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我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

コスモハウンドの二号艇以降の建造は?

2025-05-18 17:47:22 | ヤマトよ永遠に REBEL3199


さてさて皆さまこんにちは。
3199第3章も好評の内に上映を終了し、第4章のプロモーションが早くも始まっているようですね。
先日3章の最終上映を観ました際、リメイク世界のコスモハウンドって、各章でしっかりと見せ場が作られているなぁと改めて思いました。
特に、2205以降で土門ら若手同期たちが力を合わせる舞台――象徴的なメカ――とされているのが印象的ですね。
オリジナル版ヤマトは、「新たなる旅立ち」にしても「Ⅲ」にしても、新人の若手乗員たちをうまく扱うことができず、作品の幅や深みに繋げることができなかった印象があります。
これに対してリメイク版は、新人たちと既に中堅以上に成長した古代たちをうまく絡めることで、両方の成長を見事に描いている気がします。
その舞台装置として、多人数で運用するコスモハウンドはとても使いやすいのかもしれません。
そんなことを思ったこともあり、今日はそのコスモハウンドについて少し書いてみることにしました。



公式HPやホビージャパンWebの『宇宙戦艦ヤマト メカニクス』第3回記事によると、3199で活躍しているコスモハウンドは、2205で初登場した艇――初号艇――とのことです。
イスカンダル事変では、組立完了からいきなり実戦投入されたということもあり、事変後は試験艇として各種のデータ取りが行われたそうです。
その後、アスカの艦載艇として改めて配備されたとのことですが、公式HPのメカ名表記を見る限り、未だ「試製」の二文字は取れていないようですね(ちなみに、試製の二文字が取れていないのは、コスモパイソンも同様)。



ここで気になったのは、今後コスモハウンドが地球連邦防衛軍の正式兵器として量産されるのかという点です。
しかし、アスカからヤマトへと移されたコスモハウンドはあくまで「試験艇」であり、正式採用型は別設計の艇なり艦なりが用意される可能性もあるので、「地球製の次元潜航兵器は今後量産されるのか?」と言い換えてもいいかもしれません。

思えば2202の都市帝国(滅びの方舟)上陸戦にしても2205のイスカンダル王族救出戦にしても、次元潜航技術は戦術レベルに留まらない戦略レベルで決定的な役割を果たすことになりました。
鉄壁の防御を誇る不可侵領域に、最小戦力(精鋭)を隠密裏に送り込み、任務を完遂させる――それは、大威力兵器を真っ向からぶつける波動砲艦隊構想とは真逆の思想であり、「身の丈に合った軍備の最適化(スマート化)」を目指す2205以降の地球の方針に合致していると言えなくもありません。
ただ、今後地球が次元潜航技術を戦略領域にまで拡大して活用するためには、2202や2205でガミラスの次元潜航艦隊が実施した、次元潜航艦複数を連動して他艦――非次元潜航艦――を潜航させる技術の有無が非常に重要になってくると思います。
便宜上、本記事ではこの特殊な潜航技術を「エリア潜航」と称しますが、これが叶えば作戦の柔軟性が飛躍的に向上するのは自明でしょう。
2202終盤で都市帝国に殴りこんだのが次元潜航艦隊だけだったら、とても玉座までは辿り着けなかったであろうことは容易に想像がつきますし。



いざという時、「敵の本拠地(本星や首都星)に決定的戦力を隠密裏に送り込める」という事実は、波動砲艦隊という絶対的な切り札を放棄した地球にとって、有力な代替案の一つとなりえます。
それを思えば、既に増加試作の形ででも、複数のコスモハウンドが新規建造されていてもおかしくないと思うのですが、残念ながら今のところは各種設定資料を見てもそんな気配はありません(もちろん、単に書かれていないだけという可能性もありますが)。

では逆に、もし追加建造が行われていないとしたら、その理由はなんだろうと少し妄想してみることにしました。

1)予算的問題
特殊な機関や構造を採用し、ガミラスですら次元潜航艦は少数しか建造されていないことからも、次元潜航艦(艇)は建造費が非常に高額なのかもしれません。
ただ、UX-01に関する設定資料では「研究開発費が高額」という記載はあったものの、建造費用が高額という記載は見つかりませんでした。
あるいは、新規建造の度にガミラスへ支払うライセンス料が高額ということも考えられます。
何にせよ、お金(予算)が足りず多数の艦(艇)を建造できていないというのは可能性の一つとしてあり得ると思います。

