艦隊配備が開始されたオマハ級哨戒巡洋艦に対する各級将兵の評価は、概ね好意的なものであった。特に、従来艦艇と比べて著しい向上を遂げた居住性については絶賛に近く、一部の古参乗員が“過剰”とまで評したほどだった。裏を返せば、過去艦艇の居住性がそれほど劣悪であった証左なのだが、古参にはそれが常識であり、居住性を改善させるくらいならば、生存性なり攻撃性能なりを向上させて欲しいというのが正直なところであった。
だが、地球近傍における“最終決戦”にのみ特化した沿岸決戦艦隊から、少なくとも太陽系内制宙権を継続的に維持可能な汎用近海艦隊への脱皮を図る地球防衛艦隊にとって、居住性の改善は(たとえ直接戦闘力を低下させることになっても)避けては通れない道であった。事実、オマハ級の艦隊運用によって得られた居住性ノウハウは、更なる改善を加えつつ他艦艇へも広く普及されることになる。
とは言え、本級の居住性の良さは、ヤマトを除く当時の地球防衛軍艦艇の中では群を抜いており、オマハ級への配属は中期以上の哨戒任務が前提になるとはいえ、他艦乗員からは垂涎の的であったとまで言われている。
また、本級の主任務はあくまで『哨戒』であったが、ガミラス軍主力艦艇――デストロイヤー級戦闘艦と正面から殴り合える数少ない『戦闘艦』でもあった。当時の地球防衛艦隊の数的主力であるハント級護衛艦では、クルーザー級やミザイラー級ならばともかく、より大型のデストロイヤー級と単艦で渡り合うのは荷が重いと考えられていたのだ。更に、各種探索・哨戒装置を満載していても尚、その艦体には未だ余裕があった為、旗艦設備を追加することで、ハント級で構成される艦隊旗艦として運用したいという上申も多数寄せられた。
こうした用兵側の評価や、ハント級及びそのファミリー艦の量産進捗、そして各地での放射能除去に伴う建造設備の急速な復興といった要素が重なり合った結果、オマハ級は当初の予定を上回る建造実績(隻数)を達成することになる。
ハイペースの建造は、より艦隊での打撃任務に特化した兄弟艦――アルジェリー級宇宙巡洋艦――の建造開始まで続き、その時点での建造隻数は二四隻に達した。この内、一八隻が単独哨戒任務用とされ、残る六隻が各艦隊の旗艦任務に就いている。
旗艦任務用とされるにあたり、同級には若干の仕様変更が加えられた。後発のアルジェリー級宇宙巡洋艦のテストベッドとして、各種新装備が搭載されたのである。
外観上の大きな差異は艦橋と備砲で、艦橋構造物はオリジナルのオマハ級に採用された丸みを帯びた形状から、より直線的なデザインに変更されている。
備砲は、上甲板に装備された第一・第二主砲が六インチ三連装砲へと変更された。同砲はオリジナルの八インチ砲と比べて小口径の為、一発あたりの威力には劣るものの速射性に優れ、更に八インチ連装砲とほぼ同サイズの砲塔で三連装化が可能であった。それらによって実現された単位時間あたりの砲塔発射弾量は圧倒的であり(八インチ連装砲塔の約二・五倍)、威力の低下を補うのみならず、実質的な両用砲(対艦/対航宙機)としても運用可能と考えられた。唯一の懸念とされた威力低下にしても、同口径砲はヤマト副砲として既に充分な実績があり、クルーザー級やミザイラー級といった中型艦を仮想敵とする限り問題ないと理解されていた。
尚、下部甲板の第三主砲だけはオリジナルの八インチ連装砲のままとされたが、これはアルジェリー級においても八インチ連装砲と六インチ三連装砲の混載が予定されており、この規模の艦艇に異口径砲塔を混載することで発生し得る弊害を確認することが目的であったと言われている。
旗艦任務用のオマハ級は、防衛艦隊の正式艦種類別上は『オマハ級』のままであったが、一般における便宜的な呼称は『改オマハ級』、もしくは本仕様一番艦の名をとって『サンパウロ級』と呼ばれることもある。
旗艦用オマハ級が艦隊旗艦として使用されたのは、ボロディノ級主力戦艦やアンドロメダ級戦略指揮戦艦が就役するまでの非常に限られた期間であった。しかしその時点で、新鋭の『リヴァモア』級突撃駆逐艦で編成された宙雷戦隊多数が防衛艦隊内に編成されており、改オマハ級はその戦隊旗艦として運用が続けられた。
艦隊計画立案時の予定では、宙雷戦隊旗艦にはアルジェリー級宇宙巡洋艦が充当される予定であった。しかし旗艦用オマハ級の運用実績が得られたことで改めて比較検討が行われ、その結果、宙雷戦隊旗艦には改オマハ級が優先配備されることになったのである。
決め手となったのは、ガミラス戦役における苛烈な戦訓と、カゲロウ級に替わる新型駆逐艦リヴァモア級就役後に繰り返された数々の演習結果故だった。
