Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

心癒される歌

2010-05-16 23:01:13 | 音楽

実はわたくし、3月から、ゴスペルを歌うワークショップに参加しています。

月に2~3回のペースで3時間ずつ練習を積み重ね、今月23日(日)には牛窓ナチュラルキャンプ2010にライブ出演し、野外で歌うことになっています
詩礼純子さんという魅力的な女性に率いられた30名足らずの老若男女なのですが、ここで教えていただく歌は、今まで私が出会うことの無かった素敵な歌が多いし、みんなで思い切り声を出して歌う時間は、私にとって貴重な気分転換、ストレス解消のひとときになっています。

無宗教の私にとって、ゴスペルを歌うってどうなんだろう…と思ったこともありましたが、自尊感情を高めてくれる素晴らしい歌と出会うことができ、ゴスペルの力強さと、併せ持つ優しさに、歌いながら涙がこぼれそうになることもしばしば…。 

一番最初のワークショップで歌ったのが、「君は愛されるため生まれた」です。
  「君は愛を生きるため生まれた
   君の存在は愛で満ちている
   君は愛を生きるため生まれた
   今もその愛 満ちている」
   
 …と少し歌詞を変えて歌っているのですが、自分は一体これからどうなっていくんだろう…と不安を抱えて生きる私に、この歌詞は直球で胸にぐ~っ。。。と訴えてきます。歌うたびに、何か心が浄化されるような気持ちになります。

先日習ったばかりの「I Need You To Survive」も素晴らしい
  この曲を歌うたび、美しい響きに心が洗われ、胸がいっぱいになり…声が震えて涙が出そうになるのを必死にこらえています。
 アメリカで起きた同時多発テロで同僚?を亡くした方が、生前は好きではなかったその人を失って初めて、自分にとって必要な人だったと気づき、作った曲なのだとか…。ほんと、歌うたびに胸がつまって困ります。。。

もう1曲、最近とても強く心に残った曲は、5月16日(日)に開催された「憲法フォークジャンボリー in おかやま」に出演されていた、よしだよしこさんが歌われた「She said No!」です。
 よしだよしこさんが、しなやかで軽やかなのに強さを感じさせる声でこの曲を歌われたときは、ホントに感動して泣きそうになりました。
 「公民権運動の母」と言われたローザ・パークスを歌った曲です。

アメリカで人種分離法が施行されていたころ…バスの座席は前が白人、後ろが黒人と決められていました…。仕事帰り、中ほどの席に座っていた黒人女性ローザ・パークスは、白人が乗ってきたため、席を立つよう運転手から命ぜられます…しかし、彼女は立つことを拒否したため警察に通報され、逮捕されるのです…。(後に彼女は「屈服することに疲れていた」と述懐しています)
 この事件がきっかけとなり、抗議行動としてのバス・ボイコット運動が起こり、キング牧師をリーダーとする公民権運動が大きく発展していくんですね!

よしだよしこさんの歌を聴いていると、ローザ・パークスさんの毅然とした姿が目の前に浮かんできて…本当に映画でも観ているかのようにその場面が頭の中に浮かび上がってきたんです

魅力的なよしだよしこさん☆ You Tube じゃやっぱりちょっとわかりづらい…8月にまた岡山でライブをされるので、なんとか時間を作って聴きに出かけたいです★

ところで……
牛窓ナチュラルキャンプはとても楽しみなんだけど、本番を1週間後に控えて、まだ全然歌詞が覚えられていません もっと歌いこんで、自信を持って歌えるように頑張らなくちゃ


お散歩デビュー☆??

