(有)村田牧場通信

(有)村田牧場から情報を発信するブログ

セレクションセールで1頭、サマーセール初日に3頭上場馬をご購買いただきました

2020年08月26日 | セール上場馬
8月24日のセレクションセールに当場生産馬を1頭、翌25日のサマーセール初日には3頭の生産馬を上場しました。

結果、セレクションセール№63アメージングムーンの2019(牡、父モーリス)は㈱サトミホースカンパニー様にご購買いただきました。

また、サマーセール№357アルレガーロの2019(牝、父トビーズコーナー)は色川暁郎様にご購買いただきました。

サマーセール№549ハーランズワンダーの2019(牝、父コパノリッキー)は小林祥晃様にご購買いただきました。

サマーセール№589フルオブスターズの2019(牡、父ローレルゲレイロ)は社台ファーム様にご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。


コロナ禍という状況下にもかかわらず、この2日間はセール全体で大変活発な競り上げが行われました。

ここ数年の馬主様たちの購買意欲の高さを庭先やセールを通じて感じてはいましたが、この状況下でもこれほどのセールになっていることには素直に驚いています。

さて、来月のセプテンバーセールには当場生産馬を3頭上場予定です。

この流れを9月セリの結果にも繋げるために精一杯努力します。



8月24日のセレクション、25日のサマーセールに当場生産馬を上場予定

2020年08月22日 | セール上場馬
8月24日のセレクションセールに1頭、翌25日のサマーセール初日に3頭の当場生産馬を上場予定です。

過去に上場馬の紹介記事を掲載しているので、興味のある方は以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール №63】アメージングムーンの2019(牡 父モーリス)


【サマーセール №357】アルレガーロの2019(牝 父トビーズコーナー)


【サマーセール №549】ハーランズワンダーの2019(牝 父コパノリッキー)


【サマーセール №589】フルオブスターズの2019(牡 父ローレルゲレイロ)


なお、最新の測尺については、セール当日にセリ場にてご確認くださいますようお願いいたします。



当場生産馬のソリストサンダー号がTVh賞を快勝!

2020年08月15日 | セール上場馬
当場生産馬で、2016年のオータムセールでご購買いただいたソリストサンダー号(牡、父トビーズコーナー)が本日の札幌第11RTVh賞(ダ1700)に出走しました。





前々走と前走のダ1700で好走していたソリストサンダーは、今日のレースを1枠1番の1番人気で迎えました。

重馬場ということもあって早い時計での決着が予想されたレースでは、他の馬たちがスタート直後から先行気味に好位置を取りに行きます。

そのなかでソリストサンダーは、スタートは普通に出たものの他馬ほど前目の位置にならずに、中団待機のレース展開となります。

レース後半から徐々に進出していったソリストサンダーは、鞍上の横山武史騎手の好騎乗もあり、うまく捌きながらポジションを上げていきます。

直線では抜群の手応えで先頭の馬を捉えると、最後は2着馬に2馬身差をつけて快勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

前々走の勝ち方を見ていると、ある程度前目の位置で競馬するかと思いましたが、結果的にはそれ以前のこの馬らしい差し競馬になりました。

いつも末脚がしっかりした馬ですが、今日も上がり最速の末脚を見せて勝ってくれました。

このクラスでも十分通用するだけの実力を身に付けたソリストサンダー。

馬主様のために、OP・重賞クラスのレースでも好レースをしてくれることを期待したいと思います。



【サマーセール №589】フルオブスターズの2019(牡 父ローレルゲレイロ)

2020年08月10日 | セール上場馬
今回は、当場生産馬でサマーセール第1日目(8月25日)に上場を予定しているフルオブスターズの2019(牡 父ローレルゲレイロ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。















現在の本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】152cm 【胸囲】176cm 【管囲】20.1cm 【馬体重】436kg  ※8月10日現在

本馬はそれほど体高があるほうではありませんが、馬っぷりの良さが目立つタイプで、これはローレルゲレイロ産駒らしい特徴とも言えます。

実際、メディア上に掲載されている本馬の写真画像を見て、当場まで視察に来られたお客様もいらっしゃいます。

また、悍性の強い気性をしていて、丈夫な体質をしている点も父から受け継いだ長所です。

その父ローレルゲレイロは、当場生産馬としてG1高松宮記念とG1スプリンターズSの2つのG1を勝って、その後に種牡馬入りした当場を代表する生産馬です。

現在は種牡馬シンジケートを解散して、当場のプライベート種牡馬として繋養しています。

種牡馬としては、準OPを勝っているアイラインや地方重賞を勝っているシークロムなどを出しています。

ローレルゲレイロ自身の血統的特長の一つとして、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionによる相似クロスが挙げられます。







上記で色分けした通り、これら4つの血脈はNearoやPharamond、さらにはBull Dog=Sir GallahadやMahmoudを持つ点で共通しています。

このうち、フルオブスターズの2019はHaloクロスを持つことで、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionの影響を継続強化する配合にしました。

Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionの相似クロスは、G1を制したローレルゲレイロの能力の源泉になっていると考えているので、この血統傾向を踏襲するのはプラスに働くはずです。

もう一つ、父ローレルゲレイロはNeacro/Prince Roseのニックスを持つ血脈を豊富に持っている点にも言及しておきたいと思います。

具体的には、ローレルゲレイロが持つSir Ivor、Foreseer、Kalamoun、Mill Reefそしてボールドラッドといった血脈がこれに該当します。

そして、この血統傾向を活かすべく、母フルオブスターズには同様のニックスを持つSecretariatの血が入っています。

これにより父ローレルゲレイロの血統的特長が活かされて、柔軟性のあるスピードが伝わるのではないかと期待しています。

最後に当場が参加しているファンと牧場をつなぐサイトPacallaにて、血統・配合アドバイザーの望田潤さんがサマーセールで気になる血統馬をピックアップしていて、本馬がその一頭に挙げられています。

興味のある方は、以下のリンクからご参照ください。

【サマーセール2020】望田潤の「血統第一」

このなかで望田さんは、本馬の持つCharedi≒Squanderのニアリークロスを取り上げてくださっています。

私としては、父ローレルゲレイロが持つSquander≒シルを間接的にでも活かしたいという思いから狙ったクロスでした。




Squander、CharediともにBuckpasserとBetter Selfの血を持つ点で共通しているほか、Eight Thirty≒War Relicの関係もあります。





本馬は当場にてセリ馴致中で、昼夜放牧をしながら引き運動やWマシンを使うなどして馴致しています。

基礎体力はある程度付けたつもりなので、なんとかセール当日は評価してもらって、競走馬としても立派な成績を収めてほしいと願っています。


本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させて頂きます。




【サマーセール №549】ハーランズワンダーの2019(牝 父コパノリッキー)

2020年08月09日 | セール上場馬
今回は、当場生産馬でサマーセール第1日目(8月25日)に上場を予定しているハーランズワンダーの2019を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。















本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】152cm 【胸囲】182cm 【管囲】19.0cm 【馬体重】440kg  ※8月5日現在

アルレガーロの2019同様、本馬も今月のサマーセールに向けて同じ町内の育成公社さんにセリ馴致をお願いしてます。

父のコパノリッキーは堂々とした立派な馬格の持ち主で、本馬の世代が初年度産駒になります。

また、母ハーランズワンダーにとっても本馬は初仔にあたります。

ハーランズワンダー自身もその母ハーランズルビーにとって初仔でしたが、立派な馬格を誇るAwesome Again産駒にしてはあまり体高が上がっていきませんでした。

中央で3戦するもなかなか成長が見られずに、未勝利のままホッカイドウ競馬に転厩。

滞在競馬が合っていたのか、短距離路線で10戦5勝2着2回3着2回とスピード能力の高さを窺わせました。

その後、前脚に小さな骨片が見つかり、手術をしたら現役続行が可能な状況でしたが、繁殖牝馬としても期待していたので現役を引退して当場へ帰ってきました。

現在は、重賞勝ち馬モズベッロの半姉という血統背景からも繁殖牝馬として大きな期待をしています。

現役時に能力の片鱗は見せてくれたので、繁殖初年度からダートで大活躍したコパノリッキーを配合して生まれたのが本馬です。

コパノリッキーは全体にHyperionの血が濃い血統で、これが彼の成長力や古馬になっても勝ち続ける底力につながったと考えますが、ハーランズワンダーとの配合では産駒が勝ち上がりやすいことを意識して父母のスピード血脈を強化する配合にしました。

具体的には、上記の本馬の血統表を見てもわかるように、日本でも馴染みのあるHaloやMr.Prospectorといった北米のスピード血脈をクロスとして保有しています。

Haloクロスについては、本馬の2代母ハーランズルビーがHalo4×3を持っていたので、この血統傾向を受け継いだ形になります。





ハーランズルビーは米G1で2着した実績があり、今年は産駒のモズベッロがG2日経新春杯を勝ってG1宝塚記念でも3着しています。

そして、本馬と同じくモズベッロもHaloクロスを持っていて、ハーランズルビーの血統傾向を強化する配合から生まれています。

また、Mr.Prospectorクロスについては短距離馬だった本馬の母ハーランズワンダーがこのクロスを4×5で持っていたので、この流れを継続したと言えます。

一方で、ハーランズワンダーもコパノリッキーの血統的長所であるHyperionの血がないわけでなく、実は8本ほどHyperionの血を持っています。

ただ、コパノリッキーとの配合においてはそれよりもHaloやMr.Prospectorの血を強化していて、結果としてこの配合から生まれた本馬はスピード寄りの血統になっています。

本馬はコパノリッキーの初年度産駒であること、またモズベッロの姪にあたる血統ということで、何度か当場までお問い合わせをいただいております。

初仔の牝馬ながら、馬体重が440kgあるようにそれなりの馬格に成長してきました。

この成長曲線をキープしていきながら、セール当日を迎えることができればと考えています。


本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させて頂きます。