多数の大型宇宙魚雷を搭載する突撃駆逐艦は攻撃力こそ絶大であるものの、こと防御の面では非常に脆弱な存在であった。その事実は、在来のカゲロウ級であれ新型のリヴァモア級であれ、大きな違いはなかった。そうした特徴を持つ突撃駆逐艦多数で編成された宙雷戦隊は、戦隊という戦術単位で敵主力への肉薄に成功した場合、戦況を一変させるほどの破壊力を発揮するが、射点到達前に敵前衛に捕捉されてしまえば、その脆弱さ故に一方的に殲滅されてしまいかねないリスクをも内含していた。
以上を踏まえると、宙雷戦隊旗艦に求められる役割・任務とは、自らの火力で敵前衛部隊を制圧し(殲滅ではない)、敵火力を一身に集めてでも麾下駆逐隊の安全を確保、射点へと至る突撃進路を示すことであると定義できる。旗艦がそうした嚮導・啓開の任を果たしてこそ、脆弱な突撃駆逐艦は敵前衛を突破し、理想射点への到達が可能になるのである。
それらの任務の中でも、特にオマハ級に対する期待が強かったのが、正確な敵情把握とそれに基づく的確な突撃進路の指示であった。突撃駆逐艦は雷装と速力性能にリソースが集中されているが故に、センシング能力は非常に限られたものしか有していなかった。
敵が大規模艦隊の場合、駆逐艦程度の探知能力では敵艦隊の艦列・配置を完全に把握することは不可能に近く、最悪、乾坤一擲の戦隊突撃が全く見当外れの方位へ行われてしまう危険性すらあった。より具体的に述べれば、多大な出血をおして敵前衛を突破しても、その先に敵主力はいなかったという事態が生じ得るのである(このような事例は、ガミラス戦役においても実際に報告されている)
オマハ級の優れたセンシングシステムは、そうしたリスクを回避する上で最適と考えられた。もちろんアルジェリー級にも制圧火力に優れる等のメリットが存在したが、最終的には宙雷戦隊の突撃成功確率をより向上させられるという判断から、両級の比較はオマハ級に軍配が上がることになる。
こうして宙雷戦隊旗艦として再配備された改オマハ級であったが、一部からは常に火力不足に対する懸念が表明されていた。しかしそうした懸念を、本級は後に具体的な戦果によって払拭することになる。その最も著名な例が、『雷王作戦』におけるガトランティス残存艦隊に対する包囲殲滅戦――通称:サターン・ポケットの成功であった。
白色彗星本体と都市帝国の崩壊、超巨大戦艦の謎の爆沈、そして大帝ズォーダー以下、帝国首脳部全滅以後も、ガトランティス帝国太陽系侵攻軍はかなりの艦隊戦力を残存させていた。損耗率の点では既に“壊滅”状態にあったものの、元々の投入戦力量が膨大であった為、“残党”と呼ぶには巨大過ぎる戦力を保持したまま、太陽系各地に潜伏していたのである(なぜ彼らが撤退を選ばず、潜伏という手段をとっていたかは未だ謎である)。
地球にとって唯一の救いは、これら残党軍の指揮系統が暫くの間、全く統一されず、散発的なゲリラ活動と宙賊まがいの行為に及ぶだけで、積極的な軍事行動が殆ど行われなかったことだろう。あまりに偉大な軍事指導者を戴いた故か、ガトランティス帝国軍は集権的体質が非常に強く、一度指揮系統が崩壊してしまうと、その回復は容易ではなかったと推測される。
この時期の地球防衛艦隊は、バルゼー前衛艦隊・白色彗星本体・都市帝国との立て続けの連戦によって戦力が完全に払底していた。戦闘可能な戦艦級艦艇は皆無、巡洋艦クラスまで含めても小規模な内周艦隊一個を編成するのがやっとという惨状であった。もし仮に、残党軍による地球再侵攻が即座に行われていれば、抵抗手段皆無の地球は容易に陥落していたと考えられる(占領後の維持はともかく)。
だが、大帝崩御から三ヶ月が経過したことで、乱れに乱れていた指揮系統の再編が進むと、残党軍もようやく戦力の集結を開始する。彼らが集結点として選んだのは、土星の衛星テチス周辺宙域であった。だが、この動きは即座に地球防衛艦隊司令部の知るところとなり、既に計画と準備が進んでいた『雷王作戦(OPERATION:Zeus)』が満を持して発動される。
作戦に投入されたのは、この一ヶ月程の間に修理が完了した艦が大半であり、補充人員の完熟訓練にすら不安があった。しかし、補充人員に未だ修理中の同級艦乗員を転属させて充当するなど、最低限の合理的対策が(いささか乱暴ではあるが)行われている。その辺り、ガミラス戦役における末期戦的艦隊運用の経験があるだけに、地球防衛艦隊司令部の指揮と対応に躊躇は無かった。
『雷王作戦』の基幹戦力は、それぞれ“甲”“乙”と称される混成編成の二個部隊であった。“甲部隊”は宇宙戦艦ヤマトを旗艦とし、ボロディノ級主力戦艦三隻を加えた戦艦戦隊、対する“乙部隊”は第二・第四宙雷戦隊を主力とし、更に複数の駆逐隊を加えた快速部隊である。
