救いでした…

 


『ブラックバ-ドを聴きながら』(ジェニファー・ラウク著・日向るみ子訳)

2006-09-27 00:09:00 | 

題名に魅かれて読んでみた。この本の著者ジェニファー・ラウクは愛情あふれる両親のもと、幸せに暮らしていたけれど、母親が重い病気のため寝たきりになり、わずか6歳にして、尿袋をつけた母親(実は血がつながっていない)の食事を作り、そそうをした母親の服を着替えさせ後始末をし…母親を信じ、励まし、けなげに世話を続けることになる。

看病の甲斐無く母親が亡くなると、父親が3人の子持ち女性と再婚し、ジェニファーはこの冷淡な継母のもと、意地悪な連れ子や気の合わない兄と悲惨な生活を送ることになる。

12歳で祖父に引き取られるまで、幼い女の子が誰にも頼らず、自分ひとりの力でここまで強い意志をもち、プラス志向で生き抜いていけるのか!!…と本当に感嘆した。

ビートルズの「ブラックバード」は私にとって印象深い大切な曲の一つだ。特にビートルズのファンというわけではないが、ポール・マッカートニーが作詞作曲したこの曲だけは心の奥に強く響くものがあり、20代のころよく口ずさんでいた。

夜の静寂にさえずるツグミ 
傷ついた翼で飛び立つ努力を続けるんだ
今までの人生
おまえは飛び立つ瞬間だけを
待ちわびてきた

夜の静寂にさえずるツグミ 
落ち窪んだ瞳で見る努力を続けるんだ
今までの人生
お前は自由になる瞬間だけを
待ちわびてきた

ツグミよ 飛びたて ツグミよ 飛びたて
暗い闇夜にともる光めざして…

この曲は何か深い意味のある曲なのではないか…とず~と心に引っかかっていたのだが、この本のあとがきを読んで、当時(1968年)の米国における市民権運動のさなかに、困難に立ち向かう「黒人女性」を「黒歌鳥(ブラックバード)」に置き換えて作られた応援歌であることがわかった。うんうん、やっぱりそうだったのか…

本の中でも、ジェニファーを静かに支え、心の助けになった曲として登場している。

何年ぶりかで曲を聴いてみた…やっぱり昔と同じ、胸がキューッとなった!!


『海より上 屋上より下』 エキストラ出演!!

2006-09-25 00:01:13 | 映画・テレビ

8月の撮影に続き、娘Sと娘の友人Mちゃん、2度目のエキストラ出演です。

10時半までに岡山理科大学付属高校の教室へ集合することになっていたので、朝2人を高校の前で降ろし、私は雑用をすませて14時ごろ見学に行きました。

今日の安井組メンバーは、安井監督、撮影の清水さん、助監督の土居さん(女性)、もう1人の男性助監督さん…安井さんのお友達も何人かエキストラが少ないということで助っ人にこられていました。(何年ぶりかで高校の制服着たわ~と言われてました。)

皆さん気持ちのいい方ばかりで、のぞきに行った私にも笑顔で挨拶してくださいます。後ろのほうで眺めていたら、助監督の土居さんに、

「先生の役で出てもらえますか?」

と突然言われ、「これを手に持って出てください」、と本を渡されました。

「い、いきなり映画出演!!!???」

と焦り…でも、本を持つのに1冊じゃ少ないよねと、だれかの机の中からしっかり教科書を拝借し、次の瞬間には先生っぽく胸に抱え、なりきっている私って

出演といっても、主人公たちが教室内で演技している際に、窓の外を、男子学生と挨拶を交わしながら通り過ぎるだけのチョイ役です。カットされなかったとしても3秒?程の出演で、だれも気が付かないに違いない。でも、見学しているのと実際自分が映るっていうのとでは大違いですね!!なんか楽しかったわ~☆(実は出たがり???)

娘Sに

「お母さん、ブログに書くネタできてよかったなぁ」(さっそく書いてマス!) 