2)技術的問題
次元境界面を超える(次元潜航する)際に用いられるのは「多次元位相バラストタンク(次元潜航装置)」とされています。
「タンク」というからには、やはり容量があるのでしょうし、あるいはそれが次元潜航時間にもこの容量が影響しているのかもしれません。
先に述べました「エリア潜航」を行う場合、通常は艦の周りだけという最小範囲に形成する次元境界面を非常に大きく作る必要があります。
一隻分の次元位相バラストタンクでは能力が足りず、複数艦でタンク容量を稼ぐなり、位相エネルギーを増幅・共振し合うような効果で広大な次元境界面を作るのでしょう。
ただ、コスモハウンドはサイズがUX-01の1/3以下であり(容積でいえば三乗根で1/10近い)のため、バラストタンク容量なり位相エネルギー量なり出力なりが足りないのかもしれません。
その場合は、エリア潜航を実現するにはより大型の次元潜航艇か艦を建造する必要があるため(連動潜航する艇の数を増やすという手もあるかも)、コスモハウンドは技術検証と運用データ採取のみに留め、追加建造は見合わせられるかもしれませんね。



3)軍事的問題
2205では、これまで不敗を誇ったガミラスの次元潜航艦が初めて一敗地に塗れました(ゴルバに捕獲され、破壊された)。
この事実をどのように受け入れるべきでしょう?
端的に言えば、少なくともデザリアムに対しては、次元潜航は絶対的優位を獲得できない(全く無力ではないにしても)ということでしょうか。
しかし、ガミラス(ガルマン・ガミラス)は『ゼランダル級攻撃型次元潜航艦』という新型艦を建造しました。
ゼランダルは全長以外のスペックが未開示のため、何らかの対ゴルバ兵器(装備)が搭載されているかは不明ですが、おそらく今のところは未搭載なんじゃないかと思っています。
ゴルバとの交戦機会が少なすぎて、対抗兵器を開発するにしてもデータが乏しすぎると感じるからです。
その点、ゼランダル級はボラー連邦を主敵としていると見るのが妥当ではないでしょうか。
特に、ボラーに対しては次元潜航が未だ絶対的優位を獲得できる状況なら、少なくともガルマン・ガミラス本星(聖都ルダ)の安全が一定程度確保されるまではボラー重視の軍事力整備が進められる気がします(もちろん総統は「屈辱を忘れない男」なので、デザリアムをタコ殴りにする準備も着々と進めていると思いますがw)。



一方の地球ですが、ガミラスとは異なり未だボラーとは直接交戦状態には陥っていないようです(11番惑星沖でのボラーの領域侵犯に対する対応を見る限り)。
更に、イスカンダル事変時に回収されたゴルバ内の映像データ等の情報もあり、ガミラスとは逆に地球はデザリアムの脅威度をより高く評価している気がします。
ただその場合は、次元潜航がデザリアムに対して絶対的優位を持てないことからコスモハウンドの増備にブレーキをかける――とまでは行かなくても、優先順位は下げることになりそうです。
ただ、将来的にデザリアムの脅威が消滅し、ボラーの脅威度が高まる場合には再度優先順位が組み替えられる(上昇する)可能性もある気がします。
また、地球サイドでのもう一つの可能性として、デザリアムに内通している勢力の干渉というブレーキもあるかもしれません。
イスカンダル事変でのゴルバ喪失の一端が地球製次元潜航艇にあるとデザリアムが把握していた場合、デザリアム側はコスモハウンドに一応の脅威度を与えるかもしれませんので。
この場合、地球の内通勢力を通じてハウンドの増備を政治的に妨害する可能性もありますね。

