(有)村田牧場通信

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当場生産馬のノースブリッジ号がアメジストSを快勝!

2022年02月21日 | セール上場馬
2月20日、東京第10Rに当場生産馬のノースブリッジ号が出走しました。





前走はスタートが決まらず、この馬本来のレースが出来ずに終わってしまいましたが、それでも今日は3番人気でレースを迎えました。

中間はゲート練習を重ねたようで、レースではその成果が出て好スタートを決めてハナへ。

稍重馬場の道中を少し掛かってるように見せながらレースを進めていくあたりは、2歳時に勝った葉牡丹賞のレースを思い出しました。

最終コーナーを回って手応え十分で直線を迎えたノースブリッジは、後続の馬たちも迫ってくるなかでも先頭を譲らず、最後は2着馬に1馬身1/4差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2019年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール】№73アメージングムーンの2018(牡 父モーリス)


【昨年のセレクションセール上場に向けた写真】



厩舎サイドからは課題を一つ一つクリアしている段階と以前から伺っていて、そういうなかでも見事にオープン入りを果たしてくれたノースブリッジ。

今後は重賞路線も視野に入ってくると思いますが、3歳時にはG3ラジオNIKKEI賞で3着しているように、本来の能力を発揮できれば重賞でも好勝負してくれるのではと期待しています。

そして、この勝利が当場生産馬における今年のJRA1勝目となりました。

なかなか勝てない日々が続いていましたが、やっとノースブリッジが1勝目をプレゼントしてくれました。

また、そのあとのG1フェブラリーSには当場生産馬のソリストサンダー号が出走。

最終コーナーを回って直線を迎えたときは、手ごたえ十分に見えたので「これは!」と思いましたが、やはりそこはG1。

その前にいた3頭も強く、最後まで追い抜くことができませんでしたが、それでもG1の舞台で4着と健闘してくれました。

ここに来て本当に力を付けているので、この先も重賞路線で活躍を期待したいと思います。




ジョワユーズがヘニーヒューズの牝馬を、ハーランズルビーはサートゥルナーリアの牡馬を出産!

2022年02月20日 | 情報
2月18日、当場繫養の繁殖牝馬ジョワユーズ号がヘニーヒューズの牝馬を出産しました。







予定日から約2週間遅れての出産だったので、牝馬ながらすでに立派な馬格をしています。

顔や脚に特徴は見受けられませんが、骨格がしっかりしていてバランスが良い好馬体です。

現2歳の全兄の出来が良かったのでもう一度ヘニーヒューズを配合しましたが、今回の当歳馬も出来が良く父母の相性の良さを感じさせますし、母ジョワユーズの繁殖牝馬としてのポテンシャルが高いようにも感じています。

その翌日にはハーランズルビーがサートゥルナーリアの牡馬を出産しました。







最近のハーランズルビーは馬格のある当歳馬を産む傾向にあり、配合種牡馬のサートゥルナーリアはそれほど大きくはない種牡馬であるものの、今回も立派な馬格の当歳馬を産んでくれました。

サートゥルナーリアにとっては初年度産駒にあたり、重賞勝ち馬モズベッロの半弟にあたる本馬ですが、そういう血統背景を除いても十分に評価できる好馬体です。

サートゥルナーリアはその父ロードカナロア譲りのしなやかさを持った種牡馬ですが、この当歳牡馬もそれを受け継いで生まれていますし、やや重心を高めに見せる馬体のバランスからは半兄同様に芝の中距離前後に適性がありそうな印象を受けます。




当歳馬3頭が誕生!

2022年02月11日 | 情報
今週は各種馬場の種牡馬展示会に行くなどあまり時間がなかったためにブログが更新できずにいましたが、この間に3頭の当歳馬が誕生しています。

2月7日には、当場繫養の繁殖牝馬タイセイアヴァンセ号がロジユニヴァースの牡馬を出産しました。







昨年は、母馬が初仔に対して戸惑う面などが見受けられましたが、今年の2番仔に関しては昨年のような感じではなく母馬らしい振る舞いをしてくれています。

乳つきに少し苦労しましたが、最終的にはしっかりと乳を覚えてくれたので、この当歳牡馬の今後の成長が楽しみです。

ちなみに、本馬の全兄にあたる1歳牡馬は初仔ながら当場平均並みの馬格をしているので、この当歳牡馬もある程度の馬格に成長してくれそうな気配です。

そして、2月9日には繁殖牝馬キタサンテンビー号がホッコータルマエの牡馬を出産しました。







母キタサンテンビーは当場のなかでも小柄なタイプの繁殖牝馬なのですが、初仔の牝駒(トビーズコーナー)そして2番仔(本馬)と馬格のある種牡馬を配合した結果、いずれも父似の馬格に出てくれていて堂々たるものです。

本馬はバランスの取れた好馬体で、ホッコータルマエ産駒の評価が高くなってきている現在では、本馬もそれなりの評価が得られる馬体に成長しそうです。

さらに同じく2月9日に、繁殖牝馬ベルキューズ号がコパノリッキーの牝馬を出産しました。







撮影後に気付いたのですが、逆光による撮影だったので写真としてはまったく良くないのですが、時間がなかったためこのまま掲載させていただきます。

後日、撮り直しの写真をアップできればと考えています。

初仔の牝馬ということで、いま現在の馬格は少し小柄な部類に入ります。

ただ、父母ともに馬格に恵まれているので、将来的にある程度の大きさになる可能性はあります。

母馬にとっては初仔となる本馬が可愛いようで、仔馬が馬房内で移動するたびに自身もそれに付き添うようなところがあり、じっとしてくれていない分だけ仔馬にとっては乳飲みが少し大変そうですが、それもそのうち落ち着くでしょう。




ファーストチェアがルヴァンスレーヴの牝馬を出産!