「本の持ち方が先生っぽかったよ」

と言われちょっと気をよくした母です。   

監督さん、この母の出番、カットしないでね~

撮影は順調に進んでいるようで、主人公カイさんの演技が前回と比べて格段にうまくなっています。ヒロインの三宅沙希子さんも相変わらずかわいくて(私服に着替えた姿がメッチャかわいかったのよ~)思わず近寄っていき、写真を撮らせてもらいました。

娘達のエキストラ出演も今日で終わりです。お役に立てたのかどうかわかりませんが、とても楽しかったし、安井組のパワーをもらって私自身が元気になれました。本当に感謝です。

また映画上映の暁には、お手伝いに馳せ参じたいと思っております。

安井組のみなさん!これからの撮影どうぞ頑張ってください!!

 

 

 

 


ふくろうの見える風景 2006

2006-09-24 00:22:46 | アート

ルーラルカプリ農場の次は『ふくろうの見える風景 2006』へ…

GALLERY GLOSS & COFFEE というアートカフェで開催されている、ふくろうをテーマにした作品展です。

立体作品は鉄、木、陶にテラコッタ…平面作品はパステル、銅版画、書それに印…

ユニークな作品がズラリと並び、娘Tと「私はこれがいい!」「これどうやって作ったのかな?」「この絵の線はすごく細いね~」…とヒソヒソおしゃべりしながら見て回りました。

このアート展には、幼稚園から高校まで同じ学校に通った同級生のHIDEさん(木工作家)が出品しています。(娘Tの勉強机はHIDEさんに特注で作ってもらった世界に一つしかない労作です。)今回はきれいな色の、柔らかい表情のふくろうが並んでいました。

ほしいな~と思った作品もいくつかあったのですが、我が家のゴチャゴチャした部屋を思い浮かべたら…どこに飾るん?…という問題に直面し…

結局、封筒の裏に押すふくろうの封緘印を買いました。これを作られた中村文美さんは書も陶芸もデザインも…なんでもできてしまう、おしゃれなセンスとあふれ出るアイデアの持ち主!!…ブログを拝見してから実は隠れファンです。

素敵な封緘印を買ったので、いっちょだれかに手紙でも書いてみるかな~☆

 

 


ルーラルカプリ農場

2006-09-23 23:02:53 | かわいいもの

今日はヴァイオリンのレッスンが休みだったので、娘Tとあちこち出かけました。

午前中に出かけたのは、家から車で15分程で行ける「ルーラルカプリ農場」です。月刊「おかやま」に載っていたヤギの写真がとてもかわいくて、ず~っと行きたいなぁと思ってました。こんなに近くにあったのに、今までその存在を知りませんでした。

ここはヤギの農場で(牛もたくさんいたけどね!)、全部で60匹以上のヤギが飼われています。柵の隙間からヤギが自由に出入りしていて、かわいくて人懐っこい子ヤギをさわり放題です。始めはコワゴワなでていた娘Tも、慣れてくるとエサでおびきよせたり抱っこしたり…「癒されるわ~」と言っていつまでもここに居たい様子でした。

ヤギの乳の成分は人の母乳に近く、体内で燃焼されやすい中鎖脂肪酸が含まれているのでダイエットにも良いらしい!

さっそく農場で売っていたヤギ乳で作ったプリンを買い、豪快にウ○○を放出する牛さんの姿を眺めながらいただいてみました。うん!素直においしい!…でもグルメってわけじゃないので牛乳で作ったプリンとヤギ乳で作ったものとの味の違いは…ハッキリ言ってよくわかりませ~ん

他にもヤギ乳のチーズ、飲むヨーグルトがあったので、家族へのおみやげに買って帰りました。明日の朝、みんなで食べてみます。

今日はこの後、アートギャラリーと父の見舞いに行かなければならず、ず~っとここに居たいとすねる娘Tをなだめてやっと農場を後にしました。


心配性の夫…

2006-09-22 00:22:33 | 

夕食の準備をしていたら、珍しく夫が2階から降りてきて「今日(娘Sの)高校に電話した…」と言う。

先日、娘Sの夏休み課題テストの結果が郵送されてきて、相変わらずの低空飛行に私はもうすっかり悟りの境地なのだが、夫は本気で心配していて、高校に電話して留年とか落第の可能性はないのか尋ねたらしい…

匿名で一般的な話として尋ねたのならまだしも、

「1年○組の△△△□□□の父親ですが…」と名乗り、わざわざ担任の先生に尋ねたらしい。

帰宅した娘に、夫が電話したことを話すと、娘は放課後、担任の先生に呼び出されて、

「お父さんが心配されとるで~」と言われたらしく

「メッチャ恥ずかしかった~!!!