4)外交的問題
最後は、「敵の首都星にこっそり忍び寄って星ごと破壊することすら可能な技術の保有」に対し、諸外国の反応を気にしたという可能性でしょうか。
現在の兵器で言えば、どこからでも戦略核ミサイルを発射可能な上に隠密性の高い戦略ミサイル原潜とか、移動式発射台に据えた核搭載中距離弾道ミサイルを保有するみたいなものですから。
下手をすると、2205以降の地球が喧伝している「平和国家」の印象を全面的に裏切ることになりかねませんし。



色々と妄想に花を咲かせましたが、とりあえず3199ではコスモハウンドが多数増備されることはなさそうな気がします(特に根拠がある訳でもありませんが)
ただ、デザリアム戦役後、ボラーに対して次元潜航技術の保有が地球に戦術的・戦略的優位を与えるような状況が続くのであれば、コスモハウンドやその発展型が地球でも追加整備(配備)されるかもしれません。
その場合には、ガミラスの力を借りずとも、地球の次元潜航艦群だけでヤマトなりアリゾナなりを次元潜航させ、敵の本拠地(要塞)に送り込むことすら可能になるかもしれませんね。
なんかそんな光景を想像してしまいました。
ではまた。

〇記事内の模型
・コスモハウンド:1/144&1/1000 SOY-YA!!製ガレージキット
・コスモパイソン:1/144 J-Facrtory製ガレージキット
・ドルシーラ:バンダイ製ボーナスメカコレ
・UX-01:1/1000 バンダイ製キット
・ヤマト:1/1000 バンダイ製キット(3199版)

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「ヤマトよ永遠に REBEL3199」のアリゾナはなぜ日本にいたのか?(ネタバレあり)

2025-04-19 15:34:38 | ヤマトよ永遠に REBEL3199


みなさま、お久しぶりでございます。
「ヤマトよ永遠に REBEL3199」第三章はもうご覧になられましたでしょうか?
劇場公開開始から1週間が経過しましたので、今日は2199以来の当ブログのルールに則り、ネタバレ込みで少し書いてみようと思います。

取り上げるのはもちろん、満を持して登場した「アリゾナ」ですね。
オリジナルデザインは2199で総監督を務められた出渕さんの手によるもので、北米管区が建造した「護衛戦艦」として「宇宙戦艦ヤマトⅢ」に登場しました。
3月末まで都内で公開されていた「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」でも、オリジナル版の原画が展示されていたそうです。
ヤマトとアンドロメダと主力戦艦のカッコいい成分を抽出して「3」で割ったような絶妙なバランスのデザインで、オリジナル版の後期ヤマトシリーズでは屈指の人気艦かと思います。
しかしその一方で、劇中での登場はわずか数カット、しかも活躍シーン皆無のまま撃沈されるという悲運に見舞われました。
正直、劇中で果たした役割とデザイン的な人気がここまで乖離しているメカも珍しいですね。

さて、オリジナル版では「護衛戦艦」というカテゴリーだったアリゾナですが、3199ではシンプルに「宇宙戦艦」という艦種類別になりました。
2205以降のアンドロメダ級も同じ扱いを受けていますので、このあたりの統一感は好感が持てます。



3199版アリゾナは、ガミラス戦争末期に建造中だった移民船という出自がヤマトと共通しており、ヤマト型のそれを更に進化させた内殻・外殻の構造(モジュール化構造)が特徴のようで、これはこれで妄想のし甲斐がありますが、本日はこの点については触れません(笑)
取り上げるのは、「国連主導により各行政管区で進められた移民船」という方ですね。

ガミラス戦争時代には、国連宇宙軍の標準艦である「AU艦」をベースとした宇宙艦艇が世界中で建造されているので、各国の装備規格はもちろん、工業規格までかなり統一されていると考えられます(それでもセンチとインチはそれぞれ生き残っているようですが)。
そんな環境下では、各国で極端な技術的優劣は生じにくく、当時製造可能な従来型主機/エンジンのサイズ(質量)出力比もあまり変わらないと思います。
エンジンの技術レベルが同等で、求める「攻撃力」「防御力」「機動力」「居住性(移民船なので)」のバランスも同じようなものであれば、おのずと艦の規模は決まってきます。
言い換えれば、各国の移民船の規模には極端な違いは生じないということです。
差が生じるとすれば、むしろ工業力(建造ドックの規模)に起因する場合でしょうか。
とはいえ、やはり一定以上の国力を有する先進国においては差は生じにくいでしょう。
結果、北米管区であれ極東管区であれ欧州(EU)管区であれ、建造されていた移民船の規模はヤマト程度――300~350メートルくらい――になるんじゃないかと思います。
そしてこの時、武装に割り当てるリソースがヤマトと同程度であれば、搭載砲の規模もやはり同程度になるのは必然です。



