(有)村田牧場通信

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【セレクションセール】上場馬2頭をご購買いただきました

2021年07月28日 | セール上場馬
7月26日の前日展示、そして27日のセレクションセール当日に当場生産馬2頭を上場しました。

結果、№44アメージングムーンの2020はノーザンファーム様にご購買いただきました。

また、№147オーシャンフリートの2020は小林祥晃さまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

今回のセレクションセールは過去最高の売却総額となり売却率は86.32%、平均価格のほうは2,000万円に迫る金額ということで、立派なセール結果となりました。

他のセールもそうですが、セレクションセールについても当場では毎年のように力を入れています。

現5歳世代の上場馬からはモズベッロ(G2日経新春杯、G1大阪杯2着、G1宝塚記念3着など)、現4歳世代の上場馬からはディープボンド(G2京都新聞杯、G2阪神大賞典、G1天皇賞(春)2着)、そして現3歳世代の上場馬からは今回上場したアメージングムーンの2020の半兄ノースブリッジ(新馬~葉牡丹賞と連勝、G3ラジオNIKKEI賞3着)が出ています。

今回の1歳世代に関しても、セレクションセールに合格そして落札していただいた当場生産馬として自信を持って送り出してあげたいと思います。



当場生産馬のオセアダイナスティ号が湯浜特別を快勝!

2021年07月17日 | セール上場馬
7月17日の函館第10R湯浜特別(1勝クラス、ダ1700)に当場生産馬のオセアダイナスティ号が出走しました。





未勝利戦を10馬身差で圧勝したオセアダイナスティでしたが、前走の1勝クラスではスタートがうまく決まらなかったこともあってか1番人気ながら5着と敗退。

それでも、未勝利勝ちの内容や本馬の能力が高く評価されてか、ここも1番人気でレースに臨みました。

1枠での出走という状況からスタートで出遅れると厳しい展開になると予想していましたが、今日は見事に発馬を決めてスタート直後から先頭でレースを牽引します。

道中も先頭を走るオセアダイナスティは、3コーナーあたりから徐々にスピードを上げていって、そのまま最終コーナーを迎えます。

直線でも先頭に立ったオセアダイナスティはさらに加速しながら、上がり最速の脚を使って最後は2着馬に7馬身差をつけて快勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2019年のサマーセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。


【オセアダイナスティ(1歳時)】



サマーセール上場に向けて当時の記事はこちらからご参照ください。

500kgという立派な馬体重ながら、見た目はスラッとした馬体で本格化はもっと先のようにも思います。

母ラヴァーズレーンも3歳夏に勝ち上がって、古馬になってから大成したダート馬だったので、本馬もそのような成長曲線を描く可能性はあるでしょう。

未勝利戦を勝ち上がった後に厩舎サイドに話しを伺ったことがありますが、当時はゆっくり大事に走らせると仰っていました。

その意味では次走がいつになるかわかりませんが、今日の内容ならば上のクラスでも十分通用しそうです。



【セレクションセール №147】オーシャンフリートの2020(牡 父キンシャサノキセキ)

2021年07月14日 | セール上場馬
今回は、7月26日~27日に開催されるセレクションセールにて、当場から上場予定の№147オーシャンフリートの2020を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。









