Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

本日のお買い物

2010年01月13日 | 那覇、沖縄
 今日は全国的に寒波に襲われたようで、鹿児島や熊本でも雪が積もったと報道されていた。実は沖縄も結構な寒さだった。最低気温は10度、最高気温も13度だったらしい。たぶんこの冬、一番の寒さである。

 東京や大阪の友人たちからみれば「十分暖かいではないか?」ということになるのだろうが、沖縄に住んでいるとこの気温はとんでない極寒なのである。だいたい大学の教室には暖房という設備がない。会議室もしかり。さすがに東京だって外気が13度だったら暖房をつけるはずである。こういう日に観光に来た人、本当に同情したい。それでも意地を張って半そでで首里城を観光していたりする若者を見たりすると、哀れみすら感じてしまう。

 今日、大学に出勤するのにバイクで家を出たのだが、あまりの寒さに途中にある「百均」に寄ってしまったのだった。買ったものが写真のカラー軍手。なんてかわいい軍手なんだろう。思わずピンクを買おうとしたのだが、ぐっとこらえて水色にしたのであった。もうちょっと花柄でも入っていたら最高なんだけどな。しばらくの間は「出勤の友」になりそうである。

落ち着かなかった贅沢

2010年01月12日 | バリ
 ウブドに所用でいったとき、ちょうどランチの時間だったこともあり、思いきってレストラン風の店に一人で入ってみました(レストランともいいにくい感じでしたので)。なんだか胸がドキドキします。だって、ウブドでワルン以外に一人で入るなんてありえないもの。
 やっぱり田園風景が見える席を選びました。お客さん、誰もいなくて私一人だけだったので選び放題。「どこでもどうぞ!」という感じで案内されました。でもこんな人がいない店、大丈夫なんですかね。
 ドキドキしてメニューを見ると、やっぱり高い。ナシ・ゴレンが25,000ルピアもしちゃうのですから。それでも一番安くておなかにたまりそうなのがナシ・ゴレンだと思ったので注文して、ついでにフルーツジュースなんて柄にも合わないドリンクを注文しました。いいじゃない?だってウブドだもの。
 おなかがいっぱいになるような量ではありませんでしたが、景色を見ながら、フランス料理を食べるようにちびりちびりと食事をしていたら、結局、満腹感を味わうことができたわけです。そう、これこそウブドマジックよね。でもこれが私一人にできる贅沢の限界かな……。ちょっと寂しいけど。

停電

2010年01月11日 | バリ
 20年前、私がバリで暮らしている頃、デンパサールの停電なんて本当に日常茶飯事だった。だから家に冷蔵庫なんてある家はそれなりの金持ちだけだった。今はスイッチを入れれば電気がつくのがあたりまえである。ところが先月からバリは毎日、午後6時半から10時半にかけて、各地で停電が行われている。新聞には翌日の停電地域が記載されている。停電が当局により実施されているのである。これは今月中旬で解消されるのであるが、とにかくバリは次から次へとホテルやヴィラが建ち、電力の需要と供給のバランスが崩れているのである。

 チェックアウトのちょうど2時間ほど前、荷物をまとめている最中に電気が一斉に消えた。運悪くホテルのあるエリアがその日の停電の順番だったらしい。外を走る車のヘッドライトのあかりがぼんやりと動いているのがわかる。部屋の中は真っ暗で、この状態では荷物をまとめることなんかできやしない。ロウソクをもらっていたのだが、マッチもライターも持っていないことに気がついた。このまま電気が消えていたら、荷物はまとまらない。でもなんだかそんなことはどうでもいいよう思えてきてしまう。そしてそんな状況の中でゾクゾクするくらいの快感が体全体から湧き出てくるのがわかる。テラスに座って真っ暗な部屋を見つめた。なんだか真っ暗なトンネルの入り口みたいに見えた。吸い込まれてしまってもいいかもね、そうしたらどこに行くのかしら……。

 自家発電機の音がしたかと思うと、ホテルの電気が一斉に点灯した。なんだか時間と時間の隙間にできた大きな落とし穴を見たような気がした。何ごともなかったように、ホテルの従業員たちは空のグラスを運び、ぼくはベットに並べた荷物をトランクに順序よくつめていった。 