建造中にイスカンダル由来の波動エンジンを搭載することになったヤマトは、当時の地球の決戦兵器である陽電子衝撃砲(ショックカノン)を主/副砲として15門も搭載しました。
従来型主機の宇宙戦艦では陽電子衝撃砲は軸線砲として単装装備が精々だったことを思えば、波動エンジン搭載前のヤマトの搭載砲は、艦首にのみ軸線砲式の陽電子衝撃砲、主砲は金剛型より出力・口径をアップした高圧増幅光線砲くらいだったかもしれません。
そして、そうした武装構成はおそらく移民船時代のアリゾナも同様だったと思いますが、逆に言えば波動エンジンを搭載すればヤマトと同等の火力を持たせることは容易でしょう。

第三章パンフレットよると、アリゾナの主砲は「陽電子衝撃砲」であり、2202時代に広く採用された「収束圧縮型衝撃波砲」ではありませんでした。
実際、主砲発射時のSEもヤマトのショックカノンのそれと同じだったと思います。
今のところ非軸線砲型且つ砲身式の陽電子衝撃砲を装備しているのはヤマト型のみであることと、先に述べた艦の規模を考え合せると、アリゾナにはヤマトと同口径の主砲(48サンチ陽電子衝撃砲)が搭載されている可能性が高いと考えます。
砲塔も砲身もヤマトとは形が違うじゃないか!というお叱りを受けそうですが、そこはデザイン的な都合ということでご容赦下さい(おい)
冗談はさておき、デザイン的な点で言えば、アリゾナの砲身基部の形状はヤマトのそれに酷似しており、アンドロメダ級やドレッドノート級の主砲デザインとも明らかに異なります。



それらを考え合わせてアリゾナの主砲は

1)口径はヤマトと同じ48サンチ
2)砲身には陽電子収束器を設置(収束率向上)
3)砲塔にはコンデンサー設置(発射速度向上)※砲塔側面の張り出し?
4)実体弾の給弾システムや弾薬庫はヤマト型と同型
 (ヤマト型の三式融合弾等の実体弾をそのまま使用可能)

そんな特長を持っているんじゃないかと。
つまり、ヤマトの陽電子衝撃砲と、A級/D級の収束圧縮型の特徴を兼ね備えた(良いとこ取りした)新型砲なのではと思ったりしています。
そしてこの開発と製造が、ヤマトの48サンチ陽電子衝撃砲の製造実績を持つ南部重工に発注されたため、アリゾナはわざわざ日本の南部重工のドックで最終艤装を受けることになったんじゃないでしょうか――というのがこの妄想の結論です。
もちろん、アメリカのメーカでも同じ主砲を作ろうと思えば作れるでしょうけど、既存の図面や製造インフラを流用できる南部重工に対してコストや納期で不利になるでしょうし、何よりヤマト用・銀河用で築いた南部重工の実績は大きすぎます。
尚、三章のパンフレットでは、加藤直之さんが建造ドック内のアリゾナのバックショットを描かれています。
ちょうど、舷側砲(副砲?)がバーベットごと設置されようとしているシーンで、南部重工は主砲だけでなく舷側砲も合わせて受注したということなのでしょう。



そして、この妄想が正解なら、もう一つ二つ別の妄想も浮かんできます。
ガミラス戦争時の移民船を出自とする艦はヤマトとアリゾナだけではなさそうです。
公式HPのアリゾナの紹介文には「建造を再開された艦のひとつ」とあるので、建造再開された艦は他にもあるのでしょう。
その内の一隻は、資料集にアリゾナと同じく名前が出てきたプリンス・オブ・ウェールズかもしれませんし、あるいは名前が載っていないビスマルクやノーウィックも存在しているのかもしれません。
それらの艦が、アリゾナ同様ヤマトと同規模の艦なのであれば、主砲にはやはり48サンチ陽電子衝撃砲が装備される可能性があり、もしそうなら、その艤装のために極東(南部重工)に回航されることもあったかもしれませんね。
個人的には、連装48サンチ主砲四基を搭載したPOW級がぜひ見てみたいです。