ヤマトとボロディノ級からなる甲部隊は、その砲撃能力と防御力を活かし、ガトランティス残党軍の集結点を強襲する役割を担っていた。いずれの艦もガトランティス戦役において重大な損害を被ったが、突貫修理と合せて可能な限りの能力改善・向上が図られていた。
しかし本作戦における“本命”は、見た目にも目立つ甲部隊(戦艦戦隊)ではなかった。大迂回によって残党軍背後から包囲を完成させる乙部隊――混成宙雷戦隊がそれである。
宙雷戦隊を構成する突撃駆逐艦も、これまでの戦闘において多数が失われていたが、最も高い戦闘力を維持し、戦隊司令部も健在な第二・第四宙雷戦隊に他部隊の健在艦を加えることで、可能な限りの補充と補強が行われていた。
一説では、『雷王作戦』の骨子は包囲網の完成によって残党軍に投降を促すことであったと言われている。しかし、そんな地球側の“甘い”目論見は初手から完全に覆されてしまう。
木星圏より進発した甲部隊は、残党軍の集結点である土星圏テチス周辺の残党軍艦隊泊地を急襲する予定であった。しかし、地球側の予想よりも早く集結を完了した残党軍艦隊は直ちに抜錨、甲部隊の攻撃前に出撃を開始してしまったのである。その結果、残党軍艦隊と甲部隊は土星近傍宙域において、双方予期せぬ遭遇戦に突入してしまう。
戦闘開始当初、不期遭遇戦に特有の混乱が双方の艦隊を襲ったが、立ち直りは地球艦隊の方が早かった。戦力・艦数に劣るが故の皮肉であったが、部隊指揮を任されていたヤマト幹部乗員たちの機転も見逃せない。対都市帝国戦において多数を失ったとはいえ、未だガミラス戦役以来のヴェテラン多数を擁する彼らは、即座に事前の戦策実施は不可能と判断、乙部隊到着まで戦線維持に努めることを決断する。
結果的にこの判断は吉と出た。甲部隊が予想したよりも遥かに早く、乙部隊が残存艦隊の背後を衝いたからである。
混成宙雷戦隊は厳重な電波管制の下、大迂回航路をとって土星圏へ進出中であったが、その途上、パッシブ観測によって残党軍出撃の予兆を察知していた。その後、彼らは独断で進路を変更、慎重な秘匿航路をとって残党軍の背後を衝いた。
土星という巨大な探知覆域、そしてこの数ヶ月間で急増した両軍デブリを利用して急迫した乙部隊は、直前までその存在を(友軍である甲部隊も含めて)全く気取らせなかった。そして残党軍艦隊の後背至近に躍り出ると、大型・中型宇宙魚雷を一斉に投射、全速で退避行動に移った。
この奇襲により、残党軍艦隊の実に六割――大小三〇隻もの艦艇が一瞬で撃沈破の憂き目を見た。これに対し、地球艦隊(乙部隊)の損害はガトランティス艦の咄嗟射撃を受けた不運な突撃駆逐艦三隻のみ(完全喪失は会戦後の帰路において放棄された一隻のみ)という建軍以来のパーフェクゲームであった。
なお、この攻撃によって戦力の過半と臨時旗艦を失った残党軍艦隊は退路を塞がれたこともあり、士気が完全に崩壊。これまでの鬱憤を晴らすように反撃に転じた甲部隊の活躍もあって、辛うじて戦域離脱に成功した数隻の小型艦を除き、殆どがこの地において殲滅されている。そしてそれが、ガトランティス戦役の実質的な終幕であった。
航空主兵主義者(航空屋)にとっての『フェーベ沖会戦』がそうであるように、宙雷主兵主義者(宙雷屋)にとっての『雷王作戦』とは、自身の用兵思想の正しさを証明するという意味で特別な存在であった。
後年、“サターン・ポケット”とも称されることになるこの包囲戦は、大規模艦隊戦闘の貴重な戦例としてのみならず、用兵思想的に対立する“鉄砲屋”や“航空屋”に対して宙雷戦術の正当性と優位性を示す格好の材料として徹底的に分析され、幾多の戦訓と――膨大な数のレポートを生むことになる。それらレポートの大半において、本会戦の帰趨を決定づけた重要ファクターは、宙雷戦隊がガトランティス残党軍の出撃を早期に察知したことであるとされている。
残党軍出撃の探知に成功したのは、第二宙雷戦隊旗艦である改オマハ級『ジンツウ』が唯一であった。部隊最先任であるが故に乙部隊の指揮権を委ねられていた二宙戦司令は即座に変針を決定、指揮下にある四宙戦司令部にも追随を命じた。だがこの時、第四宙雷戦隊旗艦のアルジェリー級宇宙巡洋艦『セジョンデワン』は自艦のセンサーに何ら異常を探知していなかった。その結果、早くも変針を開始した二宙戦に追随するか否かで、四宙戦司令部では激論が交わされたと伝えられている(最終的には追随を選択した為、混乱は発生しなかったが、即座に命令に従わなかったことが後に問題化し、四宙戦司令部の責任問題に発展している)。
