日本と韓国でのタイ不法滞在者数の違いの要因は ・・・

　
　４月に日本を訪れたタイ人は、13万8,600人（世界６位）で前年同月比5.8％増だとか。
リピーターも増えて 相変わらず日本を旅行するタイ人が多いですネ。

それならば、タイ人のノービザ期間を15日間から１カ月、或いは韓国みたいに３カ月延ばせば、
更にタイ人の数が増えるのではと思いがちでますが、それが韓国では問題になっているようです。

　

韓国の空港ではタイ人旅行者が入国を拒否されるケースが増えているといいます。なぜか？
タイ人は韓国を訪れる際、ビザなしで90日間の滞在が認められていますが、この制度を悪用、
現地で不法就労し、滞在期限が過ぎても帰国しないタイ人が増えているからだと聞きます。

現在、韓国に不法滞在しているタイ人は３月時点で５万７千人以上いるそうです。先週、タイ外務省は
「韓国へ入国する際、審査が厳しくなっているので、渡航を計画している者は往復の航空券、充分な
旅行資金、ホテルの予約などを提示できるよう、しっかり準備していくように」と呼びかけていますネ。

　

５万７千人は多いですネ。日本で今年１月現在、タイ人の不法滞在者数は 約６千５百人ですから。
不法滞在者数の最盛期であった24年前（1993年）の約５万５千人から比較すると 随分と減りました。

ところが、近年は増えているようです。それは日本政府が東南アジア諸国からの観光客
誘致やビジネス面での利便性向上を目的に、東南アジアに対して査証緩和 実施に伴い、
入国する人達が増え、韓国のように不法滞在者が多くなっているんだそうです。

　

因みに法務省によると、日本の不法滞在者数のベスト５は …　＜かっこ内は全体の構成比＞

　１位　韓国　　　　 13,265人 （20.3％）
　２位　中国　　　 　8,846人 （13.6％）
　３位　タイ　　　 　6,507人 （10.0％）
　４位　ベトナム 　　5,137人　（7.9％）
　５位　フィリピン 　 5,082人 （7.8％）

韓国とタイ、フィリピンでは女性の方が男性よりもかなり多いとの報告がありますが、
これは明らかにナイトライフで働く不法滞在者なんでしょうネ。　

日本の不法には、不法滞在と不法入国の二つがあって、不法残留は入国する際には空港･港で
上陸許可を受け、在留資格が有ったけど、在留期限満了後も出国せずに在留していることで、

　

オーバーステイですネ。また不法入国は在留資格を取得せずに入国すること。または有効でない
旅券などを使い不正な手段で入国することをいいます。　女性が多いのは不法残留者ですネ。

二十数年前の不法滞在者の多くは女性で、日本で自国より高い給料を得られるからと、渡航費や
斡旋手数料などとして 莫大な前借金を負わされて日本に入国し、強制的に働かされている女性も
多かったんです。今もその流れがあるのかな。一時期 人身売買として問題となっていましたものネ。

　不法残留の話、もう少し続きますが 長くなりますので明日に続きます ・・・　　


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