そしてもう一つの妄想。
アリゾナが極東管区(日本)に回航されたタイミングに、デザリアムの地球侵攻がなかったり、もっと侵攻遅かったりした場合には、アリゾナはイカルス天文台内のヤマトで開発された波動カートリッジ弾の実用試験の役割を担うなんてこともあったかもしれません。
ヤマトは岩塊内に秘匿されていますので、砲弾と波動コアの同調を確認する起爆実験は行えても、主砲発射まで伴う実用試験に供することはできないでしょうから。
本来なら、その役割には同型艦「銀河」が最適なのですが、ご承知のとおり、銀河はCRSの影響で攻撃兵装を使用できないため、ピンチヒッターが必要です。
そして、アリゾナが上で妄想したとおりヤマトと同型の主砲と給弾システムを搭載しているならば、実用試験の役割も容易に担うことができます。
もちろん、アンドロメダ級も実体弾の発射システムを有しているので、A級を使用することもできるのですが、ヤマトとは主砲の口径が異なるので、ヤマト用とは別に弾頭を新規製造しなければならない点がネックですね。
少なくとも実用試験段階では同じ口径の主砲を使える艦があるのなら、その方がベターでしょう。



そして、もしアリゾナで波動カートリッジ弾の実用試験を行う場合、波動コアをどうするのかという問題があります。
ヤマトのイスカンダル純正オリジナル波動コアの代わりにビーメラで回収したオリジナルコアを使用するのか、地球製造の量産コア(コピーコア)を用いるのか、ですね。
どちらもテストが必要であり、技術の確立という点で真っ先に試験すべきは前者ですが、対デザリアム戦略的には後者の方が遥かに重要になってきます。
今のところ、波動カートリッジ弾をヤマト以外が使用できるのかは明らかになっていませんが、波動カートリッジの原理を見る限り、基本的には使用できる気がします。
問題点は二つ、波動カートリッジの起爆に足る共鳴波の効果範囲の違いと、共鳴効果の大小でしょうか。
前者は、オリジナルとコピーコアで共鳴波を及ぼせる範囲が極端に違う場合です。
たとえば、コピーコアでは起爆時の爆発に巻き込まれるくらいの至近距離でしか起爆できなかったりすると、実用兵器として用いることはできません。
そして後者は、そもそもコピーコアでは起爆に足る共鳴効果を得られないという可能性です。
コピーコアでも波動共鳴波を発生させることができるのは、アスカの波動共鳴導波装置が証明していますが、ヤマトとは異なり今のところは専用装置を用いる必要があります。
ただ、前者後者どちらの問題にしても、今後技術開発が進めば、解決はされそうに思います。
カートリッジ側の改良で起爆に足る共鳴波を小さくするとか、波動エンジン側の共鳴波を増幅する技術を開発するとかですね。
増幅についてはまさに波動共鳴導波装置なんですけど、それをもっと小型化・簡易化する感じでしょうか。
ちょっと説明が長くなりましたが、対デザリアム兵器として波動カートリッジ弾は非常に効果的であり、これをヤマト以外の一般艦艇で使用できるかは地球にとって死活的な問題足りえます。
妄想に妄想を重ねた末の仮定ではありますが、もしデザリアムの侵攻がもう少し遅ければ、この極めて重要な試験をアリゾナが担うなんてこともあり得たかもしれません。
ただ、この妄想には欠点があって、それは秘中の秘である波動カートリッジの情報が南部重工上層部を通じてデザリアムに漏れてしまう可能性があることですね。
とはいえ、秘密保持を徹底し過ぎると、今度は開発成功後に実戦部隊へ配備ができないという問題が生じてしまうので、それはそれで難しいところです。



さて、そんなこんなで今日は、3199劇中のアリゾナが日本(極東管区)にいた理由について妄想してみました。
記事中に使用しました画像は、ヒヤリハットさん作のアリゾナ(DO楽DO製ガレージキット)とアンドロメダ(SOY-YA!!製ガレージキット)です。
先日、ヒヤリハットさんやSOY-YA!!さんとご一緒した際に、撮影させていただきました。
アリゾナの第一艦橋はバンダイ製1/500ヤマトから流用されていますが、結果的に3199版アリゾナの設定とデザインにドンピシャリでしたね!

