(有)村田牧場通信

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重賞制覇レポート『フルデプスリーダー』村田牧場編(エルムS)

2022年09月25日 | 情報

報告が遅れましたが、9月23日に当場も参加しているファンと牧場をつなぐサイトpacallaの編集長から、当場生産馬で先月のGⅢエルムSに優勝したフルデプスリーダー号の「重賞制覇レポート」を掲載したとの連絡を受けました。

 

重賞制覇レポート『フルデプスリーダー』村田牧場編(エルムS)

 

今回は、以前も当場の取材を担当してくださった血統・配合アドバイザーの望田潤さんに取材していただき、ご質問に回答させていただきました。

フルデプスリーダーの配合や、母ファーストチェア導入の経緯などのご質問に答えさせてもらっています。

そのフルデプスリーダーは、次走の予定が9月28日の交流JpnⅡ日本テレビ盃とのことでオープン、重賞と連勝している勢いからここも期待したいところです。

今回の記事も、競馬ファンの皆さまに当場のことを知っていただく契機になれば幸いです。

是非ご一読ください。

 

 

 

 

 


【セプテンバーセール】上場馬2頭をご購買いただきました

2022年09月21日 | セール上場馬

9月20日、セプテンバーセール第1日目に当場生産の1歳馬2頭を上場しました。

№99アルレガーロの2021(牝、父ローレルゲレイロ)は田頭勇貴さまにご購買いただきました。

№142クラシックスの2021(牡、父ヘニーヒューズ)は(有)ユートピア牧場さまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

今回の上場馬2頭は、地元の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしていました。

庭先取引馬やクラブ提供馬は8月中にそれぞれの育成場さんに移動済みで、今回の上場馬2頭もセール2ヶ月前からセリ馴致で預託していたので、9月を迎えてからは当場に1歳馬はいない状況になっています。

当場においては当歳馬の離乳時期でもあり、中期育成場の馬房が空いたことから、離乳を終えた組から順番に繁殖場から中期育成場への移動が始まっています。

1歳馬セールへの上場が終わったばかりですが、それぞれの当歳馬の出来や成長具合を注視しながら、気持ちはすでに来年の1歳馬セールを見据えているところです。

 

 

 


【セプテンバーセール】№142クラシックスの2021(牝 父ヘニーヒューズ)

2022年09月14日 | セール上場馬

今回は、前回のアルレガーロの2021につづき、セプテンバーセールに上場を予定している当場生産馬の№142クラシックスの2021(牝 父ヘニーヒューズ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文についてはこちらからご参照ください。

 

 

 

【9月7日現在】体高151cm 胸囲180cm 管囲18.7cm 馬体重448kg

 

 

本馬も、アルレガーロの2021と同じく町内の育成場である育成公社さんに預けて、セール当日に向けてセリ馴致をしていただいてます。

牝馬らしい敏感さと、ヘニーヒューズ産駒らしい力強い馬体を併せ持つ馬です。

体高が標準より一回り小さくてまとまった馬体に見せますが、牝馬にしては力強い馬体をしている分、馬体重はしっかりと乗っています。

本馬の母クラシックスはJRA入着があるも勝ち切れず、その後に南関東で2勝しました。

血統的には、当場生産馬でJRA重賞4勝のディープボンドの母であるゼフィランサスと全きょうだいの関係になります。

ただ、ゼフィランサスが現役時に430~440kg台で競馬した一方で、クラシックスは470kg台で競馬しているように、馬体的にはクラシックスのほうが馬格があります。

ゼフィランサスの仔のなかでは、ディープボンドの半兄ダンケシェーンがJRAで3勝しているのですが、その彼がヘニーヒューズ産駒なので本馬の配合の参考にしました。

 

 

同じ父であり、それぞれの母が全きょうだいの関係なので、ダンケシェーンと本馬は血統構成的には同血と言えるレベルの配合です。

ダンケシェーンの配合を考えるときもそうでしたが、この配合が血統的に相性が良いと考える最大の理由は、ヘニーヒューズの2代父であるStorm Catとクラシックスの2代母モガミポイントによる、Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスにあります。





それぞれの父系がStorm Bird≒Nijinskyという相似クロスを形成する関係にあり、また母方のSecretariat≒ボールドラッドにも相似クロスの関係があります。

結果として、Storm Catとモガミポイントは血統的親和性が非常に高い関係にあると言えます。

実際、モガミポイントの血を引くモガミヒメの牝系はStorm Catの血を持つ種牡馬と相性が良く、JRAではダンケシェーンのほかにもディープボンドやJRAダート3勝のアヴォンリーなどがいます。