こうした事情を以って、ジンツウの(つまりは改オマハ級の)優れた探知性能と二宙戦司令部の即断こそが雷王作戦の成功を決定づけたとするレポートは数多い。一般における評価もほぼ同様であり、その必然として、数ある改オマハ級の中でもジンツウの人気はとりわけ高かった。2217年のジンツウ退役の際には、艦名由来の地である日本国富山県と岐阜県それぞれから記念艦として県内に保存展示したい旨の打診が為され、熾烈な陳情・誘致合戦が繰り広げられたことでも有名である。
オマハ級哨戒巡洋艦は、武装・速力・防御力のバランスの取れた優秀な汎用艦であった。また、在来のハント級やほぼ同規模の艦艇であるアルジェリー級と比較しても拡張性に優れており、主要装備の大幅な刷新や改装を受け入れる余地を充分に残していた。その点、本級成功の最大の要因は、適当な艦体規模に必要十分な装備が正しく選定されたことだと言えるだろう。
建造コストにしても、当初こそ本級の目玉であった各種センシングシステムが非常に高価であったが、タキオンを用いた索敵・哨戒システムが急速に普及した結果、僅か五年で調達コストは1/3程にまで低減されている。
その結果、外宇宙進出を視野に入れた新艦隊整備計画(2205年より実働)において、主力巡洋艦として三万トン級の超大型巡洋艦(アムステルダム級戦闘巡洋艦)が多数調達されたが、それと並行して一万トン級にすぎないオマハ級(最新のフライトⅢB型)も一定量の建造が行われている。これに対し、アルジェリー級の調達は前年度までに完全停止しており、地球防衛艦隊の両級に対する評価の表出として興味深い。
アルジェリー級が規模的リソースの限界まで重武装化を追い求めた結果、発達余地が限定されてしまったのに対し、オマハ級は比較的余裕を持った装備設計が行われていたことが幸いし、新装備の追加や小改装による他任務への転用が容易であった。
事実、2210年代初頭まで小規模ながらも新規建造が続けられたオマハ級は、太陽系内外の哨戒任務のみならず、辺境植民星系の警備や外宇宙航路の護衛任務、果ては無人化改造の上、艦隊前衛艦(大型無人ピケット艦)として運用される等、充当された任務は華やかさには無縁であったが、多彩さでは群を抜いていた。そしてそれは、地球防衛軍から本級が費用対効果に秀でたワークホースとして高く評価されていたという何よりの証左であろう。それ故、一般市民レベルでも本級の認知度は非常に高く、“オマハ級”という正式艦級名よりも“パトロール艦”の愛称で呼ばれることが多かった。
また、防衛軍将官の中でも、派手さは無いがあらゆる任務に対応可能な本級に対し愛着を抱く者も多かった。中でも、ガミラス戦役時の地球防衛艦隊司令長官であり、戦後も長く地球防衛軍長官を務めた藤堂兵九郎も本級を愛用したことで有名である。
2205年の太陽危機において、ガルマン・ガミラス帝国から恒星制御技術を携えた工作艦隊が来援した際、藤堂はオマハ級哨戒巡洋艦『インディアナポリス』に座乗し、自ら来援艦隊を出迎えた。
ガルマン・ガミラス工作艦隊指揮官フラウスキー技術少佐は、地球側代表として謝辞を述べる藤堂の官職を聞くと、心底驚いた様子で訊ねた。貴国は“ヤマト”のような戦艦も保有しているのに、軍の最高指揮官である貴殿の乗艦は何故それよりも遥かに小型なのかと。
官職や階級に乗艦サイズが比例する傾向が強い帝政国家軍人としては、(やや非礼だが)当然すぎる疑問であった。これに対し、藤堂は気を悪くした様子も見せず、次のように答えたと伝えられる。
ヤマトのようなフネは、第一線で戦う者達にこそ必要であり、後方で彼らを支えることが本分の私には、このフネで十分なのだと。
藤堂の答えに対するフラウスキーの言葉は残されていない。しかしこれ以降、彼が藤堂に対して示した敬意や態度は、自らの総統に対するものと何らかわらなかったと言われている。
以上のように、“汎用艦”としては非常に評価の高いオマハ級であるが、“哨戒艦”“通報艦”としての評価は大きく異なる。
なぜなら、本級元来の建造目的である『敵性勢力の太陽系侵入に対する早期警戒』に本級が有効に機能したのは、ガトランティス戦役におけるバルゼー前衛艦隊侵攻時が唯一であったからだ。
2203年:デザリアム帝国黒色艦隊による地球本土侵攻(デザリアム戦役)
2205年:ガルマン・ガミラス帝国惑星破壊ミサイルの太陽誤爆(太陽危機)
2206年:ボラー連邦本国艦隊の太陽系侵犯(第一次銀河大戦)
2207年:ディンギル帝国艦隊の無差別奇襲攻撃(ディンギル戦役)
上に挙げた何れのケースにおいても、地球防衛艦隊は敵性勢力の侵入に対する早期警戒に失敗している(ディンギル戦役については、早期警戒よりも探知後の初動対応に問題があったとする意見もあるが)
