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ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

風の歌を聴け

2018年04月20日 | 日記

 S市内でりんごタルトが美味しいパン屋があると聞いて訪ねたところ、閉店していた。

すでに看板が外され、ショーウインドウの中は真っ暗で、寒々としたたたずまいになっていた。

いくら人口百万都市とはいえ、天然酵母のパンは客の好みが分かれることから、商売として難しかったのかもしれない。

 今はすっかりさびれた商店街で生まれ育ち、自分も含め同級生のほとんどがみなお店の子供だったせいか、僕は店が閉まるのが他人事ではないような気がして、胸にこたえる。

だからこそ、自らの事業は繁盛店であり続けたいと願うのだ。

 映画化された「風の歌を聴け」(1981年)の中で、大学生の主人公(小林薫)と神戸の埠頭に並んで座った小指のない女の子(真行寺君枝)が物語る、実家のパン屋がある事件をきっかけに閉店を余儀なくされ、さらに一家が離散するエピソードを、この日は久しぶりに思い出した。

 

 

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