また、ヘニーヒューズの父はヘネシーですが、この血はクラシックスの2代父ダンシングブレーヴと血統的に相似な関係にあります。



互いにNorthern Dancerを持ち、Secretariat≒Sir Gaylordの近親クロスの関係があり、さらにはTom Cat≒Cap and Bellsという4分の3同血クロス(父がTom Foolで母父がMahmoud)があります。

ヘニーヒューズ×クラシックスの配合については、さらに遠い世代においてもBusher≒BusandaやWar Relic≒Eight Thirtyなど、ダートの活躍馬に見られるような血統パターンをしています。

父ヘニーヒューズの種牡馬としてのダート実績、あるいは本馬の血統パターンから察しても、ダートの短めの距離が本馬の距離適性になりそうです。

 

本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

 

 


【セプテンバーセール】№99アルレガーロの2021(牝 父ローレルゲレイロ)

2022年09月13日 | セール上場馬

今年のセプテンバーセールでは、9月20日の第1日目に当場生産馬を2頭上場する予定になっています。

今回は、そのうちの1頭である№99アルレガーロの2021を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文についてはこちらをご参照ください。

 

 

【9月7日現在】体高152cm 胸囲177cm 管囲19.0cm 馬体重439kg

 

 

現在は同じ町内の育成場である育成公社さんに預けて、セール当日に向けてセリ馴致をしていただいてます。

母アルレガーロは、これまで本馬のほかに父ローレルゲレイロの全きょうだいを2頭産んでいます。

全兄ハディア(現5歳)はJRAのダートで1勝、障害で1勝の計2勝を挙げています。

現在は休養から帰厩していて、鞍上のアドバイスもあり、障害から一度平場のダート戦に戻してみる予定で進めています。

また、1つ上の全姉セザンディーヴァは南関東に所属していて、2戦目のダート1200で2着馬に4馬身差を付けて勝ち上がっています。

父のローレルゲレイロは、当場生産馬として短距離G1を2勝してくれました。

種牡馬としては、ダートのリステッドを2勝している現役OP馬アイオライトや、準OP勝ちの実績があるアイライン、さらに地方重賞勝ち馬のシークロムなどを出しています。

ローレルゲレイロ自身の血統的特長の一つとして、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionによる相似クロスが挙げられます。

 





上記で色分けした通り、これら4つの血脈はNearoやPharamond、さらにはBull Dog=Sir GallahadやMahmoudを持つ点で共通しています。

ローレルゲレイロが持つこの血統パターンを本馬の代でも生かすために、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless NotionのうちHaloを4×4でクロスさせています。

また、ローレルゲレイロの代で一度プールされたNijinskyクロスを、本馬の代で再びクロスさせる配合にしました。

ローレルゲレイロの血統については、彼の3代母モガミポイントがアルレガーロの持つStorm Catの血と相似クロスを形成する関係にあります。






それぞれの父系であるNijinskyとStorm Birdは、いずれもNorthern Dancer×Bull Page系牝馬の組み合わせです。

また、モガミポイントの母父ボールドラッドUSAとStorm Catの母父Secretariatは、いずれもBold Ruler×Princequillo牝馬という4分の3同血クロスを形成します。

母のアルレガーロに目を向けると、彼女自身はスペシャルウィーク産駒ですが、どちらかというと母系のスピードが勝ったようなしっかりとした馬体で、スペシャルウィークの伸びのある馬体とは少し異なります。

産駒の代になれば、もしかするとスペシャルウィークの体型を産駒に伝えるかと思いましたが、ここまでの産駒の出来を見ると、母アルレガーロより種牡馬の馬体の影響を受けている産駒が多い印象です。

本馬、そして全きょうだいのハディアやセザンディーヴァも、馬体的に父似の雰囲気があります。

そのアルレガーロの父スペシャルウィークですが、ローレルゲレイロの父キングヘイローと共通祖先を持つ関係です。





いずれの血脈もHaloやNorthern Dancer、Buckpasserを持つ点で共通しています。

本馬の血統パターンは、多くの相似クロスを持った血統をしていて、それが競走馬として長所になると信じて何度も試してきた配合です。

現在のところ、全きょうだいのハディアはJRAで、セザンディーヴァは南関東で勝ち上がっているので、本馬も競走馬としてしっかりと勝ちあがってくれることを期待しています。

 

本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。