2月12日、小倉第7R(4歳上1勝クラス、芝2600)に当場生産馬のセツメンノトビウオ号が出走しました。
近走は掲示板に載ることはあっても、馬券圏内の成績は2年以上遠ざかっているセツメンノトビウオは、レースを8頭中7番人気で迎えました。
スタート後から2~3番手あたりにつけたセツメンノトビウオは、他馬が嫌ってやや外目を周回するなか、あえて内目の経済コースを通りながらレースを進めていきます。
最終コーナー回るまで終始内目を通ってきたセツメンノトビウオは、鞍上のゴーサインに応えて直線で先頭に立つと、最後までしっかりと伸びて2着馬に3/4差を付けて優勝しました。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2018年のサマーセールで馬主様にご購買いただきました。
当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。
【サマーセール】№848ダンシングハートの2017(牡 父クロフネ)
【1歳時のセツメンノトビウオ】
このレースに関しては、鞍上の松本騎手の好判断により、レースのなかで終始内目の経済コースを通っていたことが大きかったと思います。
重馬場をこなすように、多少傷んでいる芝でもそれほど苦にしないタイプなのでしょう。
また、持続するスピードはあるものの一瞬の切れ味勝負となると分が悪そうなので、この芝2600の小回りというのも彼に合っていたのかもしれません。
今日は鞍上とこのレースを選択した陣営の勝利と言えるでしょう。
2019年の未勝利勝ちから実に3年半経過しているので、馬主様も喜んでくださっていると思います。
改めて優勝おめでとうございました。
さて、同日の東京第11RのG3共同通信杯(芝1800)には当場生産馬のタッチウッド号が出走しました。
生産馬の重賞出走ということで、私のほうで現地応援してきました。
上位人気が拮抗するなか、タッチウッドはそれから少し離れた5番人気での出走でした。
当初はもう少し人気があったものの、パドックでのんびりと歩いていた姿が競馬ファンの皆様には気合不足に見えたのかもしれません。
レースではスタートする際にゲートで立ち上がってしまったようで、出遅れという形となったタッチウッド。
そこからリカバリーすべく集団に取り付くものの、そこで掛かり気味にスピードに乗ってしまって結局先頭に立ってしまいました。
そのままの位置でレースを進めたタッチウッドは、最終コーナーでも先頭で駆け抜けますが、初めての左回りということもあってかコーナーワークでスムーズさを欠きます。
それでも、最後の直線で先頭のまま後方集団を待ち受ける形になったタッチウッドは、残り400あたりから鞍上に追われて長い直線を駆け上がっていきます。
最後までしぶとく伸びて逃げ切るかとも思いましたが、最後は1着馬に抜かされ、それでも2着に逃げ粘りました。
結果的になんとか本賞金を加算できたので、関西から東上してきた甲斐はあったと思います。
まだ2走目ということで、経験の浅さや若さが出ていたレースでもありました。
前進気勢が強い牝系なので、ある程度前に行きたがる面はこの血統らしいと言えます。
牝系由来の緩さの残る馬体も含めて、完成は古馬になってからでしょうから、これからの彼のさらなる成長に期待したいと思います。