360度画像も以下のURLからご覧いただけます。

http://node.holy.jp/nkhorse/VR/murata02/vr.html

【7月14日現在の測尺】体高159cm 胸囲181cm 管囲21.2cm 馬体重473kg


本馬の父キンシャサノキセキは種牡馬として非常に堅実で、産駒がコンスタントに勝つなど常に種牡馬ランキング上位に位置する種牡馬です。

産駒の勝ち数の割合としてはダートのほうが多めではありますが、芝でも少なからず勝ち馬が出るなど、主に1400以下のレースに適性を示しています。

当場として初めてキンシャサノキセキを種付して生まれたのが、本馬でした。

生まれた当初の出来が良かったので、続けて異なる繁殖牝馬に配合して、今年もまた好馬体の牝馬が誕生しています。

本馬は1月生まれということもありますが、当場の1歳世代のなかでも最も体高のある1歳馬の一頭です。

首が太く、前躯のつくりが大きくて力強いのは父キンシャサノキセキから受け継ぐものでしょう。

ただ、迫力のある馬体とはいえ幅が出過ぎていないので、360度画像を見ていただければお分かりかと思いますが重たい馬体ではありません。

この特徴は母方由来のもので、母オーシャンフリートがこのような特徴の馬体をしています。

本馬も№44アメージングムーンの2020とともに下見していただくことが多く、両馬とも褒めていただけるほど立派な馬体です。

当場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしていて、馴致当初から何事にも前向きで、ここまでのセリ馴致の過程も非常に順調だと言えます。

放牧地でも自分からどんどん仕掛けるタイプで、運動量も豊富な1歳牡馬です。

この体力と丈夫さを武器に、競走馬としてコンスタントに出走してくれそうなイメージを持っています。




血統的視点からキンシャサノキセキ産駒に着目して、獲得賞金上位50頭の産駒を対象にして調べた結果、次のような血統傾向が見受けられました。

①産駒がHail to Reasonもしくはその息子Haloのクロスを持つ 29頭 / 50頭

②産駒がMr.Prospectorもしくはその息子Kingmamboの血を持つ 27頭 / 50頭

③産駒がHis MajestyクロスもしくはHis Majesty=Graustarkの全きょうだいクロスを持つ 9頭 / 50頭

④産駒がLyphardクロスを持つ 5頭 / 50頭

キンシャサノキセキ産駒のなかでもMr.ProspectorやLyphardといったスピード血脈、あるいはHail to ReasonやHis Majestyのようなパワー血脈の血が入った産駒が活躍傾向にあることがわかります。

そのため産駒の適性も芝・ダートを問わず、一方で短めの距離が得意だということがわかります。

本馬は③と④の特徴には該当しませんが、①は父の直系および母内Cearleonを通じてHail to Reasonクロスを持ちます。

また、②については母の父がMr.Prospectorの直仔アフリートなので該当します。

血統傾向からも、本馬がキンシャサノキセキ産駒らしいパワフルなスピード血統を備えていると考えます。




母オーシャンフリートはJRAで5勝して、その5勝すべてが京都ダ1400という舞台で挙げたものでした。

その競走成績からダートでスピードがありそうな種牡馬を、またオーシャンフリートの全兄オーシャンクルーズがJRAの芝で勝ち鞍があることを考慮して、芝でも適性がありそうなキンシャサノキセキを配合相手に選んだという経緯があります。

オーシャンフリートの配合には、幾つかの相似クロスを織り交ぜています。

その一つが、Mr.Prospector≒Where You Leadです。





いずれもRaise a Nativeを父に持ち、母父はNearco系という共通点があります。

さらに、5代表には登場しませんが、Blenheim=His Graceの6×4という全きょうだいクロスも存在します。

オーシャンフリートにとってはMr.Prospectorという血脈は重要なパーツだと思われ、キンシャサノキセキ産駒の血統傾向と併せてこの血脈は本馬にとって重要な要素だと考えます。

オーシャンフリートの血統では、Mr.Prospectorの3代母Miss DogwoodがCaerleon内のNothirdchance(Hail to Reasonの母)との間にも相似クロスの関係性があります。





Bull Dog(Sir Gallahad)×Blue Larkspurの組み合わせが特徴的です。

キンシャサノキセキの活躍産駒はHail to Reasonクロスを持っていることが多いことは既述しましたが、本馬の母オーシャンフリートが持つMiss Dogwood≒Nothirdchanceを活かす意味で、本馬が5×7という遠い世代ではあるもののHail to Reasonクロスを持つことは父母の血統的特徴から長所になると考えます。


本馬も№44アメージングムーンの2020同様に気が強くヤンチャな面もあるなど、この時期の1歳牡馬らしい気性をしています。

血統的にはドゥラメンテ産駒の№44アメージングムーンの2020のほうが目立つ存在ですが、下見に来てくださる方々のなかには本馬も「雰囲気のある馬」と評してくださる方がいるくらいの好馬体です。

