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nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

ニカラグアマラゴジーペハニー再入荷!

2015年11月07日 23時22分57秒 | コーヒー産地情報
帰国後とってもバタバタしていてなかなかアップできず
申し訳ありません!

ドンドン時間が過ぎていき、12月の4周年が近づいてきました!

今年は、ビックな企画で楽しんで頂けそうです!
12月6日(日曜)はサーカスコーヒーに来ていただくようご予定を開けてくださいね!


そして、以前少し入荷して反響の大きかった
あの!   (どの?)
「ニカラグア マラゴジーぺ ハニー」が再入荷しました!

説明は、以前の説明を引用させていただきます!
以下説明!





「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ!」
とキン肉マンの与作さんが言いそうな名前です。


すごそうですが何が何だかコーヒーマニア以外の人は理解不能だと思いますので
分解して解説いたします。

「ニカラグア」 
国の名前です。中米に位置していて今回の生産地はホンジュラス国境付近のエリアで収穫されたコーヒーです。




「マラゴジーペ」
「コーヒーノキ」の品種の名前です。
笑うくらい巨大な豆です。大粒ですが劣化しやすい性質がありますが、真空パックで産地から運ばれてきてとてもフレッシュな状態で届いています。
樹自体も大きいので肥料も多く必要とし管理にもとても手間のかかる品種です。


コーヒー生豆の真空状態





はたしてこれで大きさが伝わりますでしょうか?
左がマラゴジーぺです。右が普通のコーヒー豆です。

「ハニー」
コーヒーの実を収穫して果肉を取って、「ヌメリ」を機械的に削り落とす方法です。
「ヌメリ」をある程度残すことでフルーティな味わいが残ります。


焙煎度合いは、あえて浅煎りにしてさっぱりさわやかな味わいにしています。
とても風味が豊かで個性的なお豆です。

軽く粉の量も少な目であまり時間をかけないで「さっ」と抽出していただいても
甘みもあり、楽しんでいただけると思います。

豆の見た目も楽しめますので特に、「豆」の状態での購入をお勧めします!

ネットショップでも購入いただけますので
是非お試しください!







ここからは、メモ程度に
さてさて、インドネシアから帰ってきて
色々と感じたことを書き留めておこうと思いますので
すごく読みにくいと思いますがすいません。



とっても楽しく勉強をしてきたのですが
個人的な感想として大きな「危機感」を感じました。

今回とても素敵で素晴らしいコーヒーに出会うことが出来たのですが
日本に入荷してくる量はほんのわずかだそうで、
色々とお話を聞いてみると
高品質豆は多くの割合で世界最大の消費国に輸出されるそうです。

その原因を色々とお聞きすると
今までの日本から買い付けにくるバイヤーの多くが
品質の話しから入るのではなく、価格の話しから入るところが多かったそうです。

そうなると高品質で高価な原料ではなく
そこそこの原料で安い原料がまわされてきて
日本の市場がそういうレベルでしか評価されてこなかったんだと思います。

これは、今ままでのコーヒー業界全体の問題だと思います。

そして、日本にいると
アジアのリーダーは「日本」、
経済的に豊かな国「日本」だと思っていますが
現実的にはまったくそんなことがないように感じました。
諸外国にすでに日本という国が相手にされていないのではないかと思うくらいです。

せっかく経済発展してきてにもかかわらず
デフレに陥って、「安いもの安いもの」を追い求めて
日本の価値自体が、落ちてしまっているように感じました。

「価値のあるものをより安く」というところから
「ただ安いもの」に人の価値観が長い時間かけて
一般的な日本人の価値観として広まってしまってきてしまったのではないでしょうか?

これは、「コーヒー」だけの話しではなく、
色々な業界でも共通しているんだと思います。

これから人口は減少してく社会の中で、
今までのように「大量生産、大量消費」から
「価値のあるものを適正な価格で販売し購入する」という
価値観に移行していかないといけないのではないでしょうか?

