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人材マネジメントの枠組みに関するメモ
半蔵門オフィス 過去ブログアーカイブ
 



迷いと決断 (新潮新書)クリエーター情報なし新潮社 1995年すなわちインターネット普及元年にソニーの社長に就任し、以来10年間、押し寄せるデジタル化/ネットワーク化の中で、日本のソニーにして世界のソニーを率いてきた、出井伸之氏の回想録である。 この回想録は本来、同じ時期にIBMを率いたルイス・ガースナーの回想録やGEを率いたジャック・ウェルチの回想録と並べられてよいものであり、ソニーが私 . . . 本文を読む

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ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ日経BP社このアイテムの詳細を見る (約一ヶ月ぶりの更新です。時々は更新することにします。)Web2.0が企業をどう変えるか、というテーマに関する事例集である。500ページとかなり厚い。取り上げられている事例としては、たとえば、 (印象的な事例) 金鉱山のデータをWebで公開して、専門家に金鉱脈のありかを指摘しても . . . 本文を読む

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組織・人事の問題を経済学的に考える。・・・この領域は20年来、飛躍的に発展してきたと言われる。(菊澤研宗教授の新制度派経済学についての解説: http://homepage3.nifty.com/kikuzawa/sakusaku/3_1.htm ) 新しい経済学のアプローチを組織・人事の問題に適用した包括的な教科書が、スタンフォード大学の先生による次の2つである。特に前者が、教科書と . . . 本文を読む

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・・・を開けたら、次のパラグラフが目に入ってきた。   共産主義社会の第一段階と労働力商品化の止揚 ・・・生産手段の私有制が廃絶されており、生産手段が共同所有されているそこでも、人々は工場とか農場とか事業所とかいった一定の経営体で働くのであって、個々バラバラに働くわけではありますまい。現場の技術的編成や協働作業の在り方を見るかぎりは資本制企業(いわゆる国営企業をも含む)の作業現 . . . 本文を読む

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160年前に書かれた本を、ふと開けたら、次の言葉が目に飛び込んできた。   大工業は普遍的競争によって、すべての諸個人に全精力を振り絞るよう強制した。大工業は、イデオロギー、宗教、道徳等をできる限り根絶し、それができない場合でも、それらを見え透いたまやかし物にしてしまった。   ドイツ・イデオロギー(新編輯版) マルクス/エンゲルス著 岩波文庫 P.164 . . . 本文を読む

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「中村修二が受け取るべき対価」という本書の帯にあるように、(元日亜化学の)中村修二氏が受け取るべき対価について論じた本である。著者の西村肇東大名誉教授は中村氏弁護団とも親しかったと聞いており、本書は(中村氏全面勝訴となった)第一審判決の基礎理論にもなっている筈である。特に技術者の処遇決定に従事する人は、踏まえておくべき議論であると思われる。 私がこれまでに目にした最高の極論である。明快な論理、 . . . 本文を読む

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書名が面白い。絶え間ないイノベーションの世界、すなわちダーウィン的淘汰の世界の中でうまく生きていく。どうすることによって?人的資源をシステマティックに再配置し続けることによって、である。それを「人的資源のリサイクル」と呼んでいる。 技術の世代交代、短いプロダクトライフサイクル、そして商品価値の絶え間ない陳腐化の中で企業価値が低下しないようにするためにどのような組織運営を行ったらいいか、ということ . . . 本文を読む

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正月の企業基礎論の読書として伊丹教授の書籍をもう一つ、「場のマネジメント」(1999) という本を読んでいる。(その新版にあたる「場の論理とマネジメント」(2003) を読んだ方がいいのかもしれないが、手元にあるのが旧版だったのでひとまずこちら。少々旧いのかもしれないが、書いてあることは基本原理に関することだし、伊丹教授の提唱されることはその後もブレることなく、変化していないようなので、まずは議論 . . . 本文を読む

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明けましておめでとうございます。 正月らしく、企業の成り立ちの基礎論に関わる読書をしている。一橋大学の伊丹敬之教授のロングセラー「人本主義企業」(1987)、その現代版続編とでも言うべき「経営の未来を見誤るな-デジタル人本主義への道」(2000)、またその論の中でも特にコーポレートガバナンスだけを論じた「日本型コーポレートガバナンス」(2000)も少し。 これらの中で伊丹教授は一貫して、日本の . . . 本文を読む

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自動車産業の研究で有名な藤本教授の論考の総まとめのような新書本(2003年)である。近年、ビジネスマンの我々は、「摺り合わせ型vs.モジュラー型」「日本企業の強みは摺り合わせ型にある」「自動車は摺り合わせ型商品の典型例」・・・といった言い方を普通にするようになったが、これは、「モジュール化論」や「産業アーキテクチャ論」のフレームワークを自動車産業に適用して詳細に論じた藤本教授の著作の影響が大きかっ . . . 本文を読む

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日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係サンフォード・M. ジャコービィ東洋経済新報社このアイテムの詳細を見る 人事部がどのような機能を、どのような方法で、どこまで(どの程度の権限の強さをもって)果たしているか、ということが、理論(戦略論、組織論、コーポレートガバナンス論)、歴史(人事管理の歴史)、事例(日米5社ずつ)、アンケート調査、の各側面 . . . 本文を読む

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書籍もあり、邦訳も出ているのだが、それをテレビ番組化したもののDVDを、フリードマンが亡くなったのをきっかけに、さっと見た。映像で振り返る20世紀から21世紀への経済政策史。DVDで3巻。素晴らしいコストパフォーマンスのプログラムである。(日本の放送局がこれほどの映像を集めて編集することができるとはちょっと考えられない。)なお、ウェブサイトにて本番組の解説や、本番組のために行われたインタビューの全 . . . 本文を読む

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82年にマッキンゼーに入社以来戦略コンサルタントを続けてきた、言うなれば日本における戦略コンサルタントの先頭集団の一人と言っていいかもしれない、波頭亮氏による「プロフェッショナル原論」。 これからの企業社会の相当部分は確実に「プロフェッショナル社会」になる。とはいえプロフェッショナルの定義は難しい。プロフェッショナルをどのように定義したらいいか・・・ということをいつも頭のどこかで考えているので、 . . . 本文を読む

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鈴木宗男バッシングに連座する形で逮捕され、背任等の容疑で有罪判決を受け(控訴中)、現在は著作活動等に従事している、元外務省国際情報局の主任分析官、佐藤優氏による「自壊する帝国」を(積んでおいたものを)漸く読んだ。最初の著書「国家の罠」に続いて出版社の賞などを受賞した、大変評判になった書籍である。 内容は90年代の共産主義崩壊過程のロシアの裏話だが、「同志社大学で神学を学んだ異色の外交官による生の . . . 本文を読む

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先週末は休日が一日多かったので、その分、ハンナ・アーレントの「人間の条件」の「活動」の章を読んでいた。(おかげで日経ビジネスは読みきれなかった。)先日からのバーナードからの流れで、この際ついでに、「組織人の行動の哲学」を考えておこうとしたわけである。(ITの話題にも近づこうと思いながら、遠ざかるばかりであるが・・・) ハンナ・アーレントは、20世紀の、ハイデガーとヤスパースの愛弟子の哲学者/政治 . . . 本文を読む

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