(有)村田牧場通信

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ハーランズワンダーがサトノダイヤモンドの牝馬を、クラシックスはマジェスティックウォリアーの牡馬を出産!

2023年02月27日 | 情報

少し時間が経過していますが、2月24日に当場繫養の繁殖牝馬ハーランズワンダー号がサトノダイヤモンドの牝馬を出産しました。

 

 

2週間遅れての出産だったので、比較的大きめのサイズで生まれてくれました。

ハーランズワンダー自身はそれほど体高がない繁殖牝馬で、それを補完する意味でも馬格のあるサトノダイヤモンドを配合したので、こちらの期待通りの馬体に生まれてくれたと思います。

この牝系にディープ系種牡馬の配合からはG2勝ち馬モズベッロが出ているので、馬体的にしっかりしているこの当歳牝馬も期待したいところです。

 

また、2月25日にはクラシックスがマジェスティックウォリアーの牡馬を出産しました。

 

 

脚長に見せる馬体は、父マジェスティックウォリアー譲りとも言えますし、エーピーインディ系らしいとも言えるでしょう。

母のクラシックスはディープボンドの母であるゼフィランサスの全妹という血統で、現役時にJRAでは勝つことができなかったものの、当場としては繁殖牝馬として大きな期待を寄せています。

彼女の初仔ドンアミティエはダート1400の2歳未勝利戦を5馬身差で勝ち上がっていて、3歳1勝クラスでも3着するなど、上のクラスでも通用しそうな素質馬です。

そのサイズ感からある程度馬格のある競走馬になりそうな雰囲気なので、この当歳牡馬にも母の名を上げる活躍をしてほしいと願っています。

 

 

 


キタサンハルカゼがキタサンミカヅキの牝馬を、アヴォンリーはオルフェーヴルの牡馬を出産!

2023年02月23日 | 情報

先週からバタバタとしていて情報の更新が遅れていましたが、2月16日に当場繫養の繁殖牝馬キタサンハルカゼ号がキタサンミカヅキの牝馬を出産しています。

 

 

標準的な大きさの牝馬です。

キタサンミカヅキは交流重賞を勝つなど現役時はダート路線で活躍した馬で、キングヘイロー産駒にしては馬格があります。

本馬は少し脚長に見せるタイプで、そのシルエットからは彼女の2代母チャームアスリープを連想させるところがあります。

 

そして、2月22日にはアヴォンリーがオルフェーヴルの牡馬を出産しました。

 

 

母アヴォンリーはJRAで特別勝ちを含めて3勝した馬で、彼女にとってはこの当歳牡馬が初仔となります。

予定日より1週間ほど早く、しかも初仔ということで、少し小柄な印象は否めません。

それでも、母アヴォンリーは現役時に480kg台で競馬していたように馬格があるので、いずれこの当歳牡馬も立派に成長していくでしょう。

また、本馬の配合モデルにもなった本馬の叔父でOP馬のオセアダイナスティ(父オルフェーヴル)は、現役馬として510kg台で競馬するほどの馬格の持ち主です。

オルフェーヴルはダート路線でも活躍馬を出せる種牡馬なので、ダート馬の母から生まれた本馬もダート路線での活躍を期待したいところです。

 

 

 


ローレルクラブ募集馬アメージングムーンの2022(牝 父ドゥラメンテ)が満口に

2023年02月16日 | クラブ募集馬

本日、ローレルクラブのスタッフさんが、当場からクラブ提供させていただいているアメージングムーンの2022の取材をしていただきました。

その際に、先週のG3共同通信杯で2着した本馬の全兄タッチウッドの活躍もあってか、一気に残口が減ってきていて今日中に満口となりそうとの報告を受けていました。

それから数時間経過して、先ほどローレルクラブから本馬が満口扱いになったと報告を受けました。

出資会員の皆さまには御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。

本馬の満口までの経緯については、全兄タッチウッドの好走だけでなく、半兄ノースブリッジのG2AJCC優勝も少なからず関係していると思います。

新規の会員様からのご出資も少なからずあったようで、毎年提供させていただいている当場としては嬉しい傾向でもあります。

満口馬ということで今まで以上に責任を感じながら、彼女が立派な競走馬として成長できるように当場としてもしっかりと飼養管理していきます。

なお、1月末日における本馬の測尺は以下のとおりです。

 

【体高】150cm 【胸囲】167cm 【管囲】19.1cm 【馬体重】400kg

 

ケガもなく、順調に成長しています。

12月末日に比べると管囲が減っていますが、この数字自体は当場平均並みであり、ドゥラメンテ産駒らしく骨量もしっかりしている牝馬なのでいずれまた管囲は増えてくると予想しています。

改めまして、このたびは多くの方々にご出資いただき誠にありがとうございました。

 

 

 

 


ロジモーリスがシルバーステートの牝馬を出産!