もちろん、それらの原因全てがオマハ級に帰するわけではない。オマハ級が太陽系全域を網羅する恒久的早期警戒システム完成までの“繋ぎ”であったことは計画時から予定されていた事実であり、警戒失敗の最大の原因が2207年に至っても尚、肝心の恒久システムが構築できていなかったことにあるのは疑いの余地がないからである。
恒久システムが完成していれば、オマハ級は状況に応じて重点哨戒宙域の警戒を複合化・多層化させる機動的補完戦力として充分な働きを果たしたであろう。しかし、現実はそれを許さなかった。
ガミラス戦役の実質的終結以降、最優先で開始された筈の定置式警戒システム建設は遅れに遅れていた。なぜなら、侵略者たちが真っ先に狙い撃つのは彼らに対して目を光らせている警戒システムであり、この時期の地球は休む間もなく多勢力からの侵略を受け続けていたからだ。
新たな侵略者が襲来する度に、システムの建設は中断、そして完成済みのシステムも大きな被害を受けた。その結果、“繋ぎ”でしかなかった筈のオマハ級が主システムとして第一線を張り続けなければならなかった。
確かに、単体で見た場合、オマハ級の哨戒性能は申し分なく、カタログスペック上は就役済みのオマハ級を総動員すれば十分に太陽系全周の常時警戒が可能であった。しかし、それが極めて皮相的且つ偏向的な評価であり、早期警戒システムとして如何に危ういものであったかは、先に述べた侵略の歴史が証明している。いかに単体としての能力が強大でも、形成される哨戒ラインが単線では、システムとしてあまりに脆弱だったのだ。
古来、戦時であれ平時であれ、警戒線は複合的・多層的に構築されるのが常識であり、それはテクノロジーの進化に係らず、普遍のノウハウの筈であった。しかし、遅々として進まない恒久システム建設という現実に、タキオンレーダーという僅か数年前からすれば奇跡のような新技術が組み合わさったことで、普遍であった筈の思想ノウハウは忘却され、若しくは忘却にあたっての都合の良い言い訳にされてしまった観がある。
また、純技術的な問題もあった。急速に普及が進んだものの、タキオンレーダーをはじめとするタキオン関連技術は未だ地球人類にとって黎明期の技術であり、恒星間文明レベルで見た場合、地球の基礎技術力は列強最低水準に過ぎなかった。タキオンレーダーにしても、とにかく大出力のタキオン波を発振することで探知能力を獲得しようとする向きが強く、発振波の指向性や密度、波長などによって決定される探知精度には未だ多くの問題を抱えていた。
その結果、2200年代初頭の地球製タキオンレーダーは例外なく、宇宙地形や気象障害といった探知干渉要素(クラッター)の影響を受けやすいという欠点を持っていた。当然、より強い悪意と害意を持った探知干渉――敵対勢力による欺瞞や妨害――に対しては、一層の脆弱さを曝け出した。
事実、最も実戦経験豊富なレーダーオペレーターを擁するヤマト(第二次改装以降は、レーダーシステムも最新のものが装備されていた)ですら、敵対勢力からのEW(電子戦)によって耳目を塞がれ、奇襲を受ける事態は少なくなかった。それは艦隊規模であっても同様で、ガトランティス戦役における第二次土星沖会戦では、地球防衛艦隊主力はガトランティス潜宙艦群からの奇襲攻撃を受けている。幸い、損害は大きくなかったが、艦隊全艦が攻撃を受けるまで潜宙艦の存在に全く気付けなかったという事実の前では、何ら慰めにならなかった。
こうしたタキオンレーダーに係るハード・ソフト両面での未熟さは、ガルマン・ガミラス帝国との技術交流が開始された2206年以降、ようやく改善の兆しを見せ始める。
地球と交戦状態にあった頃の大ガミラス帝国は、自軍の技術的優位に絶対の自信があった為か、ある種の騎士道的精神故か、電子戦に対してやや大らかなところがあった。しかし母星を失い、放浪という辛苦多難の末に新国家建設に漕ぎつけた彼らに、最早そうした“甘さ”は微塵も残っていなかった。彼らが独立戦争と位置付ける第一次銀河大戦序盤において、ガルマン・ガミラス連合軍(ガルマン・ガミラス帝国建国前)はボラー連邦軍に対して1/30以下の劣勢であったから、それも当然のことだった。
2210年以降、ガルマン・ガミラス帝国との軍事協約によって地球製タキオンレーダーとその運用ノウハウは、ようやくのことで列強水準並みに達することができた。また同じ頃、長年の悲願であった太陽系早期警戒システムも実働を開始している。
