ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

お約束

2019年10月14日 | なごやか

 NPO法人なごやか理事長の執務室で、私が管理者を務めるなめとこデイサービスの最近の稼働率の推移について報告を行なっていると、机の上の電話が鳴った。

おだやかな声で対応していた理事長は急に椅子から立ち上がると、大変光栄です、門外漢ではありますが、全力を尽くします、と受話器に向かって大きな声で言った。

電話を切った後、顔を紅潮させたままの理事長は、驚いたなあ、と独り言を繰り返した。電話の相手は市教育委員会の方で、市長が新設する諮問会議の委員就任の依頼だった。

僕みたいな馬の骨にねえ、驚いたなあ。

すでに県・市の上位の会議等の会長職や委員職をいくつも務めているというのに、このひとはどれだけ自己評価が低いのだろう、と私が半ばあきれていると、高梨さん、ちょっと席を外してくれないか、と声が掛かった。

こういう時、理事長がどうするか、もう私はわかっている。

法人の隆盛に大きな功労のあったグループホーム虔十のY管理者、コードネーム「ホワイト・ロールス」へ、きまって短いお礼の電話を掛けては、またですか、と相手にきまり悪がられる、というお約束の形があることを。

コメント
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