と申しておりました…。

不可の科目が少しある程度なら、春休みに補習を受けて進級させてもらえるそうだが、目に余るようだと落第ということもあるらしい!!(さぁ~大変

それにしても、お父さん!

1日中、カーテンを閉め切った暗~い部屋で寝ていると、いろいろ娘のことで思いつめるのかもしれないけれど…

娘のことより、自分のことを心配してくれよ~! 

と言いたくなった私なのでした…。


小学校の運動会

2006-09-19 17:27:30 | 

今日は娘Tの小学校の運動会でした。本当は17日(日)の予定だったのですが、台風の影響で運動場のコンディションが悪く、今日に延期になりました。

平日になってしまったので仕事をどうしようかと悩んだのですが、私の母は父の病院につめているし、夫は見に行ける状況ではないし…甘えんぼのTなのでだれも応援に行ってやらないのはちょっとかわいそう…なのでやっぱり休みを取ることにしました。

平日だから保護者の数は少ないかな…と思っていたら、意外にも大勢のお父さん達の姿が…! ビデオをかまえたお父さんの姿があちらにもこちらにも…子どもの晴れ姿を楽しみに、休みをとったんだね~!

グスン…我が家も、娘たちが保育園のときからず~っと、子どもの運動会、発表会には必ず夫がビデオを持ってはせ参じておりました……具合が悪くなってからも、昨年も一昨年も運動会には頑張って来ていたのに…今の病状が、今までで一番悪い状態なんだなぁ…と改めて認識させられました…

娘Tはおっとりのんびりした性格で、おまけに少々肥満気味…運動神経はハッキリ言って超ニブイ!!

私自身も運動がからきしダメで、子どものころから運動会が大嫌い!!…やっぱり私の血を受け継いでしまったのか~許してくれよ~すまんのぉ~

…と謝りながら、リレーで一番ビリをのんびり走る娘Tの姿をビデオに撮影しました。(でもバトンを受け取ったときからビリだったから、途中で抜かされなくてよかったよぉ~

低学年の競技の準備をお手伝いしたり、5、6年生の組体操でも、(体重の関係で)いつも土台の役でがんばってたね!手や足を地面につけて背中にお友達をのせたり肩車したり……いつまでも幼いと思っていたけれど、いつのまにか高学年になったんだなぁ~としみじみ…

娘の成長した姿を垣間見た1日でした。


かわいいもの(その4)

2006-09-19 00:41:41 | かわいいもの

「里山deアート展」のアートショップで衝動買いしてしまったシーサーです。

伊藤年哉さんという方の作品です。

アート展の3会場の入り口にも作品として展示してあったのですが、思わす盗んでしまいたくなるくらいかわいかったので(問題発言!)、アートショップで売っていてうれしかった~!!

もっと大きなサイズの作品もあり、我が家の玄関先にどっしりと置いて、崩壊寸前の我が家を守ってもらおう!!…とも考えたのですが、それこそ誰かに盗まれそうなので、少し小さめのこの作品を買い、玄関の中の靴箱の上に飾りました。

眺めていると自然に笑顔になってしまう…我が家の宝物がまた一つ増えました。


「里山deアート展」に行ってきました!

2006-09-19 00:28:41 | アート

今日は娘Tと早起きし、広島県の三和の森というところで開催されている「里山deアート展」へ出かけました。

車の運転が苦手な私は、JRとバスを乗り継いで出かけました。山陽本線(在来線)で福山まで1時間、そこから三和の森の中にあるホテルの無料シャトルバスで1時間…万年寝不足の私はJRでもバスでもグースカ眠り、到着したときにはスッキリさわやか~!

台風の影響で風が少し強く、曇り空の1日でしたが、3ヶ所に分かれた会場のあちこちに上から吊り下げてあったり、木にくくりつけてあったり、林の中にひっそりと立ててあったり…いろんなジャンルの作品をゆっくり眺めながら、ひんやりと気持ちのよい森林浴を楽しみました。限られた空間の中での展示物として鑑賞するアートもよいけれど、無限に広がる自然の中にその一部として溶け込んでいる、作者の思い思いのメッセージの込められた作品を宝探しのように見つけながら歩くのもとても楽しいですね!