システム構築にあたっては、ガルマン・ガミラスから供与された先端技術が全面的に取り入れられ、地球単独技術で計画された初期案と比べると、太陽系外縁及び系内各所に配置された哨戒衛星の数は1/3程度にまで低減されていた。
尚、自国製レーダーの進歩が著しかったこの時期に、あえてガルマン・ガミラス式システムが全面採用された背景には、システムの早期稼働に対する要求はもちろんだが、ボラー連邦が配備を開始した、“ある新兵器”に対する恐怖があったと言われている。
『ワープミサイル』と称されるその兵器は、名前が示す通り、目標直近まで自力でワープ可能な新型ミサイルであった。ワープ機能そのものは、従来から列強各国で使用されている惑星破壊ミサイル等にも限定的に使用されていたが、ワープミサイルの画期性はワープ可能距離とワープアウト精度にある。
従来型ミサイルのワープ機能は誤爆回避を目的とした単なる投棄機能に過ぎなかった。その為、ワープ可能距離も精々が数光年で、精度誤差も大きく、殆ど無差別ワープに近かった。これに対し、ワープミサイルは一千光年規模の超・遠距離ワープが可能であり、ワープ精度も有人艦に遜色なかった。
以上の性能から導き出されるこのミサイルの恐ろしさは、敵手にはワープアウトまでミサイル発射を全く気取られず(一千光年彼方のワープドライブを探知する方法など、いかなる勢力も有していない)、そしてワープアウト反応を検出した時にはミサイルは既に目前であり、対応時間が“限りなく”ゼロになってしまうところにある。
それでも、対応時間は“完全”にはゼロにならない為、即応性に優れた警戒・迎撃システムならばある程度の対応も可能であった。しかし、対応時間が絶望的なまでに短縮されてしまうのは明白であり、後年ガルマン・ガミラス帝国参謀本部にて行われた図上演習――クリーグ・シュピルゲン――において、彼らの最新警戒・迎撃システムを突破するのに必要なワープミサイル弾数は、通常型のボラーミサイルに比べて1/100以下とまで評価されている。
ワープミサイル初の実戦投入は、ガルマン・ガミラス帝国本星への奇襲攻撃であった。その際、シャルバート信者によるサボタージュが重なったこともあって、ガルマン・ガミラス迎撃網は一時的に麻痺、帝国本星へ複数の着弾を許してしまう。幸い、着弾したのはいずれも通常弾頭であった為、被害は最小限に留まったが、もし着弾したのがプロトン弾頭――惑星破壊弾頭であったなら、帝国は本星のみならず最高指導者まで失っていた可能性も十分に考えられた。
故に、ガルマン・ガミラス帝国総統であるデスラーは、即座に対抗措置を命じた。当時、公試中であった新型次元潜航艦に試験を切り上げ、緊急出撃を命じたのである。その新型艦は、在来の次元潜航艇に比べて乾重量比で八倍もの規模を誇る大型艦で、惑星破壊ミサイルと最新の瞬間物質移送機を搭載した『戦略型』であった。
最短時間で出撃を果たした潜航艦はワープと亜空間航行にてボラー連邦本星系近傍に達すると、搭載していた惑星破壊ミサイルを瞬間物質移送機によって連邦本星直近へ送り込んだ。柔軟性と即応性でガルマン・ガミラスに劣るボラー連邦の対空迎撃網はこの奇襲を防ぐことができず、惑星破壊ミサイルは殆ど妨害を受けないままボラー本星への着弾を果たした。だが、このミサイルも装着弾頭は通常型であり、ボラー連邦の実質的被害はガルマン・ガミラスが受けたものと大差なかった。
そしてこの直後、ガルマン・ガミラス帝国から全銀河系に対して大規模なプロパガンダ放送が行われた。
――ボラー連邦の新型ミサイルにより、ガルマン・ガミラス帝国本星は無視できない損害を被った。しかし、既に帝国もそれと同等の技術を有しており、ボラーに対する報復は即座に為されている。今後このような、悪辣極まりない攻撃が行われた場合、帝国はたとえ本星を失った後であっても、それに数倍する報復を無慈悲に成し遂げるであろう。デスラー総統並びにガルマン・ガミラス帝国万歳――
史家たちは主張する、この瞬間こそが第一次銀河大戦の事実上の終焉であったと。確かに、敵国本星に対する、実質的に防御不可能な攻撃手段を両国が同時に確立した時点で、戦争が千日手に陥ったことは誰の目にも明らかだった。仮に一方がもう一方を圧倒するような事態が生じてしまえば、追い詰められた側が全てを無に帰す行為――地球式に言えばDOOM DAY――に踏み切ってしまう可能性を誰もが否定できなかったからだ。
だが、戦争そのものは直ぐには終わらなかった。なぜなら、このプロパガンダ放送に隠されたガルマン・ガミラス、いや、デスラー総統の真意に最も衝撃を受けたのが、他ならぬボラー連邦首相ベムラーゼであったからだ。
