坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

予想タコの砂の彫像は壊されるの?!

2010年07月12日 | アート全般
サッカー ワールドカップはスペインが優勝を飾り、日本代表も頑張りましたよね。
すばらしいゴールの数々も記憶に残りますが、決勝戦へと進むごとに予想タコくんの話題がニュースになりました。画像はヤフーニュースからの転送です。次々と試合の勝者を予想して的中率100%だったとか。それで決勝を盛り上げるためにインドの東部のブワネシュワルにボールとスペインとオランダの国旗、それにタコが乗っかっている砂の彫像が出現。
ちょっとキッチュなアートで面白いと思ったのですが、もう壊されているでしょうか。
こんなお茶目なアートもあっていいと思うのですが。

アントワープ王立美術館コレクション展

2010年07月12日 | 展覧会
梅雨も後半になってきて、曇り空がもう少し続きますね。海の日の連休ごろには梅雨明けとなり青空が広がるようですが、その後の猛暑のほうが私はキビシイ⋯。
「アントワープ王立美術館コレクション展」が、真夏の空の下、7月28日から東京オペラシティアートギャラリーで開かれます。
ベルギー北部のフランドル地方の文化、芸術の要所として栄えた都市ならではの、ベルギー美術史の王道といえる内容となっています。近代ベルギーの3巨匠といわれる、マグリット、ポール・デルヴォー、ジェームズ・アンソール他、象徴主義のクノップフ、ドイツ表現主義の影響からキュビスム、抽象絵画へと辿ります。
掲載作品「リキュールを飲む人たち」グステーヴ・ファン・デ・ウーステイネ 1922年
表現主義とキュビスム的表現が融和した優品です。どこかメランコリックで神秘的、でも粘着質なその線描、デューラーやブリューゲルを輩出した風土性を連綿と残しているようなきがします。

●「アントワープ王立コレクション展」
  東京オペラシティアートギャラリー(初台)/7月28日~10月3日