日頃、運動不足に陥っているので、自然の中を歩き回って、とても気持ちよかったです! 広大な牧場会場の中を娘Tと2人、大声で「テルーの唄」と「アメージンググレイス」を歌いながら歩きました。(周りにだれもいなかったので…

写真は、カンナくずで作ったウリ坊主?


レイトショー2本

2006-09-18 01:29:41 | 映画・テレビ

16、17日とシネマクレールのレイトショーを観にいった。休日でも昼間は雑用が山ほどあり、自分の時間が持てるのは夕食後なので、レイトショーはとってもありがたい。チケットは1200円だし、コインパーキングも20時を過ぎると1時間100円になっていて得した気分~♪

16日はポン・ジュノ監督の韓国映画「グエムル」、17日は西川美和監督の「蛇イチゴ」を観ました。

「グエムル」は中学生の娘ヒョンソを凶暴な怪物にさらわれた父親が、ヒョンソをかわいがっていた自分の父、弟、妹と共に怪物に立ち向かっていく話なのですが、深刻な物語の中に、ユーモアが盛り込んであったり、米軍に対する風刺がきいていたり…

怪物と戦うシーンで、頭が弱いはずの父親も、その父も弟も…一般庶民なのにみんな銃を見事に扱うなぁと感心していて、あっ!そうだ!韓国には兵役があるものねー!…と平和ボケしている自分に気がついたり…

中学生の娘ヒョンソが、あの最悪の状況の中で最後まで生きる希望を失わず、幼い少年の命を守りぬいた姿に一番心打たれました。決して容姿的にかわいい子ではないけれど、コ・アソンちゃん、素敵だったよ~!!

「蛇イチゴ」は、仕事熱心な企業戦士の父親、痴呆の義父を献身的に介護するできた母親、そして真面目な小学校教師の娘…という、一見平凡だが温かい…と思われていた家庭が、みるみるうちに崩壊していくのです。みんなが本音でぶつかりあってバラバラになり、信じていたものに裏切られ、自分の信念だけが頼れるすべて…と思いつめていた娘が、最後に見たもの…

ああっ!いいなぁ…何か生きる希望が見出せるような…そんなラストシーンでした。(へへっ、内緒です


カウンセリングへ…

2006-09-17 14:49:39 | 

16日土曜日は月に1度のY先生のカウンセリングの日…

無気力のかたまりになっている夫はひげを剃る気力も無いのだが、「ひげだけは剃って!」と頼むとしぶしぶ電気カミソリを手にし……なんとかひげはなくなり、2人で出かけた。

今日は、朝日新聞に連載されている「患者を生きる(うつ)」の記事や、『「うつ」を克服する最善の方法-抗うつ薬SSRIに頼らず生きる』(生田哲 著)を持っていき、相談にのっていただいた。

新聞記事に載っていた「磁気刺激療法」は、岡山で行っている病院はないとのこと…鳥取大学ではやっているといわれたけれど入院するにはちょっと遠い…

福岡県大牟田市の不知火病院や東京都品川区のNTT東日本関東病院のようなストレスケアセンターや職場復帰援助プログラムを備えた病院も、岡山にはない…

本に書いてあった、抗うつ薬を減らしていき、食事や有酸素運動によって改善していく方法はどうかと尋ねたけれど、抗うつ薬は世界的にその効果が実証されているので、その本に書かれていることは極端すぎるのでは…と言われた。そうなんだ…

でも、先生が「磁気刺激療法」を行っている病院について調べてくださることになった。大阪近辺にもしあれば、考えてみようと思う。


『変身』(監督:佐野智樹)

2006-09-15 01:06:11 | 映画・テレビ

DVDで『変身』を観ました。

ある事件で脳に損傷を負った成瀬純一(玉木宏)は、自分を撃った犯人(事件後自殺)の脳を移植され、《アハ! もうここでネタバレしてます、すんません!》だんだん自分の人格が犯され、移植した脳の持ち主の人格へと変貌してゆき…変わらぬ愛情を注いでくれる恵(蒼井優)に対しても冷たい態度をとるようになり…

最初、2人の初々しい出会いとデートの場面で見せていた純一の純朴な表情が、だんだんと目つきの鋭い凶暴な男のそれに変わっていくのです…

蒼井優ちゃんは、純粋にまっすぐに愛し続ける恵を熱演していたし、玉木宏くんも頑張っていましたが…

手術を施した病院の女医役の佐田真由美さん(日本人離れした美貌!)が登場すると急に映画がSFっぽくなったり、蒼井優ちゃんが泣き叫べば泣き叫ぶほど、ドロドロのメロドラマになってしまったり…とってつけたような釈由美子さんの登場もなんだかなぁ~

最後のシーンは盛り上げようとする意図があまりに大げさすぎて(間がありすぎたし…)、音楽もなんだかイマイチで、シラ~っと一歩も二歩もひいてしまった私です。人間が冷たいんでしょうか~ 酷評ですみません!!