ベムラーゼは、ワープミサイルにより敵国本星の生殺与奪の権を握ることで、銀河大戦に完全勝利を得るというプランを構想していた。その為に、反対派の粛清や軍部から強い要求のあった艦隊整備予算を大きく削減してまで、ミサイルに搭載可能な超小型精密波動機関の開発に邁進してきたのである(その着想の正しさは疑うべくもなく、悪しざまに評されることの多いこの首相の、内政家としての非凡さを証明している)
だが、それほどの努力を払ったにもかかわらず、満を持しての実戦投入から僅かな期間で、ガルマン・ガミラスにも同等の戦略的価値を持つ技術を用意されてしまった。軍事的にも政治的にも、ベムラーゼが被った打撃は計り知れなかった。
事態を隠蔽しようにも、連邦本星への敵ミサイル着弾という紛れもない事実がある以上、それも不可能だった。今のところは、絶対的権勢を誇るベムラーゼを表立って糾弾する者はないが、ワープミサイル完成までに重ねた強権の数は、ベムラーゼ自身が一番よく知っていた。このまま事態を放置すれば、ベムラーゼの政治的失点を千載一遇の好機として、これまで雌伏するだけだった反対派が糾合、弾劾にまで動くかもしれない・・・・・・。
ベムラーゼ首相自らが太陽系へ進出することでデスラー総統を誘引、その結果発生した決戦――太陽沖会戦――は、この僅か一ヶ月後のことであった。
自らの権勢維持の為に戦争を終結させることができなかったベムラーゼの死去と、銀河系にとって天変地異にも等しい一大事件『赤色銀河交差事件』により、第一次銀河大戦は長い自然休戦を迎えた。両国共に、戦災と宇宙自然災害によって、戦争などという“贅沢”を味わう余裕を失っており、皮肉なことに休戦期間はこの後も長く続くことになる。
ボラー連邦の画期的新兵器であるワープミサイルの脅威に、ガルマン・ガミラスは亜空間航行技術と瞬間物質移送技術という二つの既存技術を組み合わせることで対抗することができた。しかし、地球にはいずれの技術も存在せず、仮にボラー連邦がワープミサイルを以って軍事的恫喝に出た場合、地球単独での対抗手段は皆無であった。当時は、デザリアム帝国が地球に撃ち込んだハイペロン弾頭ミサイルの恐怖が未だ生々しかった時期であり、この新たなるミサイルの脅威に地球連邦政府首脳部は戦慄し、市民は震撼した。
当然、地球連邦政府はガルマン・ガミラスに対して亜空間航行技術と瞬間物質移送技術の供与を何度となく要請したが、返答は芳しくなかった。どちらの技術もガルマン・ガミラスにとって特A級の軍事機密であり、デスラー総統の個人的友誼を以ってしても、如何ともし難かったのだ。
しかし、さすがに気が咎めたのか、ガルマン・ガミラスから程なくして代替案が提示された。星系規模の早期警戒ネットワークシステムと惑星防空システム――それも彼らにとって最新型――の有償供与提案であった。同一のシステムはガルマン・ガミラス帝国本星でも運用されており、先だってのボラー連邦のワープミサイル初攻撃でもシャルバート信者のサボタージュが無ければ、完全迎撃が可能だったとまで評価された先進的システムだ。それも決して自画自賛の評価ではなく、ワープミサイル攻撃の際に偶然寄港していた宇宙戦艦ヤマトが記録した戦闘データから、地球防衛軍自身が評価した結果であった。
この供与提案(しかも供与価格は同盟国価格として格安だった)に対し、地球連邦政府と市民、地球防衛軍で議論が紛糾した。
連邦政府は提供されたシステムの採用に前向きだった。当時は、外宇宙進出に伴う地球防衛軍の拡張期であり、防衛予算は常に不足気味だったからだ。加えて、これまでの多額の予算投入にもかかわらず、一向に完成の見込みが立たない純地球製の早期警戒システムに対する焦燥もあった。また外交的に見ても、ガルマン・ガミラスとの同盟関係は新興の単一星系国家に過ぎない地球連邦にとって破格の安全保障案件であり、その先方からの“好意的提案”を無碍にすることなど、現実的にはほぼ不可能であった。
それを理解できない地球防衛軍ではなかったが、それでも軍の一部はガルマン・ガミラス式システムの全面採用に懸念を示し続けた。早期警戒システムとは国家防衛の根幹を為す要素の一つであり、いくら現在は最恵国待遇を供しているとはいえ、一度は自分たちを絶滅寸前にまで追い詰めた侵略国家の後身に、それを全面的に委ねてしまうのは感情的にも現実的にも抵抗が大きすぎた。また、国家間同盟に永遠はないという古来からの外交常識に従えば、防衛軍側の主張にも頷ける点は多かった。