「人間に価値」まで軽くなりつつある世の中で
本当に心豊かな生活人生を送れるよう
努力すれば報われる社会にしていきたいものです。

っと結局何が言いたいかわかったような
わからないようなグダグダになってしまって
ここまできて、全部消そうかともいましたが
せっかくなので残しておきたいと思います。








アフリカ コンゴ民主共和国からのメッセージ

2015年10月05日 01時05分09秒 | コーヒー産地情報
ご無沙汰しています。

シルバーウィークからバタバタしていて
色々とありました!

先週は、弾丸で東京のコーヒーの展示会に行ってきました。
コーヒー関係のメーカーさんや世界の生産者の方たちが集まって
新商品の案内やコーヒーの競技会、セミナーなどが行われます。



私は世界の生産国の事情が直接うかがえる機会なので
セミナー中心に勉強してきました。

今回は特に「スペシャルティコーヒーの喪失と発見」
というとても興味深いテーマのセミナーがあったので受けてきました。

コーヒーの生産国は、現在気候変動、社会環境などの影響で日々変化しています。
そういった中で、失われてきたコーヒーがある一方、
コーヒー関係者の努力で新たに発見されて、価値を再発見されてきているコーヒーもあり
その「喪失と発見」を背景とともに勉強することができました。

失われていったコーヒーとして、カリブ海系のコーヒーです。
近年、猛烈なハリケーンの襲来によって
根こそぎ土壌から削り取られて、今まで栽培されてきた品種ではなく
より生産性の高い品種に変わりつつあり、そうなると風味のオリジナリティが
なくなってきているということでした。

確かに、ジャマイカのブルーマウンテンをはじめ
以前は、カリビアンコーヒーといってキューバやドミニカなど
特徴あるコーヒーがあったと思うのですが最近少なくなってきています。

あとは、社会情勢が悪化してしまったイエメン産のコーヒーなど
社会情勢の変化や、気象条件の激変で、
より生産性の高い品種に植え替えられてしまって
風味の特徴がなくなりつつあるところが、多くなってきています。

その中でも発見され再評価されつつあるコーヒーの紹介もありました。
たまたまですが、サーカスコーヒーでこの半年前位から取扱いはじめた
「コンゴ民主共和国」のコーヒーの生産に携わっておられる方が
ゲストスピーカーとしてこられていて、詳しくお話しを聞くことができました。


(地図Source: University of Texas Libraries)

アフリカ内部「コンゴ民主共和国」は昔からコーヒーの生産は盛んで
1900年くらいには世界第7番目くらいの生産量があったようです。

ただ、豊かな鉱物資源があるがゆえに、紛争の歴史でもあり
その紛争のたびにコーヒーの生産が放棄されてきました。

ただ、環境的にはとてもいいコーヒーの栽培エリアであることは間違いなく
以前までは、バナナの生産が盛んにされてきたのですが
そのバナナの木の病気が流行ってコーヒーの栽培が再度始められてきたようです。







スピーカーとしてこられていた方も、数年前までは、このコーヒー産地に行くときは
軍隊に警護されて、陸路では危ないので最新のモーターボートで産地に行っていたそうですが
最近は、治安も安定して現地も行きやすくなったということでした。

今では、元兵士や虐殺から逃れた人々が働く場として
コーヒーの専門家からの指導をうけてコミニティを作って生活を安定化していっているということでした。



私は、たまたまサンプルをもらって
とてもいいコーヒーだと思って取り扱うようになって
リピーターも多く、とても気にっているお豆だったので
その産地の状況が詳しく知れてよかったです。
まだまだ、課題も多くこれからいいコーヒーが出来ていく産地で
コーヒーで新しいつながりができればと思います!

世界が注目するアフリカ内陸部からのコーヒーというメッセージを
一度是非試してみて下さいね!










さてさて今週は土曜日が保育園、日曜日が区民運動会で
連ちゃんでした。
どちらも最高の天気でよかったです!