ちょっとつらい…

2006-09-12 23:03:01 | 

仕事から帰宅し、玄関のドアを開ける前にいつも深呼吸する…仕事に出かけている間は忘れていられるけれど、玄関のドアを開けたときから現実に引き戻される…

「ただいま」と声をかけると、うつろな目でベッドに横たわる夫が「おかえり」ともつれる舌で答える…髪もひげも伸び放題…

一緒に2人の子ども達を育ててきた…いつもニコニコ穏やかで、私が子ども達を怒るとその後、必ずフォローしてくれていた。私が残業、休日出勤の続く部署に配属されたときは一生懸命家事をして支えてくれた。仕事と家庭と両立してこられたのは夫のおかげだと思っている…

先日昔のアルバムを開いたら、生まれたばかりの娘Tを抱いて、最高に幸せそうに笑っている夫の姿があった…泣きそうになった。

今できることは何かないのかな…

少しずつでも良くなっているという実感がほしい…

病院は4箇所回ったけれど、どこも夫をもとの夫にもどしてくれない…

薬も点滴も電気治療も効かない…

今日の新聞に、重度のうつ病で入退院を繰り返していた母親が、自分の病気のことで学校でいじめを受けて悩んでいた中2の娘を絞殺した記事が載っていた…

くっ 暗い……   暗すぎる……!!!

ごめんなさい! 今日はもう何も考えずに寝ます。


『時をかける少女』(監督:細田 守)

2006-09-11 00:01:04 | 映画・テレビ

娘2人をつれて、シネマクレールへ「時をかける少女」を観にいきました。

アニメなので小5の娘Tにも楽しめるかな…と軽い気持ちで出かけたのですが、15分前に到着したところ、いつもすいているシネマクレールの入口に長蛇の列が…それも20代後半から30代?と思われるおたくっぽい男性が大半を占めています。

あれ、上映作品を間違えちゃったのかな? 映画館を間違えちゃったのかな?…と心配になったくらい… そうしているうちに前の回の上映が終わったらしく、中からやはり、おたくっぽい男性がぞろぞろぞろぞろぞろぞろ…と出てきました。その人ごみをかきわけて3人分のチケットを買おうとしたら、1枚は立ち見になるとのこと…ふえぇ~!? 何年もシネマクレールに通っているけれど、立ち見になったのは初めてです。

娘Tが一番前の列の左端に座ったので、そのすぐ横の階段に腰掛けました。

なんだかマニアの人たちにスゴイ人気の映画らしい…ワクワク!!

「時をかける少女」といえば、原田知世主演の大林監督作品を思い出しますよね。20代のころ、大好きで何度か観ました。原田知世が初々しくてかわいくて、尾道の細い路地や石段を歩いているシーンを見るだけで涙があふれてきて…思春期の切なさみたいなものがとても美しく描かれていたように思います。映画のシーンを辿りたくて、1人で尾道の街を歩き回ったっけ…

そして今回のアニメ! こちらも大林監督作品に負けないくらい切ない映画でしたよ。

ヒロイン真琴がいつも一緒に野球をする男友達の功介と千昭、この2人がどちらもいいやつなんだなぁ! 真琴がタイムリープを使えるようになり、過去にもどって自分の不始末を穴埋めしていくところは笑える場面なのだけれど、そのうち、周りの友人たちにどんどん災いが波及していき、だんだん笑い事ではすまされない状況に追い込まれていく…友人たちを助けようと走り続ける真琴なのだけれど…

真琴が千昭を大切に思う自分の気持ちに素直になろうと、最後のタイムリープを使い千昭と会い、そして再会を約束して別れていくシーン…胸が一杯になりました。

高校生の娘Sも「よかったわ~!!!」と感動してました。いい映画でしたよ!