坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

フランダースの光展に因んだヴァイオリンコンサート

2010年08月02日 | 展覧会
9月から開催される「フランダースの光」展は、19世紀末から20世紀初頭にかけてベルギー北部のフランダース地方に芸術家が移り住み、のどかな田園風景の中に開いた印象派の明るい華やかな様式から多様な発展期へと追う展覧会です。
展覧会と併せてイベントが開催される中で、〈川畠成道 ヴァイオリンコンサート〉をお知らせします。展覧会場で開催されるミニコンサートは、ベルギーを代表するウジェーヌ・オーギュスト・イザイの楽曲を中心に、無伴奏演奏とトークを、作品の前で約1時間にわたって行われます。
 ・9月14日、10月6日 各日19:30開演
  料金3千円(フランダースの光展の入場券付き)
  問い合わせ先 Bunkamura ザ・ミュージアムTel03-3477-9413

●「フランダースの光」展/9月4日~10月24日
  Bunkamura ザ・ミュージアム

ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展

2010年08月02日 | 展覧会
資産家たちが数多くの優れた作品を蒐集した文化都市として知られるスイスの小都市、ヴィンタートゥール。ヨーロッパ近代美術のコレクションで知られる同地の美術館から、ゴッホやルノワール、ピカソらの作品に加えてホードラーやジャコメッティなどスイスの作家などの優品が本展の見どころとなっています。
・掲載作品 「ジュネーヴ湖畔の柳」フェルナンド・ホードラー 1882年
ホードラーはスイス史上最大の画家で、最初は印象主義に影響を受けましたが、やがてパリでモローらの影響を受けてからは象徴的な、装飾的な画風へと独自のスタイルを築きました。スイス、ドイツの作品を加えて近代美術をダイナミックに展観する本展の出品作90点すべてが日本初公開となっています。

●ザ・コレクション・ヴィンタートゥール
 8月7日~10月11日/世田谷美術館(砧)