2010-05-05 23:07:49 | 愛犬リン
愛犬リンが我が家へやって来て、あっという間に1ヶ月が経ちました。

少しずつ顔つきもしっかりしてきました。

チャームポイントは背中の白いダイヤマークです☆


一ヶ月の間隔をあけて2回のワクチンを接種し、5月になったらすぐにフィラリアのお薬も食べさせました。2回目のワクチン接種から一週間が過ぎたので、やっとお散歩に外へ出られるようになりました☆

細くて軽い首輪とリードを購入し、早く行きたい!!!と楽しみにしていたお散歩ですが…犬がこんなに繊細だとは思ってもみませんでした。今まで家の中だけで暮らしてきたリンにとって(まだ家の中でさえ未知の世界☆)外に出て行くことは、大海原に放り出された金魚のようなもの?????
耳を後ろに向け、ブルブルふるえているリンを抱っこし、ただただ近所を歩いて回っています。

怖くて不安そうな顔…キョロキョロしながらも、肩にしっかりしがみついています(笑)

地面に下ろして歩かせようとしてみても…

ほらほら、おいで~!お散歩だよ~!

お散歩楽しいよ~!………

ダメです全然歩いてくれません。。。

近所で犬の散歩をさせている方たちはみんな、犬を自分の横に従え、人間の歩くペースで静かに落ち着いて散歩をさせておられます。
あんな風に犬を従えて歩くのが普通だと思っていたのですが…リンのこの散歩拒否は予想外の行動でした。

そうか~。。。リンも新しいことに慣れるまでは恐いんだね。

ま、そのうち、優雅に散歩ができることを願って、もうしばらくは抱っこして歩いてやろうかな☆

人のせいにできたら○

2010-05-02 00:17:38 | 

夫のうつ病は、よくなる兆候がないまま7年目を迎えました。

これまでの長い闘病生活を振り返ってみて、実感しているのは、いくら薬を飲んでも治らない!ということです!長年通ったクリニックではいろんな薬を次から次へと処方されましたが、薬漬けでフラフラになり、結局病気のせいなのか薬のせいなのか分からない、朦朧とした廃人状態になるまで追い込まれました。

NHKの特集番組で夫と同じような状態だった方が、病院を変え、薬の見直し(種類と量を減らす)をしたところ、半年で症状が改善したという実例を知り、「これだ!」と直感し、それまで通っていたクリニックを即刻やめました(不信感もだんだん大きくなってきていました!)。そして、幸運にも「こらーる岡山」の山本先生にめぐり合うことができ(I先生ありがとうございました!)、現在もお世話になっています。

山本先生のところで薬の見直しをしていただき、朦朧とした状態からは脱却したのですが、まだ夫に合った薬を見つけ出すことができず、うつ状態は重症化・長期化しています。薬の効果が現れるまでに数ヶ月かかることもあるため、山本先生を信じて、これからもつらい日々を凌いでいかねばならないと思っています。

悲観的、マイナス思考の塊になっている夫と暮らすのは、家族もとてもしんどい…
なんとか少しずつでも前向きに生きていけないものか…

そう考えた時、「認知行動療法」という精神療法を知りました。
悲観的に考えてしまう、その考え方の癖をなおしていく「心の力を育てる方法」と言われています。岡山ではこれまで認知行動療法をしてくださる先生が見つからず、何冊か本を買って自分たちで勉強しようと試みたのですが、内容がむずかしすぎ、重症患者の夫が自分で本を読んでやってみる…なんてことは到底無理でした…(私が一緒にやってみたこともありましたが、うまくいきませんでした!)

そんなとき、認知行動療法専門の三野善央先生(大阪府立大学の先生)が、月に2回、赤磐市の是里診療所という人里離れた僻地診療所に内科の医者として来られているという情報を山本先生から教えていただきました。(研修医?時代にアルバイトで診療所へ通うようになり、代わりの先生が見つからないまま、今日までずっと勤務しておられたようです)

昨年10月、深刻な落ち込み状態に苦しんでいた夫と、わらをも掴む思いで、是里診療所まで休みを取って出かけました。何か些細な事でもよいから、現状から抜け出せるきっかけを与えていただけたら…と必死でした…。でも大勢のお年寄りの患者さんたちが待っておられる状況の中では、ゆっくりお話していただける時間もなく…認知行動療法は重症のうつ病にはあまり効果がない、とも言われ、期待をしぼませてすごすごと帰るしかありませんでした…
 そのときいただいたストレスマネジメントシート(患者が自分で考えて記入する用紙)は、今まで読んだどの本に書かれていたものよりも平易でわかりやすく、少しだけ希望が持てたといえば持てたのですが…

