(有)村田牧場通信

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当場生産馬のノースブリッジ号が新馬戦を快勝!

2020年09月27日 | セール上場馬
9月27日の中京第5R(新馬戦、芝2000)に、当場生産馬のノースブリッジ号が出走しました。





このレースでは、モーリス×シーザリオの超良血馬ルペルカーリアが1番人気に支持されていて、本馬は3番人気でレースを迎えました。

ノースブリッジは、モガミヒメ牝系らしく好スタートを決めるとそのまま先頭に立ちます。

口を割っていたり行きたがったりと幼い面を見せていたものの、道中は先頭をキープして、第3~4コーナーを回るあたりでは他馬が上がってきたこともありグッと気合が入ったように映りました。

最後の直線では並ばれそうになりますが、そこからさらに脚を使って伸びて、結局は2着馬に1馬身1/2差をつけて逃げ切り勝ちを収めました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、昨年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。

【セレクションセール】№73アメージングムーンの2018(牡 父モーリス)


【昨年のセレクションセール上場に向けた写真】



当セールでは、上場されたモーリス産駒のなかでは最高価格タイの評価をいただいたので、デビュー戦とはいえ馬主様のために好走してほしいと願っていました。

逃げ切り勝ちとはいえ、上がり最速タイでの優勝なので能力はありそうです。

ただ、今日のレース振りを見ていると、やはり気性面での成長が今後の課題になるようにも見えました。

まだ1戦のキャリアなので、これから少しずつステップアップしてほしいと願っています。

なお、この馬は当場が参加しているファンと牧場をつなぐサイトpacalla内の企画「もくしでつなぐプロジェクト」に参加しています。

当時の記事は、以下のリンクからご参照ください。

『もくしでつなぐプロジェクト』に参加!

もくしの作り手さんの願い通りに、元気に育って見事に新馬戦勝ちしたノースブリッジ。

これからも、馬主様をはじめ応援してくれる方々のために走り続けてほしいと思います。



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セプテンバーセールで上場馬2頭をご購買いただきました

2020年09月25日 | セール上場馬
9月24日のセプテンバーセール3日目に、当場生産馬2頭を上場しました。

結果、№580マヤノポルカの2019(牝、父シルバーステート)は(有)ユートピア牧場様にご購買いただきました。

№618エルトベーレの2019(牝、父スマートファルコン)は檜森高史様にご購買いただきました。

なお、№543ビッグテンビーの2019(牡、父ディーマジェスティ)は病気のため欠場しました。

この馬は10月セールにスライドして上場することも考えましたが、きょうだいが平均してスピードに恵まれていることから、思い切って2歳トレーニングセールを目指そうかと思っています。

そういう可能性も考慮しながら、いま現在は育成場への移動を検討中です。


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【セプテンバーセール №618】エルトベーレの2019(牝 父スマートファルコン)

2020年09月19日 | セール上場馬
当場からのセプテンバーセール上場馬として最後に紹介するのは、エルトベーレの2019(牝、父スマートファルコン)です。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。













本馬も上場番号580マヤノポルカの2019同様に、同じ町内の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしています。

父スマートファルコンは、交流G1を6勝するなど地方交流重賞で滅法強いイメージでしたが、種牡馬になってからも地方を中心に活躍馬を出しています。

最近では、9月16日のSⅠ戸塚記念を産駒のティーズダンク号が勝っています。

牝馬ながら本馬も力強さを感じさせる馬体をしているので、主戦場はダートということになるでしょう。


本馬の配合では、父スマートファルコンが持つクラウンドプリンスの血に着目しました。

この血を活かすために、クラウンドプリンス≒Mr.Prospectorの相似クロスがあります。





いずれも父がRaise a Nativeであり、それぞれの母方にはRoyal Charger≒Nasrullahの関係もあります。

さらに、クラウンドプリンスの母Gay Hostessが、本馬の母エルトベーレ内のT.V.Commercialと相似クロスを形成します。





こちらは、母がいずれもYour Hostessであり、父系にRoyal Charger≒Nasrullahの相似クロスがあります。

クラウンドプリンスを血を活かすべくMr.Prospcetorの血と組み合わせる手法は、先述のSⅠ勝ち馬ティーズダンクにも見られる血統パターンです。

また、Gay Hostessを活かす血として本馬のようにT.V.Commercialを当てる手法もありますが、一般的にはGraustarkの血と組み合わせることが多いでしょう。





スマートファルコン産駒の勝ち馬たちの血統を調べると、キングカメハメハやブライアンズタイムを通じて、このGraustarkの血を見つけることができます。

本馬も父スマートファルコンの血統的長所は抑えたつもりなので、セール当日はお客様に評価していただいて、父同様にダート路線で活躍してくれればと願っています。



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【セプテンバーセール №580】マヤノポルカの2019(牝 父シルバーステート)

2020年09月17日 | セール上場馬
今回は、9月24日のセプテンバーセール3日目に上場予定の自家生産馬、マヤノポルカの2019を紹介させていただきます。

なお、本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。















本馬は、当場と同じ町内の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしています。

シルバーステートの初年度産駒にあたる本馬ですが、そのシルバーステート産駒の評判は8月のセレクション・サマーセールの結果を見てもわかる通り、非常に高い評価を得ています。