2022年02月05日 | 情報
2月5日、当場繫養の繁殖牝馬ファーストチェア号がルヴァンスレーヴの牝馬を出産しました。







ルヴァンスレーヴの初年度産駒にあたる馬で、父はダート馬でしたが、彼女の立ち姿からすると芝適性を感じさせる馬体でもあります。

ファーストチェアは母としてヴァフラームとロジハービンという2頭の芝OP馬を、そしてダートOP馬のフルデプスリーダーも出している繁殖牝馬です。

特にロジハービンは今年のG3京成杯で2着していて、当場生産馬のなかでも今年のクラシック戦線で活躍を期待したい馬の一頭です。

ちなみに本馬は昨年の年度代表馬エフフォーリアと同牝系ですが、本馬の配合を考える際に、当時G3共同通信杯を勝ったエフフォーリアの血統を参考にしました。

本馬も馬体のつくりが良いので、芝・ダートどちらに適性を示すにしても将来楽しみです。







クラブ募集馬4頭の近況

2022年02月04日 | クラブ募集馬
ここ数日、まったく雪が降らない日が続いたこともあって立ち写真を撮る時間があったので、それを含めてクラブ募集の1歳馬4頭の近況を報告させていただきます。



まずは、ローレルクラブ提供のアメージングムーンの2021から近況を報告いたします。







【1月末日現在の測尺】体高149cm 胸囲166cm 管囲18.4cm 馬体重361kg

1月前半は放牧地に雪がない状況が続いていましたが、その後は一気に雪が積もって寒い日が続くなかで、なかなか厳しい環境のなかでの昼夜放牧になっています。

本馬も体高や馬体重が先月より増えるなど成長を見せている一方で、胸囲や管囲が一時的とはいえ少し減っている状況です。

それでも飼い食いは良好で熱発などもなく、順調な成長を見せています。

前回の近況報告時には少し素軽く見せていた馬体は、再び程よく丸みを帯びた馬体に成長していて、数字以上にしっかりとした馬体をしています。

この中間に整歯も終えているので、今後はさらに馬体のボリュームアップが見込めるかもしれません。



次に、同じくローレルクラブに提供させていただいているオーシャンフリートの2021の近況です。






【1月末日現在の測尺】体高148cm 胸囲163cm 管囲18.9cm 馬体重347kg

本馬はこの1か月間クセのない成長を見せていて、ダート血統らしい程よいボリューム感のある筋肉の付き方と馬格に成長しています。

前回の報告時には気の強さを出す面がありましたが、現時点でもそういう面は見られるものの気性的に一回り成長して、少し余裕を感じさせる気性になっています。

人間が指示することを理解している面が見受けられるなど、賢さを感じさせる1ヶ月でもありました。

脚元も含めて不安な面はありませんし、引き続きこのまま順調に行くようにサポートしていきます。

なお、本馬は昨年12月に整歯をしています。



ここからは、ターファイトクラブ提供の1歳馬の近況を報告いたします。

まずはハーランズルビーの2021からです。







【1月末日現在の測尺】体高148cm 胸囲164cm 管囲18.6cm 馬体重358kg

本馬は体高が伸びた以外は前回とそれほど変わらない数字かと思いますが、見た目には一回り大きくなった印象です。

前回の報告時には、集牧時に少し逃げたがる面があったのですが、ここ最近はそういう面は見られません。

単純に集牧時にはマイナス10℃を下回る日が多いことが関係しているかもしれませんし、あるいは本馬が気性的に成長しているとも思えます。

1月前半は放牧地に雪がなくて硬い地面だった分、あまり運動する場面を見る機会がなかったのですが、雪が積もっている現在は他馬とともに遊んだり放牧地を集団で走り回る場面が見られるようになってきました。

本馬も昨年12月に整歯を終えています。



最後に、同じくターファイトクラブに提供しているメリオールの2021の近況を報告いたします。







【1月末日現在の測尺】体高147cm 胸囲158cm 管囲18.9cm 馬体重320kg

本馬に関しては、前回の報告時に気性面の成長を指摘しましたが、この1ヶ月はさらに気性面での成長が窺えます。

放牧時にヤンチャな面が見られましたが、この1ヶ月は人間の指示することをよく聞いて、たまに暴れることもありますがそれも格段に減りました。

他の3頭に比べて馬体重が足りなく感じるかもしれませんが、決して細身ではありません。

馬体に素軽さを残しながらも、今後は少しずつでもボリュームアップしていきそうな気配です。

なお、本馬はこの中間に整歯してもらっています。



明け1歳を迎えたなかで、4頭それぞれに馬体や気性の成長が窺える1ヶ月でした。

しばらくは放牧地に雪が積もっている状況が見込めるので、硬い地面で蹄を痛がらない分、これからの1ヶ月は運動量が増えるのではないかと予想しています。

それに向けて飼い葉量も増やしていますし、その消化吸収を良くするために各馬の整歯もすでに終えています。

もう3ヶ月もすると青草が生える時期を迎えるので、それまで基礎体力を今からしっかりと付けていこうと思っています。