坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

王培展

2010年07月06日 | 展覧会
王培(ワン・ペイ)さんは、中国の天津生まれで、広島市立大学大学院で日本画を学び、現在同大学の芸術学部助教並びに、日本美術院の院友として発表を続け活躍されています。
その素朴な子供像や女性像は、国を超えてどこか郷愁をそそるものがあり、色彩に抒情性が醸し出されていて、画壇でも人気作家となっています。
今回の個展は「純真なこどもたち」と「懐かしい故郷」をテーマに新作約20点が並びます。『月刊美術』でも情報が載っていますので、ご覧くださいませ。

●王培展/横浜高島屋美術画廊 7月7日~13日/045-311-5111

[マン・レイ」展の多様な見方

2010年07月06日 | 展覧会
「マン・レイ展」の展覧会が7月14日から国立新美術館で始まります。同美術館ではオルセー美術館でも賑わっていますが、現代に通じるメディアアーティストの創作の過程が紐解かれるということで、楽しみです。
ソラリゼーションなど写真技法の拡大を試みたマン・レイですが、絵画、彫刻、デッサンなど作品は多岐に渡っています。シュルレアリストとの接近、未知なるイメージの展開は、今回オブジェなどに機知溢れるものを感じます。
それだけに、マン・レイ関係のグッズは勿論のこと、「セカイカメラ」とのコラボレーションなど私も楽しみにしている一つです。その内容などまた後日お伝えします。
・作品画像「天文台の時ー恋人たち」1930年 ゼラチンシルバープリント

●「マン・レイ展」知られざる創作の秘密
  国立新美術館/7月14日~9月13日
  大阪 国立国際美術館/9月28日~11月14日