それと、もう一つお知らせがあります。
既にこのページをご覧になっておられる方はお気づきと思いますが、本ブログがお世話になっているgooブログさんが本年11月にサービスを終了されるようです。
その頃には、FGTさんとの合作「太陽沖海戦」を公開する予定ですので、引っ越し先を探し始めました。
とはいえ、ブログサービス自体が既に斜陽の状況ですので、引っ越し先の決定には少し時間を要しそうです。
引っ越し先が決まり次第、ここで告知しますので、ちょくちょく覗いていただけましたら幸いです。
ではまた。

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「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の地球-ガミラス関係

2024-01-21 17:02:12 | ヤマトよ永遠に REBEL3199


皆さま、ご無沙汰です。
昨年は公私両面で大きな変化があり、すっかりブログから遠ざかってしまいましたが、新年を迎えての心機一転ということで久しぶりに記事を公開したいと思います。

テーマはもちろん「ヤマトよ永遠に REBEL3199」です。
年明け早々に予告編と共に第一章「黒の侵略」上映開始日(2024年7月19日)が公表されました。
今日はこの予告編とヤマトマガジンVol.17、公式HPの情報を基に、3199での地球とガミラスの関係性について少し想像してみようと思います。
なお、いつものことながら正式公開前に変な予断を持ちたくないという方はご遠慮願います。

では、まずは今のところ明らかになっている状況から整理したいと思います(前作2205のラスト及び予告編映像からの“印象”も含みます)。

1)ガミラスは人口の7割(本星のみ?全ガミラス人)を喪ったものの、ガルマン星を解放済。その過程でボラー連邦と交戦開始(2205)
2)地球では「ガミラスの戦争に巻き込まれる」という懸念の声が大きくなっている(2205)
3)月面に「第三バレラス」なる新都市が建設中(ヤマトマガジン)
4)地球では「DAD(Defence Against Dezariam)」という呼称で対デザリアム防衛戦略が非公式に立案・実行されている(ヤマトマガジン)
5)グランドリバースをボラー連邦艦艇が砲撃している(予告編)
6)太陽系内で地球艦隊(①アルデバラン・戦闘空母・D級 ②無人艦隊)がグランドリバースを迎撃している(予告編とHP)
7)地球の首都が制圧される(HP)

まずはこんなところでしょうか。
実のところこれらの情報の中で一番意外だったのは、3)の第三バレラスでした。
2205内でも描写されていたとおり、「戦争に巻き込まれる」ことを懸念する地球側の民意を受けてガミラスとの関係性は少なからず冷却化し、それが安保条約にも影響してくると予想していましたので。
本星を喪った大ガミラス帝星はガルマン星へと移り、更にガルマン民族と一体化することで国号も変更されることにもなるでしょうから、それらを契機に「地球・ガミラス安全保障条約」の見直しや改定(最悪は解消という名の実質的破棄)が図られることもありそうな気がしていました。
しかし実際には「第三バレラス」なるかつての帝都の名を冠した新都市が月面に建設中となると、状況はそんなに単純ではなさそうです。



ではここで、もう少し両国の状況をそれぞれ整理したいと思います(想像を含みます)。
【地球】
(1) 「ボラー連邦との戦争には巻き込まれたくない」という民意が無視できないくらい存在する。
(2) 軍事力は人員・練度不足により十分ではない。
(3) 対外的には平和主義を標榜することで安全保障を担保したい。
(4) デザリアムを認知すると共に明確な脅威と認識している(2205以降にも何かあったらしい)。

【ガミラス】
(1) ガルマン星の防衛が最優先(この星を失うとガミラス人は長生きできない)。
(2) デザリアムに対する復仇の念は強い(そりゃそうだ)。
(3) ガルマン星への移住推進、対ボラー戦争、デザリアム調査等が重なり戦力は不足気味(とにかくやることが多い)
(4) 戦略的縦深に乏しく、安全且つ安定した後背地が欲しい。

