
昨日の夜は、田中仁財団主催の第2回めぶくトーク「岡本太郎 『太陽の鐘』がなぜ前橋に」を聴きに行きました。岡本太郎記念館記念館館長の平野昭曉臣さんの太陽の鐘という作品と前橋に寄贈されることになったいきさつについての話を聴き、建築家の藤本壮介さんと田中仁さんも加わったお喋りに耳を傾けてきました。
岡本太郎の『太陽の鐘』が前橋のまちに来ることは素晴らしいことだと思います。
ずっとこのまちにいて、このまちで生きる若者たちと暮し続けてほしいなと思います。
これが、トークを聞いた私の率直な感想です。
関東地方も梅雨入りしたってニュースを見て、そうなのかなって。
確かに空は梅雨空でした。広瀬川の川岸のアジサイも色づき始めてました。
午前中、家事やら何やらしながら、琺瑯の容器に漬け続けてきた去年の梅を漬け液から揚げて風に当てることにしました。この梅は、去年の6月に漬け込んで、8月に3日ほど日に干してからまた梅酢に戻して、昨日まで漬け続けてきた梅です。たいへんに酸味の強い梅漬けです。
風に当てて水分を適度に飛ばしたら、保存容器に移します。梅びしお(梅醤)をつくったり、梅煮をしたりするときに使います。そのまま食べても酸っぱい梅が好きな方には向いてますが、調味料としてとても魅力的なんです。
それから、道端のハンゲショウに華穂が着いたのを見ながら、岩神町の養田鮮魚店へ。鮮魚ケースにヒラツメガニがいました。別名、マルガニとかエッチガニとか…、エッチガニという名は甲羅にローマ字のHに見える紋様があるからだそうです。みそ汁にするとおいしいんですよね。
帰り道にヤギカフェっでドライカレーをいただいてたら、タコさんがやってきてしばらく梅談義、おいしく昼食が食べられました。
<いつもとパターンが違わない?>、帰り道で出会った顔見知り猫に言われました。「夜さ、お出かけするんで、それでいつもと違うのさ…」なのです。
それで、出かける前の夕方、千代田町の稽古場に出かけていて夜に帰ってくる二人のために夕食を用意しました。マグロ、ヒラメ、赤貝の刺身、生ジュンサイ、酢モズク、枝豆豆腐、それに頂きもんのヤングコーンです。
それから、まだ寝ているキキが目を覚ましたら夕食を食べられるように用意して、そいで、めぶくトークへ出かけたんです。
岡本太郎記念館の平野曉臣さんの話を要約しときます。
まずは岡本太郎という芸術家とその作品について話されました。続いて、『太陽の鐘』という作品についてでした。
『太陽の鐘』は、1966年に日本通運(株)が伊豆の韮山町に開設した「日通伊豆富士見ランド」というレジャー施設のシンボルとして岡本太郎が制作した作品です。鐘の径は1.2m、高さ4.2mという大きな鐘です。鐘を釣っている構造物は鉄筋コンクリート造、鐘とともに岡本太郎が一体的にデザインした作品です。
1999年、伊豆富士見ランドは閉園し、以後、鐘だけ日通の倉庫に眠っていたんだそうです。
岡本太郎記念館は、以前から前橋出身の糸井重里さんから助言を得ていろいろな仕事をしてきており、そういう関係の中で、糸井さんから前橋ビジョン『めぶく』の話が伝わったということなのです。
そして、岡本太郎の芸術観や作品に対する考え方が、前橋で始まろうとしている『めぶく』というムーブメントの中で再生することに期待して、『太陽の鐘』を前橋に寄贈するという仕事がスタートしたということでした。
そうなんですよね、『めぶく』というのはこのまちに暮らすさまざまな人たちが、自分が生きてきた軌跡を見直し、自分の中にある可能性をもう一度引き出して、このまちの中で生き続けて行くための力を手にすることにあるんだって、私は思っています。
誰かに何かをしてもらう、与えてもらう、人のやることの傍らでお裾分けを待つ、そういう暮らしから抜け出して、自分の中にあるものを信じて生きていきたいなって思うことから始まることだと思っています。
だから、『太陽の鐘』がこのまちに来るのが待ち遠しいです。
平野さんは、『太陽の鐘』をこのまちで始まる新しいムーブメントのシンボルとして迎えてほしいと言ってました。今の岡本太郎が望んでいることは、「若者たちを触発し、想像力を挑発して、次の時代を拓く」ことなんだって話してました。
大事なことは、このまちに若者が集まってくれることです。そして、何かを始めてくれることだと思います。
私にはもうできないこと、私の力の及ばないこと、それが次の時代を創ってくれます。そう信じて、老人らしく暮らしたいなって思うんです。
大事なことは「批評家」になることではないです。自分の暮らしで何が表現できるのか、何を生み出せるのかを考え続けることなんだなって、三人の話を聴きながら考えてました。
会いたいと思います。『太陽の鐘』に。待ってます、会える日を。
ジジイだって、岡本太郎さんに徴発されてみたいやね…
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
師匠は祖母の初代若柳吉駒、今は伯母の二代目吉駒の下で修業しております。来春の美登利会は75回目の節目を迎えます。4月8日に開催いたしますので、引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。