2023年02月14日 | 情報

2月13日、当場繫養の繁殖牝馬ロジモーリス号がシルバーステートの牝馬を出産しました。

 

 

ロジモーリスにとっては初仔となる当歳牝馬です。

乳付きで苦労しそうなイメージも持っていましたが、仔馬が相当に可愛いらしく乳付きも良好で、こちらの心配は杞憂に終わりました。

亜1000ギニー勝ち馬メチャコルタの娘であるロジモーリスは現役時、もう少しで勝ち上がれそうだったものの、結局未勝利で終わって繁殖入り。

ただ、ロジモーリスの半弟ダイヤモンドハンズは新馬戦を勝ってG3札幌2歳Sで3着するなど、素質の高さを示しています。

この当歳牝馬は初仔とはいえサイズは十分で、父がシルバーステートであることを考えると、芝のマイル~中距離に適性がありそうな印象です。

 

 

 

 


セツメンオトビウオが3年半ぶりの勝利! タッチウッドはG3共同通信杯で2着と健闘!

2023年02月13日 | セール上場馬

2月12日、小倉第7R(4歳上1勝クラス、芝2600)に当場生産馬のセツメンノトビウオ号が出走しました。

 

 

近走は掲示板に載ることはあっても、馬券圏内の成績は2年以上遠ざかっているセツメンノトビウオは、レースを8頭中7番人気で迎えました。

スタート後から2~3番手あたりにつけたセツメンノトビウオは、他馬が嫌ってやや外目を周回するなか、あえて内目の経済コースを通りながらレースを進めていきます。

最終コーナー回るまで終始内目を通ってきたセツメンノトビウオは、鞍上のゴーサインに応えて直線で先頭に立つと、最後までしっかりと伸びて2着馬に3/4差を付けて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のサマーセールで馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。

 

【サマーセール】№848ダンシングハートの2017(牡 父クロフネ)

 

【1歳時のセツメンノトビウオ】

 

このレースに関しては、鞍上の松本騎手の好判断により、レースのなかで終始内目の経済コースを通っていたことが大きかったと思います。

重馬場をこなすように、多少傷んでいる芝でもそれほど苦にしないタイプなのでしょう。

また、持続するスピードはあるものの一瞬の切れ味勝負となると分が悪そうなので、この芝2600の小回りというのも彼に合っていたのかもしれません。

今日は鞍上とこのレースを選択した陣営の勝利と言えるでしょう。

2019年の未勝利勝ちから実に3年半経過しているので、馬主様も喜んでくださっていると思います。

改めて優勝おめでとうございました。

 

さて、同日の東京第11RのG3共同通信杯(芝1800)には当場生産馬のタッチウッド号が出走しました。

 

 

生産馬の重賞出走ということで、私のほうで現地応援してきました。

上位人気が拮抗するなか、タッチウッドはそれから少し離れた5番人気での出走でした。

当初はもう少し人気があったものの、パドックでのんびりと歩いていた姿が競馬ファンの皆様には気合不足に見えたのかもしれません。

レースではスタートする際にゲートで立ち上がってしまったようで、出遅れという形となったタッチウッド。

そこからリカバリーすべく集団に取り付くものの、そこで掛かり気味にスピードに乗ってしまって結局先頭に立ってしまいました。

そのままの位置でレースを進めたタッチウッドは、最終コーナーでも先頭で駆け抜けますが、初めての左回りということもあってかコーナーワークでスムーズさを欠きます。

それでも、最後の直線で先頭のまま後方集団を待ち受ける形になったタッチウッドは、残り400あたりから鞍上に追われて長い直線を駆け上がっていきます。

最後までしぶとく伸びて逃げ切るかとも思いましたが、最後は1着馬に抜かされ、それでも2着に逃げ粘りました。

結果的になんとか本賞金を加算できたので、関西から東上してきた甲斐はあったと思います。

まだ2走目ということで、経験の浅さや若さが出ていたレースでもありました。

前進気勢が強い牝系なので、ある程度前に行きたがる面はこの血統らしいと言えます。

牝系由来の緩さの残る馬体も含めて、完成は古馬になってからでしょうから、これからの彼のさらなる成長に期待したいと思います。