t-mtさんのブログで懐かしい地名に遭遇した。わたしが初めて参加した発掘調査は神奈川県秦野市鶴巻温泉近くの遺跡だった。そこで不思議な体験をしたことを思い出した。
宿舎に泊まりこみの調査で、用があり一時帰宅して夕方宿舎に戻った。暗くなってきたので近道をしようと正規の道でない、発掘現場を通り抜けて行こうと思った。道からそれて歩いていくと・・・あら・・・元の道に戻る・・・
また現場目指して歩いて行くと・・・また・・・元の道に戻る・・・。
４・５回繰り返しただろうか・・・だんだん暗くなって心細くなってきた・・・。
すると向うから人影が現われ「なっちゃん
」と聞き覚えのある声が・・・（小学生の頃からわたしは”なっちゃん”と呼ばれていた）。素敵な先輩
が、帰りが遅いので心配して迎えにきてくださったのだ。ひょっとしたらこっちから来るかな、と思ったそうだ。何回も元の道に戻ったお話しをすると「狐に化かされたんだね」とおっしゃる。おまけにわたしが通り抜けようとした所は江戸時代まで墓場だったそうだ・・・。
やっぱりこれは狐に化かされたのだ、と今でもそう思う。