天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実 価格:¥ 2,625(税込) 発売日:1997-05 |
先のエントリーで「人形」が好き、と書いたが『天才画家佐伯祐三真贋事件の真実』(落合莞爾著)に信じられないことが多く書いてあるそうだ。そのひとつにこの「人形」は祐三の妻米子が描いたものだというのだ。この真贋事件の真相はわからないが、米子の言うには「佐伯の絵は大雑把過ぎる。それで私がちょいと筆を加える。そうすると売れる絵になる。」そんな話。佐伯とその娘が命をなくしたのも米子に原因があるらしい。米子は色々な男性とお付き合いがあったようで、二人は結核がもとで亡くなったとあるが、米子は佐伯と別居状態で娘を佐伯のところに残して他の男のところに行っていたという。一方的な見方で実際のところは果たして…。
このモデルになった人形にはもう一体男の子の人形があって、二つの人形を祐三は言い値の高額で購入したそうだ。男の子のほうは米子が晩年まで大切にしていたが、この女の子は他の人の手にわたり焼失した。一枚の絵にも物語があるのですね。