セレクトセールが終了して、次はセレクションセールという時期になってきました。

上場予定馬2頭の最終仕上げも微調整というところまで来ています。

セール当日は、多くの方々にご注目いただけるように最後まで気を抜かずに仕上げていきたいと思っています。


本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。



【セレクションセール №44】アメージングムーンの2020(牡 父ドゥラメンテ)

2021年07月04日 | セール上場馬
今年のセレクションセールには、当場から2頭の上場を予定しております。

今回は、№44アメージングムーンの2020を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。









360度画像も以下のURLからご覧いただけます。

http://node.holy.jp/nkhorse/VR/murata01/vr.html

【7月14日現在の測尺】体高158cm 胸囲182cm 管囲21.0cm 馬体重495kg


本馬の父ドゥラメンテは2020年度新種牡馬チャンピオンサイアーですが、産駒は決して早熟タイプというわけではなく、3歳そしてそれ以降の成長が見込める産駒が多い印象です。

父の現役時代の競走成績から芝向きの産駒が多くなる印象を持っていましたが、今年の種牡馬成績を見ても約4割はダートでの勝ち鞍があるなど、産駒の適性には幅があります。

ただ、上位クラスにいく馬は現在のところ芝馬のほうが多く、代表産駒としてはG2弥生賞を制したタイトルホルダーやリステッド勝ちのアスコルターレ、G2青葉賞2着のキングストンボーイなどが挙げられます。

今年の種付料が1000万円という高額な種付料が設定されたように、今後は種牡馬リーディングの上位に名を連ねてくることが予想され、いま注目の種牡馬の一頭であることは間違いありません。

セレクションセールの合格発表がされて以降、ドゥラメンテ産駒の本馬もすでに複数の馬主関係者の方々に視察いただいております。

ドゥラメンテ産駒には薄めのスラッとした産駒も見受けられますが、本馬は骨量がありトモ幅があるなど牡馬らしいしっかりとした馬体です。

父譲りの気の強さは持ちつつ、あまりカリカリとした面はなく、気性的には普段から比較的どっしりとしているタイプです。

当場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしていて、馴致始めに見られたカッとした面が段々と解消されてくるなど、馴致の進度に比例して持ち手の指示に従うようになってきた点には本馬の成長を感じさせます。




血統的観点からドゥラメンテ産駒に注目して、1000万円以上賞金を稼いでいる産駒30頭(6月末日現在)に特化して調べてみると、以下のような活躍傾向が見受けられます。


①産駒がMr.Prospectorまたはその息子Kingmamboのクロスを持つ 16頭 / 30頭

②産駒がHaloまたはその息子サンデーサイレンスのクロスを持つ 12頭 / 30頭

③産駒がNureyevクロスまたはNureyev≒Sadler's Wellsの近親クロスを持つ 8頭 / 30頭

ちなみに、これら30頭のなかにはノーザンテーストのクロスを持つ馬も数頭いますが、これはHyperionのクロスを持つノーザンテーストの血が同じクロスを持つNureyevと脈絡するためかもしれません。

本馬はこの③には該当しませんが、①と②の条件は満たしています。

①の関しては、Mr.Prospectorのもたらす絶対値の高いスピードをクロスという形で活かしています。

また、②については本馬がサンデーサイレンスを3×4のクロスで持っていて、この血がもたらす素軽さや瞬発力が期待できます。




母アメージングムーンは札幌の2歳未勝利(芝1200)のレコードホルダー(1:09.5)でしたが、その記録を塗り替えたのが初仔のアメージングサン(セン3歳、父ロードカナロア)でした。

そのアメージングサンも札幌の2歳未勝利(芝1200)で勝ち上っていて、そのときのタイムが1:09.1であり、親仔によるレコードタイムの更新となりました。

2番仔ノースブリッジは2019年のセレクションセールで3,200万円(税別)の評価を受けて落札していただきましたが、これは当セールのモーリス産駒のなかで最高価格タイの落札額でした。

