♪あなたに逢いたくて

眠れない夜は、旅の思い出や、私の想いを綴ります。

ノートテイカー養成講座

2008年06月26日 | 聴覚障害
主催 
独立行政法人日本学生支援機構
財団法人コンソーシアム京都(企画運営協力)
京都市福祉ボランティアセンター(企画運営協力)

後援 
社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会

京都市要約筆記サークルかたつむりの方々の講師による
ノートテイカー養成講座が行われました。

↑より
ノートテイクとは、講義の内容や周りの様子
(誰かの発言や、教室内でのチャイムの音など)
を文字で伝える筆記通訳のことです。

ノートテイクの他にも、講演会などOHP,OHCなどに書いたり
パソコンによる要約筆記もあります。

京都では、他の都道府県よりもいち早く
要約筆記の養成に取り組んでくださってきたそうです。
ありがたいと思います。

私は逆に要約筆記をする側で時々お手伝いをすることがあります。
聞こえてくる言葉をそのまま文字にするのですが
実際書いていて、意味わかってるのかな?
ちゃんと伝わっているのかな?って思うこともあります。
講義など、後で自分で調べれる場面以外で、
どうしてもその場で伝えたいことは
わかりやすい言葉に代えてお伝えしたい。
と試行錯誤です。
どちらにしても、お互いの信頼関係がとても大事だと思います。
娘には、受ける側の読解力も大事だといつも言っています。
私もこの養成講座で勉強させてもらいたかったぐらいです。

で、その養成講座でノートテイクを受けている娘が
体験談をお話する機会をいただきました。

娘がこういう体験談を話してといわれ、ひとつ返事で受けたことが
そして自分のことを胸はって語れたことが
母としてうれしく思います。

前日ちょっと本人落ち込むこともあり
「どうだったの?」と聞くと
「大勢の人でむっちゃ緊張して汗かいたよ。」と。
「わかりやすかった。」といってもらってまぁご機嫌で帰ってきました。
どうだったのか、母の方がハラハラです。

今ちょうど自分の将来についていろいろ悩んでいる時期
この大学で過ごしたこと、いろんな方々との出会い
経験は、きっと彼女にとって意味があると思います。
いつまでも今の感謝を忘れずに
ここに残しておきます。

また、娘に関わって下さる方々に、母からも感謝申し上げます。
ありがとうございます。


私は、○○大学短期大学部社会福祉科の2回生です。

聴覚障害がわかりろう学校の幼稚部に、
小・中学校は、地域の学校に通い
朝礼の時などは、初めは母が来てノートテイクをしてくれていましたが、
校長先生のお話を書いたのをあとでくれたり、
先生がノートテイクして下さるようになりました。

子供心に私だけ隣に母や先生がいるので恥ずかしかったこともありました。

高校は私立の学校に通い、この時は大事なことを友達に聞いたりしていました。
板書を写すだけではかなり難しく勉強は嫌いでした。

そしてハンドボールと福祉の勉強がしたくて、○○大学に入学しました。

この時に勉強するのにノートテイカーさんがつくのを初めて知りました。

他の大学に進学した友達などは、ノートテイク制度がなかったり、
また、ノートテイクの制度がある学校を探して進学しているので、
私はありがたく思いました。

自宅から2時間弱かかりますが
1限目からでもノートテイカーさんが準備して下さっているので、
当たり前ですが遅刻や急な欠席ができません。

授業中も眠たくなる時もありますが、
私の為に一生懸命書いて下さっているし、先生もゆっくり話してくれたり、
授業も真面目に聞くようになりました。

講義の内容がわかることで勉強もまぁ楽しくなりました。
好きにはなりませんが。

書いてもらう私達側も、やってもらうだけでなく努力が必要だと思います。

入学当初はすべて新しいことで不安だったのを
学生のノートテイカーさんが隣にいて、
友達みたいに座ってくれて普通にお喋りして、
学校生活についていろいろ教えてくれて心強かったです。

書く速さは、話す速さより遅いのですべての話を書くことは難しいと思います。
話の途中でわからなくなったときは、
大事なところを書いてくればいいと思います。
後から確認して書いてくれてもいいです。

私たちは、聞こえないので間違っているか、
間違っていないか書いてくれることがすべてなのでわかりません。
自信を持って書いてくれればいいと思います。

勉強とは関係ないことかもしれませんが、
みんなが笑っている時など何が起こったかわからず
寂しい思いをすることもありますが、
その部分を書いてくれると授業も楽しくなります。

