(有)村田牧場通信

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【オータムセール №112】モガミヒメの2016(牡)

2017年09月27日 | セール上場馬


今日は、10月2日に開催されるオータムセールに当場から上場予定の№112モガミヒメの2016(牡)を紹介します。

本馬は、当場にてセリ馴致中です。

なお、本馬の9月26日時点での測尺は以下のとおりです。

【体高】153cm 【胸囲】178cm 【管囲】19.7cm 【馬体重】435kg

5月20日生まれということで、当場生産馬の現1歳世代のなかでも一番遅生まれであり、この時期の1歳牡馬の体つきとしては少し幼い面もあり、それが測尺にも表れていると思います。

ただ、キングヘイロー産駒は総じてそれほど大柄でもなく、例えば同じキングヘイロー産駒の近親ローレルゲレイロも、当場で過ごした1歳時は5月生まれということもあって小さな馬でした。

モガミヒメの20116の場合、父がこのキングヘイローという点が最大の長所だと思います。



キングヘイロー×モガミヒメ牝系は多くの勝ち馬が出ている配合で、その筆頭がG1を2勝して最優秀短距離馬に選出されたローレルゲレイロです。



9月25日時点で、キングヘイロー×モガミヒメ牝系の組み合わせを持つ馬は、中央で11頭がデビューして8頭が勝ち上がっていて、合計で27勝を挙げている配合です。

その平均獲得賞金は1頭あたり7,209万円であり、仮にG1馬のローレルゲレイロを除いて計算しても、1頭あたりの平均獲得賞金は3,105万円になります。

当場では、堅実に走る組み合わせとして、好んで用いてきた配合です。

残念ながら母モガミヒメはすでに他界していて、本馬モガミヒメの2016が最後の産駒となってしまいました。

本馬には、この配合の優秀さを証明するような活躍を期待したいところです。

なお、本馬の血統・配合に関しては【血統・配合】キングヘイロー×モガミヒメ牝系 ③キングヘイロー×モガミヒメ牝系の配合~ゼフィランサス編~で詳しく触れています。

ゼフィランサスは、モガミヒメの2016の全姉にあたる血統なので、興味のある方は是非ご参照下さい。

また、本馬に興味のある方は当場HPを通じてご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させて頂きます。



【オータムセール上場馬 №88】リキサンキャロルの2016(牝)

2017年09月26日 | セール上場馬




今年最後の1歳馬セールとなるオータムセールに、当場からは2頭の上場を予定しています。

今回は№88リキサンキャロルの2016(牝)を紹介したいと思います。

本馬は、地元の育成公社さんに預託して、セリ馴致をお願いしています。

なお、本馬の9月20日時点での測尺は以下のとおりです。

【体高】155cm 【胸囲】182cm 【管囲】19.5cm 【馬体重】456kg

当場にいた頃は牝馬らしい線のきれいな馬でしたが、育成公社にて9月20日に見た際には、短距離血統らしく馬体に厚みを帯びてきました。

体を柔らかく使うあたりは、父譲りの長所だと思います。

厚みが出たこともあってか、気性も以前よりどっしりとしてきました。

このまま行けば、良い状態でセールに臨めそうです。


さて、ここからはリキサンキャロルの2016の血統について紹介したいと思います。



父のローレルゲレイロは、当場生産馬としてG1を2勝してくれて、最優秀短距離馬にも選ばれた功労馬です。

種牡馬としては、準OPを勝っているアイラインや地方重賞を勝っているシークロムなどを出しています。

最近では当場生産馬のソイルトゥザソウル号が、7月の2歳未勝利戦(福島芝1200)を勝ち上がり、500万下特別のアスター賞でも2着しています。

前述したアイラインやソイルトゥザソウル、そして本馬リキサンキャロルの2016の血統的な類似点として、インブリードを持つローレルゲレイロ産駒という点が挙げられます。





リキサンキャロルの2016がダンシングブレーヴ3×4とHalo4×4を持つのに対して、アイラインはダンシングブレーヴ3×3を持ち、ソイルトウザソウルはCaerleon4×3およびHalo4×4を持ちます。

リキサンキャロルの2016が持つダンシングブレーヴとHaloのクロスに関しては、血統的に意味のあるものだと考えています。

当ブログの『キングヘイロー×モガミヒメ牝系の配合~ローレルゲレイロ編~』でも書きましたが、ローレルゲレイロの血統的特長の一つとして、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionから成る相似クロスが挙げられます。





上記で色分けした通り、これら4つの血脈はNearoやPharamond、さらにはBull Dog=Sir GallahadやMahmoudを持つ点で共通しています。

ローレルゲレイロが持つこの血統パターンを活かすために、リキサンキャロルの2016の代ではHaloをクロスさせて、さらにダンシングブレーヴをクロスさせてその母父Droneの血も強化する配合に仕上げました。

血統的に類似点のあるアイラインやソイルトゥザソウルが芝路線で差し馬として活躍している点を考えると、リキサンキャロルの2016も末脚のしっかりした馬に育ってくれるのではと期待しています。


本馬に興味のある方は、当場HPを通じてご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させて頂きます。

当場生産馬ソリストサンダー号が2歳未勝利戦を快勝!

2017年09月25日 | 情報
9月24日の阪神第1R2歳未勝利戦(ダ1200)で、当場生産馬のソリストサンダー号が出走しました。

1番人気で迎えたレースでは、スタート直後の出脚はつかなかったものの、道中ジワジワと先頭集団に追いついてきて、最後の直線では力強く抜け出して快勝しました。

関係者の皆様おめでとうございます。

まだ幼い面もあるようなので、心身ともに成長してもらって、さらなる活躍を期待したいところです。

ソリストサンダー号は当場からの上場馬として、昨年のオータムセールで馬主様にご購買いただいた馬でした。



今年のオータムセールでも、当場から2頭の上場を予定しています。

次回以降のブログで、それぞれの上場馬を紹介したいと思います。