意外だったのは市井からの反応で、より感情的抵抗が大きいだろうという政府の予想とは裏腹に、世論調査の結果は『概ね受け入れに前向き』だった。当時の地球連邦市民は、ガミラス戦役時の生存率10%という、苛酷という言葉ですら不足する極限状態を凌ぎ切った人々――感情よりも現実を優先しなければ生き残れない状況が存在する、という事実を知る人々――であった。故に連邦市民の多くは、ボラー連邦のワープミサイルという現在の地球単独では対処不可能な現実的脅威と、旧ガミラス帝国に対する感情的怨嗟、そしてガルマン・ガミラス帝国との同盟関係がもたらす将来的メリットとデメリットを幾つもの秤にかけた末に、システム採用に賛成していた(尚、感情や宗教を第一の判断基準としないこの時代の市民気運は、有史以来最善のものだと主張する研究家もいる)
政府・軍・市民をも交えた短期間だが激しい議論の結果、同盟関係の良好維持とシステムの早期立ち上げこそが愁眉の急であるという政治判断により、ガルマン・ガミラス式システムの全面採用が決定された。だが、それと同時に、純地球技術による警戒システムの開発・整備も引き続き行われることが決定されている(外交上は、あくまで“バックアップ”システムという名目ではあったが)。
それら新システムの中でも、オマハ級はシステム補完を行う機動哨戒艦艇として明確に定義されており、その建艦コンセプトは初号艦建造から一〇年以上を経ても尚、未だ色褪せていないことが証明された。
度重なるアップグレードを経ているとはいえ、さすがに現在では基本設計の古さは否めず、今後新造される哨戒艦艇こそ、より拡張性と経済性に優れる新鋭艦――アキヅキ級宇宙駆逐艦とその改良型――に席を譲ったが、その紡錘型の特徴的な艦影は未だ太陽系の内外を問わず、人類領域であればどこででも目にすることができる。
2220年現在、初ロット艦を中心に老朽化が著しいと判断された艦から既に退役も始まっている。しかしそれでも、未だ五〇隻以上の各種本級が現役艦として活動を続けている。
――おわり。
世間では、2199版ヤマトの1/1000新キット発売で盛り上がっているところと思いますが・・・・・・ウチはしっとりとパト艦でw
随分と間が空いてしまいましたが、パトロール艦妄想設定の第二幕をお送りします。
公開まで時間がかかったのは、やはり2199熱に浮かされていたからです(笑)
本当は2199の第二章公開前(六月末)にこの原稿もほぼ書き上がっていたのですが、第二章関連の記事を連発している内にすっかり公開のタイミングを外してしまいまして(^_^;)
それにしても、第一幕公開から間が開き過ぎですが、これは私の悪癖故です。
私、こうした文章を書き始める時には、キーとなる事象を一つか二つだけ用意して、後は思いつきに任せてスタートをかけます。
そして“思いつくまま”ひたすら書き続けるのですが、思いつきであるが故に、話が中々収束せず、しかもあっちこっちに話が脱線してしまうんです(^_^;)
今回のワープミサイルに係る顛末も完全にそのパターンでした。
藤堂長官が乗ったパト艦を確認する為にヤマトⅢを見返したところ、すっかり存在を忘れていたワープミサイルを見まして、『これって本当はトンデモない兵器では!?』と思って妄想を紡ぎました。
劇中では、ボラー連邦領域からガルマン・ガミラス首都星へ直接攻撃していますので、この攻撃を徹底的に続けられたらガルマン・ガミラスとしては本星を放棄するか、ワープミサイルのレンジから本星が外れるまで前線を押し出すしかなくなる訳で・・・・・・。
で、総統閣下には次元潜航技術と瞬間物質移送技術の組み合わせで対抗いただいたのですが、もちろん原作にはそんな展開、欠片もありませんw
(ところで2199に次元潜航艦、登場しますかね?先日、復活篇DCの小林監督代行のブログに、それを匂わせるような文章がありましたので、是非とも登場を期待したいですね)
今回も結構な文章量に至ってしまいましたが、それでも都合上(長くなりすぎてw)、書きたかったネタを二つほど断念してしまいました。
一つは、太陽系侵攻前のガトランティス軍の戦力と動静を確認する為に行われた偵察航海、もう一つは雷王作戦後の鉄砲屋と宙雷屋の派閥争いです。
偵察航海はパト艦と巡洋艦のペアで行われたということにして、巡洋艦の記事を書く時に織り込もうかと。
鉄砲屋と宙雷屋のドロドロの派閥争いは駆逐艦記事の時ですかね。
私、そういう部内ドロドロ大好きなので(ヲ)
さて、次は何を書きましょう?
先日、大隈さんのブログで新たに竣工されたヤマトⅢの護衛戦艦プリンス・オブ・ウェールズを拝見して、“護衛戦艦”というカテゴリーに興味を持ちました。
色々と叶えば、妄想設定を書いてみたいと思います。
あーあ、私も1/1000の新ヤマト、早く手にしたいなぁ(´・ω・`)