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父の日でも、映画館で起立しなくなってしまった!

2021年12月05日 | タイの名所、名物、料理

 タイ国では今日の5日は「ラマ9世(故プミポン前国王)生誕日」で祝日です。

土曜日ですので、6日月曜日が振替休日となりますネ。バンコク都庁は王宮前の

ラチャダムヌン通りなどを電飾でライトアップし、故プミポン前国王を祝賀します。

 

故プミポン前国王は2016年10月13日に逝去され、この日を「ラマ9世王記念日」

とし、故国王の偉業を称え、故国王を偲ぶため、新たな国民の祝日としました。

5日は「ラマ9世生誕日」として、改めて「タイ国の父の日」を意識しています。

 

プミポン前国王がご生前の時代は、映画館へ行くと上映前と後に前プミポン国王の動画が

流れ「国王賛歌」、ロイアルアンセム(国王を称える歌)に対し、観客が全員 席から立ち

 

上がって、敬虔な気持ちで聴いていたものです。 初めて その場面に触れると驚きます。

私の友人など、タイの人たちは、こんなに国王を敬愛しているのかと感動していましたネ。

 

ちなみに、毎日朝8時と夕方の6時に公園などの公共施設やテレビで一斉に流れるのは

国歌ですネ。国歌は1939年に制定され、掲揚台がある所では、朝の国歌が流れている時に

 

国旗を揚げ、夕方の国歌が流れている時に国旗が降ろされます。それ以来、朝と夕方に

国歌が流れている間は「立ち止まらなければならない」という規則が出来たと聞きます。

 

運転中などといった理由の場合は別ですが、当時は 立ち止まらないと不敬罪と見なされ、

警察が逮捕することが出来たそうですからネ。今では、そんなこと無いでしょうけど ・・・

 

それが最近は どこの映画館でも、ワチラロンコン国王の動画が始まっても、全体の一割

ほどの人しか起立しなくなったと聞きます。時には誰も起立しない時もあるようです。

中には国王賛歌が終わるまで、わざわざ館外で待っている人さえ居るといいます。

 

最近のこのような情況を、プラユット首相は見かねているのでしょうネ。先月でしたか、

“映画館で起立するのを嫌がらずに、真面目に国王に敬意を払うべき” と訴えていました。

 

そうは訴えても 近年は、若い世代を中心とした反政府デモでは、不敬罪の廃止や王室

財産制度の見直しなどを訴える「10項目の王室改革要求」を謳っているくらいです。

 

しかもプラユット首相の退陣まで要求しています。“国王に敬意を払うべきだ” と

お説教しても聞きませんネ。 王室をめぐる認識が、根本から揺らいでいるのが

現実です。プミポン前国王は、今のタイ国を空から見て、涙しているかも知れません。  



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1 コメント

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歪んだタイ式民主主義よ サヨウナラ (天空)
2021-12-05 10:20:53
映画上映の前後に、タイ国民が起立を止めたことは、素晴らしいことではありませんか?
タイが今後、王政&軍事国家から民主主義国家に生まれ変わるための第一歩になるでしょう。
東南アジアでは、インドネシア、マレーシア、フィリピン・・・多くの国々が民主主義国家になっているのに、タイ国はいまだに民主主義国家になっておらず、軍事政権を許している情けない国です。(歪んだ民主主義と言われている)
タイが軍事政権を許している根源が王室の存在です。
タイ王室が憲法を超えるような絶対的な政治的権力を持ってしまったのが、タイの民主主義を遅らせてしまったのです。
ブラユットなんて単なる「犬」「下僕」に過ぎません。
タイの政治体制を民主主義化するのに最大の障害物が王室なのです。
王室の政治権力を、日本の皇室のように無くすることが、タイの民主主義化への第一歩であるのです。
プミポン前国王は確かに国民に奉仕する名君主だったかもしれませんが、本人が意識しないうちに、絶大な政治権力を持ち過ぎて、タイの民主主義の遅れを招いてしまったのです。
今、タイ国民は眼が覚めない高齢者(王室崇拝派)と目が覚めてしまった若者(民主派)に二分されていますが、タイを民主主義国家にしたいなら、若者たちを支持する以外に選択肢はない、と言うことです。
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20201110world0001
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