1985年3月5日リリース。河合奈保子さん20作目のシングル曲です。
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:萩田光雄
前作の「北駅のソリチュード」と全く同じ楽曲提供陣です。
春にリリースのシングルとしては珍しく、これまで続いていた季節ものシングルではない曲になってます。
この曲を初めて聴いたときは、Eベースでのリズムをメインにした曲だと思っていたのですが、よく聴くと電子的にほとんど音を作っているようです。ベース特有の伸び、歪みがなく、更にベースラインのフレーズらしさがほとんどないので以前から少し違和感を感じていました。
個人的な希望としては、メロディ部分はチョッパーベースでメリハリのあるリズムカッティングがあればもっといい感じかなと思ったりしてます。
別に、コンピュータサウンドを否定している訳ではありません。コンピュータサウンドも好きです。電子的サウンドは音の表面が平面的(私の勝手な表現です)に感じさせる部分がありますが、それは奈保子さんのパワフルなボーカル、アグレッシブなコーラスを引き立てる効果にもなっているように思います。
この頃のシングル曲「コントロール」、「唇のプライバシー」、「北駅のソリチュード」、「ジェラストレイン」はいずれもコンピュータサウンド、もしくは電子楽器を中心とした音作りになっています。そして、アルバム「さよなら物語」は奈保子さん自身が、このアルバムはフェアライトという装置で全ての音を作ったとラジオ番組(ヤングタウン)で語っていました。
つまり、奈保子さんにとってのコンピュータサウンドミュージックの集大成的意味合いが「さよなら物語」にはあるのでは無いかと思います。更に、「スターダスト・ガーデン」でもその傾向が見られます。
「コントロール」からのシングルで編曲者に鷺巣詩郎さん、萩田光雄さんを起用したのも音作りからのことがあったのかも知れないと想像したりしてます。
この頃のシングル曲4曲の時期は、奈保子さんの音楽のサウンド的にもいろいろな可能性を試そうとしていたようにも思います。海外レコーディングアルバム「Daydream Coast」もこの時期のアルバムです。
この頃の作品も奈保子さんを代表する、私自身はそれ以外も含めて全ての曲が奈保子さんの代表曲だと思っていますサウンドが(それじゃ代表じゃないか)、すばらしい作品であることは確かだと思っています。
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■シングルジャケット
■NAOKO 22特典ジャケット
申し訳ありません。「ジェラストレイン」だけはジャケットがありません。
中古で入手したとき既にありませんでした。
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■掲示板
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