朝食 sarapan

2010年01月10日 | バリ
 インドネシアでは朝食のことをサラパン sarapanという。私の宿泊しているホテルでは、たいてい前日の夜、部屋にフロントから「Besok sarapan apa?(明日の朝食は何にしますか?)」と電話がかかってくる。
 このホテル、朝食はパンのセット(耳を切った食パンを2枚焼いたものに、ジャムとバター、ゆで卵)、ナシゴレン(焼き飯)、ミーゴレン(焼きソバ)、ミークワ(汁ソバ)の中から一つ選び、それにコーヒーか紅茶がつく。コーヒーもネスカフェか、インドネシア式のコーヒーのどちらかを選択するのである。
 どれも食べてみたのであるが、やはりお腹にたまるのはご飯なので、たいていは写真の「ナシゴレンとコーヒーのセット」である。でもこのナシゴレン、ほんとうにちょっとだけなのだ。たぶん日本の小さなお茶碗一杯分があるかないか程度の量だ。しかしこれがインドネシアの朝食(サラバン)の基本である。そんなに「がばちょ」と朝食をとらないのだ。バリ・ハイヤットの朝食バイキングなんて見たら、きっと村のおじちゃんたちは腰を抜かすにきまっている。もちろん、昼食時間も午後12時よりずっと前倒しなのであるが……。

ハイシーズンなので

2010年01月09日 | バリ
 「ハイシーズンなので部屋の料金は12月24日から1月3日まで10パーセントUPなのよ」とフロントの顔見知りの女性は少し申し訳なさそうに私に言った。だって私が宿泊したのは、12月24日から1月7日の2週間で、その間はこのホテルのハイシーズンとばっちり重なっているから。一番安い部屋とはいえ、10パーセントアップが10日以上続けば、一泊分は高くなる計算である。

 「仕方ないですよ。決まりですからね」まあ、そんなところである。ごねたところで、最初からそう聞いて宿泊しているのだからしかたがない。しかし料金のことよりも、このハイシーズン期間、ホテルには別の問題があるのだ。実はこの期間、ホテルは、ジャワ島からやってきた観光客の高級な車でいっぱいになる。そしてほとんどの車が自分の部屋の前に車を駐車する。この車が夜中の12時とか1時にクタあたりから戻ってきて、うるさいのである。それに朝早くエンジンをふかしたりするのだからたまらない。さらに、隣の部屋の前に駐車された車のアラームが壊れているらしく(あるいは半ドアになっているからか?)、2時間おき程度にものすごい音でアラームが鳴るのだ。夜2時、4時、6時…、たまったものではない。そのたびごとに目が覚めてしまうのだ。

 もっと驚いたことに、6畳ほどの二つのベットが並べられたクーラーもないツインルームに家族四人が泊まっていることが普通なのだ。どうやって、いったいどこに寝てるんだろうと不思議になる。ジャワからの観光客がこうしたドメスティック向けのホテルに宿泊するときは普通なのだそうだ。次から次に人が出てくると、思わず指折り数えてしまう。

 ほとんどのジャワからの観光客がジャワに戻るのは、まだ暗い朝5時過ぎである。「ギリマヌクのフェーリー乗り場が混むからね。」と隣の家族連れは私にそういって、バリで買ったミカンをいくつかくれた。アラームの「詫び」のつもりなのかもしれない。でも最後まで「うるさくしてごめんね」と言ってもらえなかった。そういってくれたらなんとなく救われた気がしたのだけど。だって、車のアラームを別にしたって、ほんとうに数日間、あなた達はうるさかったからね……。

遅ればせながら謹賀新年

2010年01月07日 | 家・わたくしごと
 遅ればせながら明けましておめでとうございます。本日、バリから帰国しました。今回はカランガッセム方面での大正琴(プンティン)の継続調査と、今後、本格的に調査をしようと考えているバリ北部のワヤンの予備調査にでかけてきました。
 バリ北部は南部とは気候も植生も異なっていて(バリ語も南部とは違いますが、それはなかなかわかりません)、とても興味深いところです。北部といってもそのワヤンのスタイルは一応ではなく、北部ブレレン県の西と東の様式もだいぶ違います。
 バリでは、メリー・クリスマスと謹賀新年が店先に並んで書かれています。「メリー・クリスマス、そしてハッピー・ニューイヤー」という感じですね。元旦に本屋に行きましたが、やはり正月にまだメリー・クリスマスの文字を見るのは日本人にはちょっと無理があります。日本人にとって、メリー・クリスマスとハッピー・ニューイヤーはまったく別物ですから。
 今年もブログを続けていきますので、皆様、時々のぞいてみてください。