現在、タイ国は非常事態宣言下ですが、タイ国鉄(SRT = State Railway of Thailand)は、
今月23日(木)から北部、南部、東北部への18路線の運行を再開し始めました。
ただ、新型コロナウイルスの感染リスクの高いバンコクなど「ダークレッドゾーン」では、
夜間外出禁止時間の午後9時から午前4時までの時間帯は、各駅に停車しません。
<フアランポーン中央駅>
タイの生活で欠かすことのできない鉄道には、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)など
都内を走る路線と、バンコクを起点として全国に伸びるタイ国鉄がありますネ。
タイ国鉄の全路線の延長距離は約4,507キロにおよびます。主な路線はバンコクを起点に
北部、東北部、東部、南部の四つ。現在、長年タイ国民に親しまれたフアランポーン駅を
起点としている路線も、今年11月から、すべて新中央駅バンスー駅に移動する予定です。
<タイ国鉄の路線図>
タイ国鉄には、六つの運行タイプがあります。 特急列車・急行列車は、長距離
特急列車として主要駅に停車。停車駅が少ない運行タイプは特別急行列車となります。
高速列車は、長距離路線を運行しますが、急行列車よりも停車駅が多くなり、普通車は 全ての
駅に停車。 郊外車両車は、バンコクと周辺の半径150キロ以内で運行され、通勤や通学する
都民のために全ての駅に停車します。 地方車両車は地方の県間を移動する目的で運行しています。
<プーケットへ向かう列車>
ですが、タイの首都バンコクで100年以上、陸の玄関口として親しまれてきた「フアランポーン駅
(Hua Lamphong)」が、10月を持って任務を終えます。イタリアネート様式の柱とステンドグラスの
洋風的な同駅から絶え間なく鳴り響いていた列車の発着音が、間もなく消えようとしています。
フアランポーン駅 運行に関するサービスの大部分は年内に、バンコク北に位置するバンスー
(Bang Sue)の新駅に移されます。コロナ禍で同駅の廃止は一年延期されましたが、移転は
<アセアンで最大規模となるバンスー中央駅>
ほぼ完了しています。最近ではコロナウイルスワクチンの接種会場として使われた
新バンスー駅には、隣国ラオス経由で中国と繋がる高速鉄道も乗り入れる計画です。
私らも昔は、ラオスなど隣国の国境を超える時に よく利用したものです。100年の歴史ある、
同駅が無くなってしまうのは寂しい限りです。バンコク時代はチャイナタウンから始まった
と、言われますが、同駅はチャイナタウンに近く、バンコク都の顔でした。明日へ続きます。
パタヤやホアヒンに電車に乗って自由に行くのが目標でしたが結局乗る勇気がなくて電車を眺めているだけでした。
この駅好きでしたので少し寂しい気持ちです。
駅を見た後は歩いて行ける中華街とタイマッサージ屋がとても懐かしいです。
ご感想ありがとうございました。