来年は、末っ子君も最後の運動会。
成長を感じる秋の2日間でした。




木馬

めだか

年末年始のお勧めコーヒー!グァテマラ丸豆(ピーベリー)のご案内!

2014年12月15日 23時43分50秒 | コーヒー産地情報
もう今年も残り半月ですね。

ここ最近、「ふゆはつとめて」っといいながら
毎朝起きるのがなかなか難しくアップできていません。


実は12月15日が正式なというかグランドオープンという形で
3年前にオープンしたのが今日だったんです。
バタバタで私自身忘れていました。
覚えて下さっている方からお花を頂いて思い出しました。

嬉しい限りです。

いよいよ年末ということで
今年一年丸~るく収まりますようにというお願いと
来年も丸~るくいい年のなりますようにという思い、
3年間の感謝の思いも込めまして
現在数量限定で、グァテマラ産の丸豆(ピーベリー)を販売しています。



コーヒーの実は、一般的には2個の種子が合わさって出来ています。
丸豆は1個の実に1個の種子となっているものを言います。

コロコロとしていてとても可愛らしい形をしています。

グァテマラでもウエウエテナンゴ地域で中でもラリベルタッド地区で
完全完熟した丸豆です。
とても味わいがジューシーで軽い口当たりですが
味わいは濃厚です。



店頭販売を開始して以降、とても人気でリピートして頂いています。

600円/100g(税別)です。

また、引き続き人気の高い
コスタリカ 自然乾燥ナチュラル精製の
完熟したイチゴやベリーのようなフルーツを思わせる味わいも
お正月の初コーヒーに最適だと思います!

詳しくはこちらへ
http://blog.goo.ne.jp/nabeyoshi55/e/62e06164d95dd6f5f0d119313ef806be
コピーして移動してください。


色々、ご案内したいことがあるのですが
順番にご案内させて頂きますね。

ふゆのブレンドも大好評です。

寒い時は、温かくして美味しいコーヒー飲んで
家族団欒の時間をお楽しみくださいね。








今週のガンダム



マグネットコーティングされたガンダムでニュータイプの進化を遂げるアムロ。
いよいよララァとの遅すぎる出会い。
奇跡的な普通の日常生活の中で、
すべての人と人の出会いもすべてが奇跡ですね。


季節ブレンド「冬のブレンド 2014‐2015 ~ふゆはつとめて~」発売開始しました!

2014年10月31日 16時21分55秒 | コーヒー産地情報
いよいよ11月ですね。
今年も残りわずか。。。
あっという間にクリスマス、お正月ですね。
そんな季節にぴったりの「冬のブレンド」を新しくご案内いたします。





名前は


「冬のブレンド 2014-2015
  ~ふゆはつとめて~」



              

今年の冬のブレンドは
深みのある味わいで、ほっこりする風味豊かな味わいです。
冬の寒い朝にもほっこりとしていただける味わいに仕上げました。
ミルクにも相性ピッタリです。


いろいろ冬のブレンドの名前を考える中で
「枕草子」を改めて読み返してみました。

学生時代以来だったのですが
40歳を迎えた今、改めて読み返すと
日本の四季と文章の美しさにサブイボ(鳥肌の京都弁)がでました。

せっかくの日本の四季を
大切に五感で感じていかないといけないですよね。
意識しないと感じることができない。
四季も、感謝も、幸せも、平和も、命も。

日々大切に過ごしたいものです。

この一年の季節シリーズは「春はあけぼの」シリーズでいきたいと思います。


ネット注文、FAX注文でも販売できます。


600円/100g(税別)です。








冬はつとめて。

雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒き、
火など急ぎおこして、灰持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がにちなりてわろし。





