天神山文化プラザで開催されている 宮崎郁子人形展-エゴン・シーレ ぼくは死を愛し、そして生を愛す- へ出かけました。
土曜日に行きたかったのに用事で行けず、残念に思っていたら、Y先生とI先生から「とてもよかった!」とメールが入り、これは絶対行かねば!と決意を新たにし、最終日の今日、駆け込みで観てきました。
天神山文化プラザ1階の広い会場に入ると、いきなり、裸体の夫婦、幼い子どものかなり大きな人形が視界にとびこんできました。
宮崎郁子さんのHPにも写真が載っている「家族」という作品です。
たくましい筋肉質の男、ふくよかな女…両膝をたてて座る女の足の間から元気な顔をのぞかせる幼子…その無邪気な幼子の顔に比べ、額にしわを寄せて宙を見つめる男、視点の定まらない無表情の女…
3人のとるポーズもどこか不安定なのですが、表情もまたアンバランスで。。。それでいて、ものすごくインパクトがあり、「こっ、これはいったい何…!!!???」と、最初から度肝を抜かれました。
作品の後ろにも回ってがっしりした男の背中をじっくり眺めてみました。筋肉の動きが繊細に表現してあり、まるで生きているかのよう…
この「家族」を取り囲むようにぐるりと並んだ人形たちは、それぞれ異なったポーズをとっているのですが、普通の人物画に見られるような「座る」「立つ」「横になる」と言ったような単純なものではなく、不自然にさえ感じられる不思議なポーズが多く、眠っているか、起きていても空ろな表情をしています…
「家族」以外の人形はどれもやせていて、顔も細面…
薄暗い会場の中、無表情で静かに死の空気をまとい、佇んでいる甘美な人形たちを眺めていると、だんだん怖くなってきてしまいました…どうしても、強制収容所に送られたユダヤ人たちのやせ衰えた姿、悲しみをたたえた目をイメージしてしまうんですね。
(ヒットラーは、シーレと同じ美術学校を受験して失敗したそうです。。。どんな絵を描いていたんでしょう…?)
一緒に行った娘Sも、ずっと「こわい~」とつぶやいていて、早くこの会場から出たそうにしていました。(笑)
家にこんな人形が置いてあったら、結構びびりますね、きっと!(笑)
そんな中で、私が一番惹かれたのは、正装したシーレの人形です。
神経質そうで、それでいて諦念さえ感じさせるシーレのニヒルなタキシード姿に惹きこまれ、会場におられた宮崎さんに「あの~、写真を撮らせてもらってもいいでしょうか?」とおききすると「あっ、いいですよ~」とのお返事をいただき、さっそく携帯で撮影させていただきました。
う~ん!この怪しい感じがなんともいえず素敵~!!!(笑)
宮崎郁子さんは1995年にシーレの画集を手に取ったことからシーレの絵に魅せられ、人形によるシーレ作品の制作を始められたそうです。
シーレの絵も個性的で魅かれますが、2次元の世界を3次元に広げたことで、シーレの絵を元にしながらも、宮崎さんが解釈された宮崎さん独自の死生観が表現されていたように思いました。
天神山文化プラザのあの広い空間が、宮崎さんの独特の世界で満ちあふれていて素晴らしかったです☆
土曜日に行きたかったのに用事で行けず、残念に思っていたら、Y先生とI先生から「とてもよかった!」とメールが入り、これは絶対行かねば!と決意を新たにし、最終日の今日、駆け込みで観てきました。
天神山文化プラザ1階の広い会場に入ると、いきなり、裸体の夫婦、幼い子どものかなり大きな人形が視界にとびこんできました。
宮崎郁子さんのHPにも写真が載っている「家族」という作品です。
たくましい筋肉質の男、ふくよかな女…両膝をたてて座る女の足の間から元気な顔をのぞかせる幼子…その無邪気な幼子の顔に比べ、額にしわを寄せて宙を見つめる男、視点の定まらない無表情の女…
3人のとるポーズもどこか不安定なのですが、表情もまたアンバランスで。。。それでいて、ものすごくインパクトがあり、「こっ、これはいったい何…!!!???」と、最初から度肝を抜かれました。
作品の後ろにも回ってがっしりした男の背中をじっくり眺めてみました。筋肉の動きが繊細に表現してあり、まるで生きているかのよう…
この「家族」を取り囲むようにぐるりと並んだ人形たちは、それぞれ異なったポーズをとっているのですが、普通の人物画に見られるような「座る」「立つ」「横になる」と言ったような単純なものではなく、不自然にさえ感じられる不思議なポーズが多く、眠っているか、起きていても空ろな表情をしています…
「家族」以外の人形はどれもやせていて、顔も細面…
薄暗い会場の中、無表情で静かに死の空気をまとい、佇んでいる甘美な人形たちを眺めていると、だんだん怖くなってきてしまいました…どうしても、強制収容所に送られたユダヤ人たちのやせ衰えた姿、悲しみをたたえた目をイメージしてしまうんですね。
(ヒットラーは、シーレと同じ美術学校を受験して失敗したそうです。。。どんな絵を描いていたんでしょう…?)
一緒に行った娘Sも、ずっと「こわい~」とつぶやいていて、早くこの会場から出たそうにしていました。(笑)
家にこんな人形が置いてあったら、結構びびりますね、きっと!(笑)
そんな中で、私が一番惹かれたのは、正装したシーレの人形です。
神経質そうで、それでいて諦念さえ感じさせるシーレのニヒルなタキシード姿に惹きこまれ、会場におられた宮崎さんに「あの~、写真を撮らせてもらってもいいでしょうか?」とおききすると「あっ、いいですよ~」とのお返事をいただき、さっそく携帯で撮影させていただきました。
う~ん!この怪しい感じがなんともいえず素敵~!!!(笑)
宮崎郁子さんは1995年にシーレの画集を手に取ったことからシーレの絵に魅せられ、人形によるシーレ作品の制作を始められたそうです。
シーレの絵も個性的で魅かれますが、2次元の世界を3次元に広げたことで、シーレの絵を元にしながらも、宮崎さんが解釈された宮崎さん独自の死生観が表現されていたように思いました。
天神山文化プラザのあの広い空間が、宮崎さんの独特の世界で満ちあふれていて素晴らしかったです☆