コミュニケーションですが、私も自分の発音がどうなのかわからず、
相手に話が伝わっているか不安な時があります。
口話で通じなければ、筆談、身振り、指文字でも、
何でも使って、何度も同じ事を聞いたら悪いんじゃないかって思いますが、
わかっているのか、わかっていないのかが大事で、
お互いの思いを理解することが必要だと思います。

先日ノートテイクをしてくださっていた方がやめられるとき、
「いい時間を過ごすことができました。
夢がたくさん実現することを祈っています。」
とお言葉をいただきました。うれしかったです。

昨年の学生のノートテイカーさんは学校であったとき
「がんばってる?」って声をかけてくれます。

わたしにとって、人とのつながり、
一人一人のノートテイカーさんと出会いが大切な宝物です。

聴覚障害のある学生にとって、
ノートテイカーさんの存在は勉強の意欲と安心した学校生活を送る上に、
とても大切な役割を担ってくれています。

ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。




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6 コメント

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Unknown (GIN)
2008-06-26 18:33:09
娘ちゃん、立派に成長してるね。
ってえ偉そうに私が言うのもなんですが・・・^^

一番大切な心がすっごく大人になってるのを感じます。
伝える事、伝わる事の大切さが体験談からはっきり伝わります。
伝えたい気持ちがあれば、ちゃんと伝わるんだよね。

mimi3ちゃんが、

>講義など、後で自分で調べれる場面以外で、
 どうしてもその場で伝えたいことは
 わかりやすい言葉に代えてお伝えしたい。
 と試行錯誤です。

と仰ってますが、私もすっごくいい事だと思います。
わかりやすい言葉に代えるということは、
ノートテイカーさんの気持ちがプラスされる
ことだもんね。

それにしても、娘ちゃん大勢の前で緊張しただろうな^^
頑張ったね(* ̄0 ̄*)ノ

いつもありがとう~ (GINちゃんへ mimi3)
2008-06-26 18:48:06
とりあえず娘がこういう体験談を話してといわれ、ひとつ返事で受けたことが
そして自分のことを胸はって語れたことが
母としてうれしく思います。

あっこれ記事に追加しておこう
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

GKやってた時は、大勢の人が見てれば見てるほど力発揮する子だったんで
逆に緊張がいいんでしょうか・・・

で、今日も娘はお友達んちお泊りだそうです
(^▽^;)
久し振りに・・・ (QMfan)
2008-07-01 09:29:49
おはようございます,ミクシーのQMfanです

大昔(20代)私が未だ純真だった頃(笑)に在宅障害者の方の訪問活動をしていました。その頃に「要約筆記」の講座が福祉会館であり,親しくしていた方が講師をしていた事もあり,何度か参加した事があります,当時はOHPを使ってました。
今は,要約筆記→ノートテイカーと更に身近な部分に進化しているのを初めて知りました。

娘さんの書かれた文章読んでで,此方が久し振りに胸が熱くなりましたよ,感性が素晴らしいです。

mimi3さんも良い娘さんを持ちましたね。素敵な親子関係だと思いました。
ありがとうございます (QMfanさま mimi3)
2008-07-01 18:36:49
今でもOHPありますよ~
講演会とか大勢の前で通訳する場合はこれです。
OHCやらパソコン要約筆記もありますが

ノートテイクは主に個人です。

私はどちらかといえばOHPのが得意なんですけど。

娘、私に似ず(^▽^;)素直ないいこです。

やってもらうことが当たり前でなく
感謝の気持ちを忘れずにといつも言ってることが書けてたので、よかったと思います。
素晴らしいね。 (ちびくま)
2008-07-04 00:31:04
kanaちゃんの体験談、とてもしっかりとしていますね。
テーマに沿って、自分の気持ちや思いをこれだけわかりやすくまとめられるのは、立派だと思います。
日々頑張っている証拠やね

mimi3さんも、頑張って育ててきた甲斐があったってものやね、お母さんにも


ありがとう (ちびくまちゃんへ mimi3)
2008-07-07 20:40:39
娘はほんとまわりに恵まれています。

今同じく聴覚障害の息子の方の行きたい大学と面談等すすめていますが
娘の大学のように、情報保障がしっかりできてる学校の方がまだまだ少ないです。

ちょっと親子で踏ん張り中。

でも来年になるとほんと子供たちは自立していって寂しくなります。
また遊んでね。

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