シルバーステート自身は、現役時に重賞勝ちこそなかったものの、そのポテンシャルはG1級と目されていた馬です。

初年度産駒が誕生した昨年から、その産駒の出来の良さが馬産地で話題になっていました。

本馬は少し小柄ではあるものの、シルバーステート産駒らしい馬体の張りと程よく締まった体質をしています。

ここ数年の当場生産馬のなかでの比較では、先日JRAの雷光特別(1勝クラス)を快勝したクイックレス号が、その馬格や体質的に近いイメージです。

父シルバーステートが持っていた圧倒的なスピードをうまく受け継ぐ競走馬に成長してくれることを、本馬には期待しているところです。


その父シルバーステートは胴に厚みのある馬体で、その馬体から繰り出される力強い先行スピードが長所の馬でした。

本馬もその父の特徴を受け継いだ馬体をしていますが、これはシルバーステートの母父Silver Hawkの馬体的特徴が出ているように思えます。

シルバーステートの血統を見ると、Silver Hawkさらに言えばその父Robertoの血がキーポイントになっているように感じます。

具体的には、シルバーステート自身がRobertoの父Hail to Reasonを4×4で持っていること。

さらに、シルバーステートの母シルヴァースカヤが、Nashua(Robertoの母父)≒Nantallahの相似クロスを持っている点にも注目しておきたいです。





上記のことから、シルバーステートにとってRobertoは重要な血であるという推測のもと、本馬の配合においてはそのRobertoを4×4で直接クロスさせる形にしました。

また、本馬はNijinsky5×5を持ちますが、Nijinskyの母父Bull Pageは、Robertoの父Hail to Reasonの母Nothirchanceと相似クロスを形成します。





いずれも、Bull Dog=Sir GallahadとBlue Larkspurを持つ点で共通しています。

このように、本馬が近い世代で持つRobertoやNijinskyのクロスは、世代を遡れば血統的共通点が多いというのが本馬の血統的長所です。

RobertoやNijinskyが伝える力強いスピードや底力という特徴は、シルバーステートが祖先から色濃く受け継いだ能力だと思いますが、これが本馬にも伝わってくれればと考えています。


シルバーステート産駒はセールでも人気なので、本馬もその流れに乗って、セール当日には多くのお客様に評価していただけることを期待したいと思います。





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【セプテンバーセール №543】ビッグテンビーの2019(牡 父ディーマジェスティ)

2020年09月14日 | セール上場馬
9月24日のセプテンバーセール第3日目には、当場から3頭の生産馬を上場予定ですが、今回は№543ビッグテンビーの2019を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。















本馬は当場1歳分場にてセリ馴致中です。

ビッグテンビー産駒らしく、小柄ながらも柔軟性があって機敏な動きをする馬です。

前向きで気の強い気性なのも、このきょうだいらしい特徴です。

当場の1歳馬に対するセリ馴致は、毎日昼夜放牧をしながら引き運動やウォーキングマシンに入れて馴致するというスタイルなのですが、本馬も同じ過程でここまで来ています。


父のディーマジェスティは、本馬を含む1歳馬が初年度産駒になります。

近親にはG1スプリンターズS勝ち馬タワーオブロンドンや仏G1勝ち馬Sobetsuなどがいて、母系は欧州の名牝系であるMargarethenに遡ります。

当場もこの牝系が好きで、実際にディーマジェスティの種牡馬シンジケートに参加しているほか、当場生産馬のなかでは南関東重賞を4勝したセレンもMargarethenの牝系出身です。

このディーマジェスティとセレンは血統パターンに類似点があります。





いずれもサンデー系×ブライアンズタイム系牝馬の配合であり、上記5代表ではわかりづらいですが、ディーマジェスティの4代母とセレンの5代母がいずれもMargarethenという関係になります。

この配合からはサンデー系が伝える素軽さや瞬発力、そしてブライアンズタイム系が伝えるパワーや底力といった特徴が伝えられるようです。


本馬の母ビッグテンビーは、代表産駒のG1勝ち馬ローレルゲレイロをはじめ、競走年齢に達した13頭の産駒のうち10頭がJRAで勝ち馬になっています。

また、10頭の勝ち馬のうち6頭の血統にはNorthern Dancer+Nearco/Prince Roseの組み合わせから成る血脈が父方に含まれています。

これらの勝ち馬たちの血統においてはダンシングブレーヴやSingspiel、ラストタイクーンといった血脈がこれに該当します。

本馬もその血統パターンを踏襲していて、父ディーマジェスティ内のAlzaoが同様の血脈ということになります。

本馬が属するモガミヒメの牝系出身の馬は、この「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseの組み合わせから成る血脈」を含む種牡馬と相性が良い傾向にあります。

最近では、当場生産馬でG2京都新聞杯を制したキズナ産駒のディープボンドが同様の血統パターンです。

キズナは「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseの組み合わせから成る血脈」を2本、すなわちAlzaoとStorm Catを持っています。

そして、ディープボンドはモガミヒメの牝系出身です。





年齢を考慮しても、繁殖牝馬ビッグテンビーにとって本馬が最後の産駒となる可能性があります。

母が高齢時の産駒ということになりますが、この牝系は例えば本馬の祖母モガミヒメが24歳時に産んだダンホーキラー号がJRAで新馬勝ちするなど、高齢になっても勝ち馬を出せるだけの活力があります。

ビッグテンビーの産駒らしい小柄な馬ですが、このきょうだい特有の丸味を帯びた張りのある馬体をキープしながら、セール当日に向けて仕上げていきたいと思っています。



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