なぜタイの産地にいったのか?マジメなお話です。

2014年01月29日 15時46分53秒 | コーヒー産地情報
「タイってコーヒー栽培してるんですね。」
っとほとんどの方に言われます。



なぜ今回タイのコーヒー農園に行くことになったか。
これからお話することにします。


長いです。
少しややこしいです。




♪なにから話せばいいのか。わからないまま時が流れて~♪

って感じです。




私が今こうやってコーヒーの専門家としてお店をすることになったのは
ある方との出会いが大きな影響をうけました。

もしその方とお会いしてなかったら
ここまで私がコーヒーの世界にはまり込むことはなかった思います。



出会いは、まだ、コーヒーの焙煎工場勤務しているときに
コーヒー商社さんが企画されたブラジルツアーに行かせていただくことがありました。

初めてのコーヒー産地でそれもブラジル。

地球儀が好きだった私は、コーヒー関係なしに
日本の真裏にあるブラジルにある意味憧れていました。

しかし
そのツアーに来られている方々は、企業の社長さんや重役さんばかりで
ヒラ社員は私くらいのもので、ドキドキでした。

そこで、その先生と初めて出会いました。




かなりクセのある方でしたが、話しも面白く
毒舌のところもあったのですが
そういうところも好きで
話されていることがとても新鮮で
ツアー中はなるべく近くにいてお話を聞こうと
付きまとっていました。


帰国後も仕事をこえて
いろいろなコーヒーの情報を教えて頂いたり
時には、英文の翻訳を頼まれたりしました。

いろいろ期待していただいていたのですが
あまりにもレベルが高すぎて
なかなかそれにこたえることが出来ませでした。

にも関わらず、本当にいろいろな事を勉強させていただきました。

ヒロコーヒーに転職する際もいろいろとご支援いただきました。
また、ヒロコーヒー勤務中は一般向けの金沢大学の公開コーヒー講座の開催に関して
ご協力いただきました。

そして、先生が博士号を取得され
そのパーティーにも呼んでいただきました。

その博士論文の内容は、私の理解した範囲で簡単にいうと
コーヒーの嗜好における地域性の特性を分析した内容でした。

この内容は、私がこの地元の京都で珈琲豆販売店を開業する時の
味創りの方向性を明確なものにしていただくものになりました。

そして私の味創りの考え方の基礎になる
「珈琲も食文化である。嗜好性とは暮らしている環境や地域性で学習された嗜好性を反映する。」
っという考え方を学ばせてきただきました。
(引用:多変量解析を用いたコーヒー嗜好性の背景構造に関する研究 圓尾修三)


開業してからも何度か様子を見に来て下さったり
お電話をくださったり、ご心配をおかけいたしました。


いつも突然こられるので
その時はいろいろお伝えしたいことがお伝えできず
後でいろいろお伝えしたいことを思い出していました。


そして、昨年突然永眠されました。


先生が関わられていたタイ北部の農村コーヒープロジェクトで
活躍されていた方が今、先生のご縁でヒロコーヒーに勤務されています。

その彼女とヒロコーヒーの社長と数人で先生のお宅に
お焼香をあげに行かせていただいたときに
ヒロコーヒーの社長に先生が取り組まれていたタイへのコーヒー産地への
視察に誘っていただき、今回ヒロコーヒーの方々とご一緒させていただくことになりました。

先生にしっかりお礼もいえないままの
別れとなってしまったので
心残りだったこともあり、
今回タイに行くことができて
先生が取り組まれていた場所に私も行くことが出来て
それだけで少し自分の中で整理がついた気持ちになることができました。

それと、このプロジェクトがうまく機能して
私が想像していた以上に農村の生活水準が向上しているように感じました。
「コーヒー」の力そして先生の取り組みの成果を感じることもできました。


村の学校です。


チェンマイ大学の試験場




そして今日、そこで採れたコーヒーが届きました。
テスト的に焙煎をして飲んでみたのですが
とんがった酸味の特徴が正直あるわけではないですが
なんとも優しい深みのある素直に美味しい味わいでした。


いろいろな意味でたくさんの方に飲んでいただきたいコーヒーです。

継続的に美味しく皆様に飲んでいただけるよう味創りをしていきたいと思います。

また実際の現地の様子はまた次回のお楽しみです!