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ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

「さらば友よ」

2019年11月09日 | フランス映画

イエー!

 熱い熱い友情とは対照的に、出てくる小道具はどれも皆とびきりスタイリッシュ。
シトロエンのフロントガラスに口紅で描いた見取り図、駐車場のターンテーブル上で行われるある種の商売、そして、死ぬほど真似したコインのゲーム。スタイリスト、ジャプリゾの真骨頂である。
「映画史上最高のカップル」が男と女じゃなくてはならないなんて、誰が決めたんだ?      (1968年製作)

 

ぶつ切りですが、、イエー!

 

 

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マリー・ラフォレ

2019年11月05日 | フランス映画

 マリー・ラフォレが11月2日に亡くなったとの訃報に接し、とにかく驚いている。

マリー・ラフォレは一番好きな女優。

作品は数が少ない上に玉石混交だが、どれも妙に味のあるものばかりだった。

もともと歌手志望で、70年代に入るとそちらの活動がメインになって行った。

享年80歳、ご冥福をお祈りします。

—ああ、ショックだ。 

デビュー作「太陽がいっぱい」(1960年)

中世の宗教画家フラ・アンジェリコに関する論文を書いている学生役。

「弾いてくれ、、僕のために」

 

 

第二作「赤と青のブルース」(1961年)

ブルジョアの快活な学生役。

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つむじ風

2019年08月30日 | フランス映画

つむじ風(Le Tourbillon)


彼女はそれぞれの指に指輪をして
手首にはたくさんのブレスレット
彼女の歌声に
僕はすぐに虜になった

彼女のオパールのような瞳は
僕の魂を魅了する
卵形の青白い顔の
僕を破滅に導く宿命の女
僕を破滅に導く宿命の女

僕らは出会って
分かり合って
会わなくなって
遠い存在になった
再会して熱くなって
そしてまた別れることになった 

人生のつむじ風の中で
互いに理由があって再び別れたけれど
ある晩また彼女に出会ってしまった
あれあれ!
とっても久しぶり
とっても久しぶり

バンジョーの音色の中で彼女と再会した
大好きだったその謎めいた微笑
破滅に導くその声
青白く美しい顔は
僕の心をかつてないほどかき乱した

彼女の声に僕は酔い
アルコールで時を忘れてしまったけれど
熱い額への
口づけを感じて僕は目覚めた
口づけを感じて目覚めた

僕らは出会って
分かり合って
会わなくなって                                                                                                                                                                                         遠い存在になった
また再会してまた別れ 
そしてまた二人熱くなった

人生のつむじ風の中に
互いに理由あって別れたけれど
ある晩またしても彼女に出会ってしまった
あれあれ!
彼女はまたしても僕の腕の中にいる
またしても僕の腕の中にいる

出会って
分かり合ったのに
なぜ会わなくなり
また遠い存在になるの?
再会するのに
また燃え上がるのに
なぜ別れるの?

そして二人は
人生のつむじ風の中へ戻って行った
二人は回り続けた
抱き合いながら
二人抱き合って                                                                                                                                                         二人抱き合って

 

 

 「つむじ風」は映画「突然炎のごとく」(1962年)でヒロインのジャンヌ・モローが劇中歌って以来、多くのフランス人に愛聴・愛唱されている。

1995年、カンヌ映画祭のオープニングで、審査員長を務めるモローの功績を讃えるセレモニーが行われた。

ヴァネッサ・パラディが「つむじ風」を歌いながら舞台に登場し、客席のモローとデュエット。

観るたび鳥肌が立つ映像だ。

 

 