その後、認知行動療法は自分たちの範疇にはない…とあきらめるしかなく、しだいに頭の中から離れていきました…

ところが、なんと!!!!! 遠い存在で、手の届かないところへおられた三野先生が、この4月、岡山駅表口にクリニックを開業された!!!!!という情報を山本先生からうかがいました☆ 

こんな好機が到来するとは思ってもいませんでした!!!なんてラッキーなんでしょう!!!
夫はすぐに山本先生から紹介状を書いていただき、三野先生のクリニックに、毎週通うようになりました。

そして、今日初めて私も診察に付き添いました。

駅前の小奇麗なビルの8階に「みのクリニック」はありました。
予約をしていたので、着いてすぐ先生にお会いすることができました。

初めて付き添ってきた私のために、認知行動療法の簡単な説明をしてくださった後、さっそく診察が始まりました。

夫が1週間前にいただいて記入し、持参したストレスマネジメントシートを先生に診ていただきます。この記入用紙は3つの列に別れた表になっていて、まず一番左の枠に「出来事・起こったこと」、その右に「心をよぎった考え」、そして最後に「反論・客観的考え」を記入するようになっています。

夫は次のように記入していました。

出来事・起こったこと」……職場で新しい仕事をもらった。マニュアルを渡されたが全く理解できない。いつも途中で読むのを終わってしまって最後まで読み通せない。

心をよぎった考え」……仕事に集中できない。以前この業務に携わっていた人は当たり前のようにしていたのだろうけど、自分は最初でつまづいて何もできない。以前の自分ならできただろうに。情けない。

(あ~…先週ずっと夫は調子が悪くて伏せっていたのですが、職場でこんなしんどい思いをしていたんだな~。。。夫の記述内容を見て初めて、不調の原因をうかがい知ることができました。)

 これに対し、自分で「反論・客観的考え」を記入していかなければならないのですが、夫は思いつかなかったらしく、空欄のまま持ってきていました。。。
 そこで、三野先生がいろいろと夫から職場の様子を訊き出してくださり、次のように書くように夫を導いてくださいました。

反論・客観的考え」……引継ぎもなしに複雑な仕事をマニュアルだけでやるのは無理だ。引継ぎをしない職場状況にも問題がある。

 なるほど、本当にそうだ!普通はどこの部署でも引継ぎをしてから異動するし、わからなかったら前任者にその都度尋ねたりしているし…

三野先生に、「この考えにどのくらい(割合)同意しますか?」と尋ねられたのに対し、私は100パーセント、夫は30パーセントと答えました。

次に、三野先生は、夫の仕事内容について尋ねられたあと、もう一つ事例を書くように言われました。

出来事・起こったこと」……決まった形式の原稿を出さない者がいた。

心をよぎった考え」……彼等は本務をちゃんとできていない。

反論・客観的考え」……彼等のために自分の仕事が増えてしまって迷惑だ。

これについては、私が10パーセントの同意に対し、夫は80パーセントと答えました。
間違った形式で提出してきたとしても、それをチェックするのも自分の仕事のうちと思うし、人のせいにすることが私には良いことと思えなかったのですが、三野先生は夫が80パーセントと答えたことに対し、花丸をつけてくださいました☆(笑)

うつ病患者は、なんでも自分が悪い、自分のせいだと思い込んで自分を責める傾向があるので、人のせいだと思えることは、とても良い兆候なのだと説明してくださいました。
そうなのか~!!!これからは、自分が悪いのではなく、人のせいなんだと考えられるよう、私も夫に言葉かけをしてあげたらいいんだな。。。簡単なようでいて、ちょっとむずかしい。。。でも、マイナス思考の癖を少しずつでも変えていけるよう、家族も頭を切り替えていかなくては…と思っています。

三野先生、これからもどうぞよろしくお願いいたします☆