こんな感じでしょうか。ガミラスの(4)は完全な想像ですが、2205でいきなり首都星を直撃されたこと(デザの目的がイスカンダル狙いだったとはいえ)、ガルマン星を解放したばかりでガルマン星を中心とした領域はまだそれほど広大ではないだろうという予測が成り立つなら、それほど大それた想像ではないと思います。
そんな状況の中で、ガミラスにとって太陽系に設置された「第三バレラス」は④を完全ではないにせよ、ある程度以上満たしてくれる存在足り得ます――が、「安全」という面ではそう単純ではありません。ガミラスと地球は安保条約を締結しているからです。
事実、本安保条約はガトランティス戦役においては軍事同盟として完璧に機能しました。
つまり、ガミラスを敵国と認定した国家にとって、ガミラスと軍事同盟を結ぶ地球も自動的に敵国と見なし得る――それが外交的な常識です。
ただ、“実際に”そう見なすかは個別の事情によるというのが外交関係の面白いところで、見なす側が「敵を増やしたくない」と考えるならば、紛争地域の限定を宣言するなどして、あえて「敵と“見なさない”」という判断を行う場合もあります。
また逆に、ある国に戦争を吹っ掛けるために、その国の同盟国と先に開戦することで、戦争を吹っ掛けたかった国への開戦理由を間接的且つ無理やり作り出すなんて方法をとる国もあります(いわゆる「裏口からの参戦」というやつですね)。
では、これをデザリアムとボラー連邦それぞれに当てはめるとどうなるでしょう。
デザリアムについては、ガミラスと地球の双方が既にデザリアムと直接交戦しているため、デザリアムはガミラスも地球も等しく「敵国」と認識していると考えるのが自然でしょう。
ですが、ボラー連邦は2205の時点では地球と直接交戦した訳でありません。
また、地球市民には「ガミラスの戦争に巻きまれたくない」という市民感情が根強く存在します。
それらを考え合わせると、地球が安保条約を解消の上、ガルマン独立戦争(ガミラス/ボラー戦争)に対して局外中立を宣言するという外交政策を採る可能性もあるんじゃないかと思いました。
同盟関係の解消(破棄)というと少し言葉の刺激は強いですが、それはイコール二国間の関係性の悪化を意味するのではありません。
同盟関係の解消によって両国がそれぞれに少なからずメリットを享受できる場合、それは発展的解消足り得るからです。



まず、地球にとってはガミラスの対ボラー戦争に「巻き込まれる」リスクを軽減できます。
また、いくら人員・練度不足に頭を悩ましているとはいえ、地球は波動砲搭載艦を複数を擁し、ガトランティスのようなチート級敵国でもなければ独力で対応できるくらいの最低限度の軍事力は既に有しています。
更に、同盟相手のガミラスは2205以降、自国の事で一杯一杯で、もし地球に何かあってもガトランティス戦役時のような大規模援軍はあまり期待できなさそうです。
乱暴に言ってしまえば、「助けてもらえるメリット」よりも「巻き込まれるリスク」の方が高く見えてしまいそうな状況です。
もちろんそれはあくまで物事の一面に過ぎず、別の見方もできるのですが、そう見てしまう、そう見てしまう人が多く存在するだろうという意味です。

では、もう一方のガミラス側のメリットはどうでしょうか?
ガミラスにとって、少なくともボラー連邦に対しては安全な後背地を確保できますし(ボラーが地球の中立化を認めてくれるかという懸念はありますが)、太陽系に駐留している在地ガ軍の戦力を対ボラー戦争やデザリアム探索任務に投入できます。
はっきり言って、地球が再建した波動砲艦隊を押し立てて全面的に対ボラー戦争に参入でもしてくれない限り、マゼラン銀河から天の川銀河へ本拠地を移したガミラスにとって地球との同盟関係は直接的な軍事力の強化にはそれほどつながりません(後方支援を含む間接的なものは全く別ですが)。
もちろん、ガトランティス戦役でガミラスが見せた太陽系への直接的な軍事力展開を考えれば、今度は逆に地球に対してそれと同等以上の直接的軍事行動を求めるガミラス側の声も決して小さくないと思いますが、それをあまりに無理押しした場合、地球が市民感情レベルから本格的に離反する可能性があり、その点を外交的バランス感覚に長けたローレン・バレルが看過するとは思えません。