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「岩窟王」

2018年07月16日 | フランス映画

 少し前のこと、ある夜、隣県のコンビニを出たところで声を掛けられた。

「Kくんじゃない?」

そうですが、と答えて相手の中年女性の顔をしげしげと見たものの、誰なのか見当もつかず困惑していると、彼女は苦笑しながら中学で同級だったAだと名乗った。

ああ、Aさん。

一学年500名超のマンモス校の中で、ひときわ目立つ美人だった。

彼女とは同じクラスになったこともあったし、生徒会の役員として放課後一緒にイベントの準備などを行なった間柄だったけれど、名乗られても正直ピンとこなかった。

なにせ35年ぶりの再会である。

ではどうして僕だとわかったのだろう。

今も昔も大男で、同じもみあげの形だったからか。

 

 「岩窟王」、いわゆる「モンテ・クリスト伯」の主人公エドモン・ダンテスは15年の獄中生活ののち、9年の準備期間を経て、自分を陥れたかつての友人・知人たちの前に現れる。

原作では、獄中での過酷な日々によって面変わりした上に、モンテ・クリスト伯は変装の名人だとされている。 

 ジェラール・ドパルデュー主演で1998年に製作されたテレビシリーズは視聴率が50パーセントを超えるなどフランス全土を熱狂させたそうだが、あの大男のドパルデューに会って、かつての友人だとわからないひとは果たしているのだろうか、と同年NHKで放送された際には何度となく画面にツッコミを入れた。

けれども、冒頭に書いた経験からすると、その相手に興味がなければ、たとえどんな美人でも、忘れてしまうものなのかもしれない。

ヒロイン役はイタリア女優のオルネラ・ムーティ。

中学生の頃、映画雑誌を買うとグラビアにたびたび彼女のセクシーショットが掲載されていた。このひとのことは、はっきり憶えている。

 

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「想い出の瞳」

2018年06月21日 | フランス映画

 映画「アイドルを探せ」(1963年)は、ラストに登場する大物シャンソン歌手シャルル・アズナブールの「いいひと」っぷりに魅了される。そのあとに歌われる「想い出の瞳(Et Pourtant)」も名曲だ。

やっぱり男は顔じゃないよ、人柄、あるいは才能だよ、と強弁したくなるほどに。

 原題の「Et Pourtant」は直訳すると、「でも」、「それでも」といったくらいの意味。

冷たい恋人のきみと別れる、と言い切ったあとに、「でもね、愛しているのはきみだけさ」と繰り返し歌いあげるのは、フランス人のエスプリか。

 

 

 偶然見かけたカンボジア女性アーティストのカバーがとってもラバブル。

途中、母国語の訳詞をはさんで丁寧に歌っている。

 

Et Pourtant 

Un beau matin je sais que je m´éveillerai
Différemment de tous les autres jours
Et mon cœur délivré enfin de notre amour
Et pourtant, et pourtant
Sans un remords, sans un regret je partirai
Droit devant moi sans espoir de retour
Loin des yeux loin du cœur j´oublierai pour toujours
Et ton cœur et tes bras
Et ta voix
Mon amour

Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant

でも、でもね、僕が愛しているのはきみだけさ
でも、でもね、僕が愛しているのはきみだけさ
でも、でもね、僕が愛しているのはきみだけさ
でもね

J´arracherai sans une larme, sans un cri
Les liens secrets qui déchirent ma peau
Me libérant de toi pour trouver le repos
Et pourtant, et pourtant
Je marcherai vers d´autres cieux, d´autres pays
En oubliant ta cruelle froideur
Les mains pleines d´amour j´offrirai au bonheur
Et les jours et les nuits
Et la vie
De mon cœur

Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant

Il faudra bien que je retrouve ma raison
Mon insouciance et mes élans de joie
Que je parte à jamais pour échapper à toi
Dans d´autres bras quand j´oublirai jusqu´à ton nom
Quand je pourrai repenser l´avenir
Tu deviendras pour moi qu´un lointain souvenir
Quand mon mal et ma peur
Et mes pleurs
Vont finir

Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Et pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Pourtant, pourtant, je n´aime que toi
Pourtant, pourtant, je n´aime que toi...


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