彼は新馬(芝2000)そして葉牡丹賞(芝2000)のレースを連勝。

そして、本日の福島第11RのG3ラジオNIKKEI賞(芝1800)に出走しました。

スタート直後から先頭に立ったノースブリッジは、掛かり気味に道中を運んで、レース後半から徐々にペースを上げていきます。

最後の直線でも先頭で迎えましたが、押し切ることが叶わず2頭に交わされて、結局3着でレースを終えました。

それでもG3の3着は立派ですし、まだキャリア4戦目なので、今後の活躍に期待したいと思います。

本馬の牝系に目を向けると、2代母ビッグテンビー(G1勝ち馬ローレルゲレイロの母)の血統傾向に大きな特徴があります。

この牝馬は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当する血脈を3本(モガミポイント、テンビー、その父Caerleon)持っています。

この傾向を持つ血は多く、有名どころではStorm Catやダンシングブレーヴなど、多くの血脈がこのカテゴリーに該当します。

そして、ドゥラメンテの血統においてはラストタイクーンが同様の血統傾向を持っているので、アメージングムーンの2020に関してはラストタイクーン≒テンビー≒Caerleon≒モガミポイントといった関係が成り立ちます。





「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」を多く持つ馬には柔軟性に富んだ馬が多い印象を受けますが、本馬の動きにもそのような点が見受けられます。

ちなみに、本馬の叔父ローレルゲレイロ(G1高松宮記念、G1スプリンターズS)はキングヘイロー産駒ですが、彼の2代父は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当するダンシングブレーヴです。

また、本馬と同牝系のディープボンド(G2阪神大賞典、G2京都新聞杯、G1天皇賞(春)2着、現役)も、父がStorm Cat持ちのキズナで母方にはダンシングブレーヴやモガミポイントの血が入っています。

ローレルゲレイロやディープボンド、さらには半兄ノースブリッジのようにモガミヒメの牝系出身の馬で「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」の影響を強く持つ馬は、総じて活躍傾向にあります。

本馬もこの血統傾向に該当するので、きょうだい馬や近親馬たちのような活躍を期待したいと思います。


本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入いただきますようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。

なお、もう1頭のセレクションセール上場予定馬である№147オーシャンフリートの2020については、数日後に紹介記事をアップできる予定です。

今しばらくお待ちください。



クラブ募集馬4頭の近況

2021年07月03日 | クラブ募集馬
6月は天気の良い日を中心に牧草などの日々が続いてしまって、結果として毎月報告していたクラブ募集馬の近況が滞ってしまいました。

ただ、その時期に募集馬のカタログ写真や動画の撮影などがあったので、クラブ会員の皆様におかれましてはそちらで近況をご覧いただければと思います。

牧草なども終了したので、本格的にセリのシーズンを迎える前にクラブ募集馬4頭の近況を報告いたします。

まずは、ローレルクラブ提供馬ゼフィランサスの2020の近況からです。







6月30日時点の本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】159m 【胸囲】182cm 【管囲】20.9cm 【馬体重】468g

本馬は、牡牝を含めて、当場生産の1歳馬世代で最も馬格のあるグループに属します。

本馬の父キタサンブラックの初年度産駒がデビュー年を迎えて、すでにホッカイドウ競馬の勝ち馬ウンを含めて何頭かデビューしていますが、晩成ではないものの2歳夏よりも少し後のほうが良さそうという育成場の話しを聞いていました。

本馬も馬格はあるものの、この牝系らしい緩さもあり、イメージとしてはある程度距離のあるレースが揃う2歳秋以降が良さそうな印象です。

ただ、本馬の近親で同父のスルターナの2019(牡2歳、父キタサンブラック、母スルターナ)に関して、入厩の動きがありそうです。

スルターナの2019も1歳夏には159cmほどあったので、本馬と同じくらいの馬格だったと記憶しています。

その彼が2歳夏に入厩できそうなところまで来ているということは、その近親の本馬にも同様の傾向が見られる可能性はあります。

なお、本馬の半兄ダンケシェーン(セン6歳、父ヘニーヒューズ)が5月15日の日吉特別(2勝クラス、ダ1400)を快勝しています。




次に、ターファイトクラブ提供馬ハーランズルビーの2020の近況です。







6月30日時点の本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】156cm 【胸囲】176cm 【管囲】19.7cm 【馬体重】457kg

