坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

「ポーランド至宝」展にレンブラントの“モナリザ”

2010年08月10日 | 展覧会
歴史的にヨーロッパの大国とした栄えたポーランド。ワルシャワ王宮に伝わるコレクションより、掲載画像レンブラントの代表作「額縁の中の少女」(1641年)と「机の前の学者」は日本初公開となります。
光と影のドラマを描いたレンブラントは、肖像画家としても数々の名作を残していますが、ほの暗い背景から浮かび上がる少女の気品のある顔立ちと陰影のこまやかな描写に引き込まれます。レンブラント作品のモナリザと呼ばれているそうです。
本展では、19世紀ポーランド絵画を含めて、ポーランドの三大偉人であるコペルニクス、ショパン、キュリーの関連展示品も併せて約150点が公開されます。

●「ポーランドの至宝」レンブラントの珠玉の王室コレクション
  東京富士美術館/8月29日~9月26日
  ・サントリーミュージアム[天保山](10月6日~10月31日)他巡回