nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

アフリカ コンゴ民主共和国からのメッセージ

2015年10月05日 01時05分09秒 | コーヒー産地情報
ご無沙汰しています。

シルバーウィークからバタバタしていて
色々とありました!

先週は、弾丸で東京のコーヒーの展示会に行ってきました。
コーヒー関係のメーカーさんや世界の生産者の方たちが集まって
新商品の案内やコーヒーの競技会、セミナーなどが行われます。



私は世界の生産国の事情が直接うかがえる機会なので
セミナー中心に勉強してきました。

今回は特に「スペシャルティコーヒーの喪失と発見」
というとても興味深いテーマのセミナーがあったので受けてきました。

コーヒーの生産国は、現在気候変動、社会環境などの影響で日々変化しています。
そういった中で、失われてきたコーヒーがある一方、
コーヒー関係者の努力で新たに発見されて、価値を再発見されてきているコーヒーもあり
その「喪失と発見」を背景とともに勉強することができました。

失われていったコーヒーとして、カリブ海系のコーヒーです。
近年、猛烈なハリケーンの襲来によって
根こそぎ土壌から削り取られて、今まで栽培されてきた品種ではなく
より生産性の高い品種に変わりつつあり、そうなると風味のオリジナリティが
なくなってきているということでした。

確かに、ジャマイカのブルーマウンテンをはじめ
以前は、カリビアンコーヒーといってキューバやドミニカなど
特徴あるコーヒーがあったと思うのですが最近少なくなってきています。

あとは、社会情勢が悪化してしまったイエメン産のコーヒーなど
社会情勢の変化や、気象条件の激変で、
より生産性の高い品種に植え替えられてしまって
風味の特徴がなくなりつつあるところが、多くなってきています。

その中でも発見され再評価されつつあるコーヒーの紹介もありました。
たまたまですが、サーカスコーヒーでこの半年前位から取扱いはじめた
「コンゴ民主共和国」のコーヒーの生産に携わっておられる方が
ゲストスピーカーとしてこられていて、詳しくお話しを聞くことができました。


(地図Source: University of Texas Libraries)

アフリカ内部「コンゴ民主共和国」は昔からコーヒーの生産は盛んで
1900年くらいには世界第7番目くらいの生産量があったようです。

ただ、豊かな鉱物資源があるがゆえに、紛争の歴史でもあり
その紛争のたびにコーヒーの生産が放棄されてきました。

ただ、環境的にはとてもいいコーヒーの栽培エリアであることは間違いなく
以前までは、バナナの生産が盛んにされてきたのですが
そのバナナの木の病気が流行ってコーヒーの栽培が再度始められてきたようです。







スピーカーとしてこられていた方も、数年前までは、このコーヒー産地に行くときは
軍隊に警護されて、陸路では危ないので最新のモーターボートで産地に行っていたそうですが
最近は、治安も安定して現地も行きやすくなったということでした。

今では、元兵士や虐殺から逃れた人々が働く場として
コーヒーの専門家からの指導をうけてコミニティを作って生活を安定化していっているということでした。



私は、たまたまサンプルをもらって
とてもいいコーヒーだと思って取り扱うようになって
リピーターも多く、とても気にっているお豆だったので
その産地の状況が詳しく知れてよかったです。
まだまだ、課題も多くこれからいいコーヒーが出来ていく産地で
コーヒーで新しいつながりができればと思います!

世界が注目するアフリカ内陸部からのコーヒーというメッセージを
一度是非試してみて下さいね!










さてさて今週は土曜日が保育園、日曜日が区民運動会で
連ちゃんでした。
どちらも最高の天気でよかったです!

来年は、末っ子君も最後の運動会。
成長を感じる秋の2日間でした。




木馬

めだか

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