マンガ家高橋陽子の「頑張りましたねタカハシさん」

イラストレーター高橋陽子の秘密基地ブログ
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悲しみよ こんにちは

2006-09-10 | 黒タカハシ
セシルの考える悩み・バランスのとりにくい考え・みたいなものは
誰だって持っているものだから
ソコを書いたことが偉いわけじゃないんだろうけど
この小説が多くの読者に読まれてきたのは
その思考の説明の文が妙にカラリと書かれている所が
気持ちいいからなのかも。
おしゃれでカッコイイから読まれているだけじゃなくて
なにやらドキドキヒヤヒヤ感もあって
それから二重の思考に対する冷静な書き方も
いいんだなー。

17歳でこの小説を読んだら
アバンチュールの部分に気を取られて
今みたいにおもしろく読めたかわからないから
今回読んでよかったぜい。

ワタシが外国の小説をあまり読んでいないから判らないんだけれど
湿度の少ない国の作家ってこういうような文書くのかしら?

おお、それにしてもサガンが読めたぜ!