坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

「三菱が夢見た美術館」展

2010年08月21日 | 展覧会
今年4月本格的に開館した三菱一号美術館(丸の内)。現在改修中の東京駅ステーションギャラリーなどを含む丸の内文化拠点として期待されています。
「竜馬伝」でも活躍の三菱創業者、岩崎彌太郎は、明治維新後に三菱を興し、二代目が丸の内の土地を取得、英国人建築家ジョサイア・コンドルにレンガ造りの事務所を設計させ、1894年、三菱一号館が完成します。
開巻記念展第2弾の本展は、明治20年代に最初期の「丸の内美術館」計画を紹介するほか、岩崎家ゆかりの文化施設所蔵の名品、さらに三菱系企業やゆかりの所蔵家のルノワール、モネ、山本芳翠、黒田清輝作品など120展余りを展覧します。
掲載画像・郡司福秀「三菱ヶ原」1902年

●「三菱が夢見た美術館」/8月24日~11月3日/三菱一号館美術館(丸の内)