それら諸々を考え合わせると、3199冒頭では以下のような状況になっているんじゃないかと想像します。

・地球はガミラスとの安保条約解消と、ガミラスの対ボラー戦争への局外中立を宣言。
・その一方で、「人道的措置」としてガミラス難民の受け入れと、月面にガミラシアタウン「第三バレラス」の建設を開始。
・安保条約解消に伴い、在地ガ軍(ガミラス軍事力)が太陽系から撤退。
・デザリアム軍による太陽系への奇襲侵攻開始。
・地球軍は独力でデザリアム軍を迎撃するも失敗。デザリアム軍地球制圧完了。
・ボラー連邦軍の対ガミラス攻勢強化。更に第三バレラスのガミラス人(ガルマン人)が実質的な人質になっていることもあり、デザリアムの地球侵攻に対してガミラス軍は即応できず。

こんな感じでしょうか。
実はこの想像、「デザリアムの地球侵攻時、太陽系内にガ軍がいない(地球のみで迎撃)」という私の個人的願望から逆算して書いたのですが、安保解消(破棄)はさすがに想像が過ぎるかもしれません。
そもそも、太陽系内にガ軍がいないという願望すらオリジナル版「永遠に」の展開をのぞって欲しいという単純な動機と、ガミラスの地球に対する軍事的コミットがガトランティス戦役時と同等だと、後の地球奪還がガミラス軍主体になってしまって、それはそれであまり楽しくないな・・・・・・というところから来ています。

あるいは、地ガの同盟関係(安保条約)が防守的なものとして定義されているのならば、地球が中立を表明するために条約破棄までは必要ないかもしれません。
具体的には、同盟国の参戦義務が防衛戦争においてのみ負うものと定義されているような場合です。
ガトランティス戦役でのガ軍参戦は、地球がガトランティスからの侵攻を“受けて立つ”形だったが故に発動したものの、ガミラスの対ボラー戦争は「解放」という体裁を取りつつも、国際政治的にはガミラスがボラーへ戦争を吹っ掛けたものと解されるので、地球に参戦義務は生じない――といった感じでしょうか。
この場合、地球は日露戦争時の英国のような形で同盟関係と中立の両方を維持することができますし、中立を内外に対して納得させるために在地ガ軍の撤退させることもできます・・・・・・が、こうした二国間状況を劇中で説明しても非常に分かりにくいと思うんですよね。
それなら、同盟解消という分かりやすい形で話が進むんじゃないかという予想から、上のような想像を書いた次第です。

しかししかし、更にもっと状況を単純化するなら、安保条約はそのまま、地球は中立宣言などもせず、単純に戦力不足に悩むガミラスが自ら在地ガ軍を撤退させるとしても、デザリアム侵攻時の太陽系内状況はあまり変わりませんね(笑)
むしろ、ボラー連邦が地球の中立宣言を認めるのかとか、そのあたりの穴が存在しなくなる分、その方が実際的かも( ̄▽ ̄;)
この場合、第三バレラスは単なるガミラス人街みたいなものになる訳ですが、それならばガミラス領域内にも地球人街みたいなものがあってもいいかもしれませんね(第二メガロポリス?w)
もしそうした状況なら、常駐か派遣かはともかく地球艦艇がガミラス域内に存在していることも自然にありそうなので、それらの艦艇が地球が制圧されて以降にヤマトに合流する――なんて展開も想像できて楽しいです。



それにしても・・・・・・「第三バレラス」という名称を考えた人物は相当肝が据わっていますね。
何しろ「第二バレラス」がアレでしたから。
誰が総統にその名称を上申したのか、個人的には非常に興味があるところです(笑)

何やらダラダラとまとまりに欠ける文章となってしまいましたが、リハビリ半分ということ、更に地球・ガミラスそれぞれの状況を復習できたということで、今日のところはこの辺りでどうかご勘弁下さい(笑)

コメント
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