このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今夜の月は忙しく流れる雲に隠れがちだった。
運転しながら、これを叢雲(むらくも)というのだな、などと考えていると、雪まで降り始めた。
むらくもや 月の隈をば 払ふらん
晴行くたびに 照りまさるかな 源 俊頼(「金葉和歌集」)
叢雲が月のかげりを払い去っていく。
雲が晴れるたびに、さらに照り輝いていくようだ。
叢雲が、月の輝きを引き立たせている。雲間から時々月がのぞく。むらむらと集まっては散っていく雲にさえぎられるからこそ、晴れればまた一段と美しく月は輝く。隠された月、完全ではない美しさに面白さを見た昔のひとたちの美意識に感服する。