ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

第一村人

2019年01月11日 | なごやか

 喫茶店アルファヴィルへ週末だけダブルワークでアルバイトに来ているIさんの平日の仕事は個人病院の事務職なのだが、高齢のおじいちゃんドクターが体調不良のため、とうとう閉院することになった。

Iさんはオーナーの勧めでNPO法人なごやか理事長に今後について相談したところ、彼はあっさり、なごやかに来るといい、と言い放った。

年度末、事務局に一席空きが出るのでそこに来て欲しい。

「きみは夫君の転勤が決まると一足早くこの街にやって来て、ハローワークでのアポの時間調整にと、このアルファヴィルに立ち寄った。

オーナーと、たまたま居合わせた僕は、きみにとっていわば「第一村人」で、第一村人は遠方からいらした方へ親切にする責任と義務があると考えています。」

「なぜって、きみはまた転居するでしょう。その引っ越し先で、あの街では快適に暮らしたよ、と言ってくれれば、人口流出に悩むこの街に興味を持つ方、観光で訪れてみようと思う方も出てくるかもしれないじゃない。」

それに、と理事長はいたずらっぽく笑った。

「前回はオーナーに先を越されたけれど、今回こうして採用のチャンスが再度回ってくるなんて、まだ僕には運があるようだね。」

コメント
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