馬体が確実に成長してきて、胴回りも以前よりしっかりとしてきて、それに伴って馬体重もかなり乗ってきました。

少しずつ気温が上がってくるなかで、この馬の場合は目の周りが少し黒くなるなど夏負けっぽい症状が見受けられます。

ただ、普段からキビキビした動きを見せていますし、飼い食いも通常通りです。

放牧地では相変わらずバネの効いた走りが特徴的で、将来的には芝のマイル~中距離あたりに適性がありそうな印象です。

ドゥラメンテ×Harlan's Holiday牝馬の配合からはこれまで2頭が出走して、2頭とも芝で2勝を挙げていることから、血統的にも芝が合いそうです。

素軽い馬体のなかに確実に張りも増してきていて、育成場に移動する時期を迎えたとしても良い状態で移動できると思います。

なお、先月のG1宝塚記念に半兄のモズベッロが出走しましたが、外を回る厳しい展開などもあって結果8着でした。

今後の予定はまだ聞いていませんが、いずれにしても今後も重賞路線での走りを期待したいです。




同じくターファイトクラブ提供馬のクロワラモーの2020の近況をお伝えします。







6月30日時点での本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】152cm 【胸囲】172cm 【管囲】19.0cm 【馬体重】420kg

この2ヶ月でグンと身が入って、見た目に成長を感じます。

本馬のシルエットを見ていると、全姉オーパキャマラードのような大柄なタイプではなく、やや小柄な馬体なので、本馬の母クロワラモーや祖母メジェールの若駒時を思い出します。

それまで放牧していた放牧地と隣の放牧地をまとめた関係で、放牧地が以前よりも1.5倍ほどの広さになったので、本馬もゆったりと走り回っています。

ただ、気性面では、ゆったりとしたなかにもこの牝系らしい敏感な面は確実に残っています。

これはクロワラモーやメジェールにも見られた気性なので、この敏感な面を持ち続けてもらいながら、将来のレースに活かしてほしいところです。

以前までは線のきれいな牝馬らしい馬体というイメージでしたが、ここ最近は馬体重が乗ってきたこともあって、胴に厚みが増してきた印象です。

この牝系らしいスピード優位の馬体になってきたので、将来が楽しみです。




最後に当場からの提供ではありませんが、当場生産馬であり、友駿ホースクラブから募集されているハーワンズワンダーの2020の近況を報告いたします。







6月30日現在の本馬の測尺は、以下のとおりです。

【体高】155cm 【胸囲】173cm 【管囲】20.4cm 【馬体重】440kg

あまりムダ肉が付かない、牡馬らしい引き締まった馬体をしています。

放牧地では活発な動きをする馬で、それに連動してか気性面も前向きさが出てきて、放牧時などは早く放せとばかりに逸ることもしばしばです。

馬房でのんびりする面があるのは相変わらずですが、手入れするときなども以前より少し気が入る面があります。

それでも扱いには苦労しない馬で、6月のカタログ写真撮影の際もほとんど時間を要せず終了しました。

人間の指示には従う馬なので、この長所はこれからも持ち続けてほしいと願っています。

なお、本馬の半姉コパノリンダ(牝2歳、父コパノリッキー)が本日、小倉第6Rの新馬戦(ダ1000)に出走して、最後の直線でよく追い込みましたが結果3着でした。

小柄ながら母譲りの短距離スピードがありそうな馬です。

本馬は半姉コパノリンダよりも馬格があり、馬体的に父に似た面もあると思うので、半姉よりもう少し長めの距離でも対応できそうです。