(有)村田牧場通信

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ドンアミティエが3歳1勝クラスを、メディーヴァルは韋駄天Sを快勝!

2023年05月21日 | クラブ募集馬

5月20日の京都第6R(3歳1勝クラス、ダ1200)に当場生産馬のドンアミティエ号が出走しました。

 

 

ここ2走の3歳1勝クラスで3着、2着と来ていたドンアミティエは今回のレースを1番人気で迎えました。

スタート良く出たドンアミティエは他馬と並びながら先頭を窺うなかで、結局先頭に立つ形でレースを進めます。

最終コーナーを回って直線を迎えると、鞍上のゴーサインに応えるようにさらに加速して、最後は2着馬に9馬身差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2021年のサマーセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

サマーセール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のドンアミティエ】

 

本馬は、当場が大事に育てているモガミヒメ牝系の出身です。

血統的には今年のG1天皇賞(春)で2着したディープボンドの従弟に当る血統で、同じファミリーには今年のG2AJCC勝ち馬ノースブリッジもいます。

また、本馬の母クラシックスはJRA勝ち鞍こそありませんが、ディープボンドの母ゼフィランサスの全妹という当場期待の血統です。

初仔のドンアミティエのほかに、2番仔のライトヴェールは先日のホッカイドウ競馬のフレッシュチャレンジを9馬身差で圧勝しています。

現在、クラシックスはキズナの仔を受胎中なので、来年は血統的にディープボンドと同血とも言える配合馬が生まれる予定です。

 


 

そして、5月21日の新潟第11R韋駄天S(OP)には当場生産馬でターファイトクラブに提供しているメディーヴァル号が出走しました。

 

 

ダート路線で2勝クラスまでは勝っていたメディーヴァルですが、3勝クラスでの近走は掲示板までがやっとというレースが続いていました。

今回もダ1400を予定していましたが、予定していたレースが除外により使えなさそうということで、この韋駄天Sに回ってきたという状況でした。

ただ、3勝クラスで最近のレース内容にしては6番人気まで支持してもらったメディーヴァルは、スタートを無難にこなして外目の中団でレースを進めます。

途中、鞍上の西塚騎手が進路を探すような場面がありましたが、進路が空いてからは見事な伸び脚を見せてくれて、最後は2着馬に1/2馬身差をつけて優勝しました。

出資会員の皆さま優勝おめでとうございます。

募集当時の本馬の紹介文は、以下のリンクからご参照ください。


【血統・配合】メジェルダの2018(ターファイトクラブ提供馬 牡 父アジアエクスプレス)


母メジェルダも新潟直1000を使ったことがありましたが、残念ながら彼女には合わないレースでした。

ただ、その息子である本馬は久々の芝レースでも素晴らしい適性を示してくれました。

馬の体調にもよりますが、レース後に調教師の先生と話したなかでは、G3アイビスサマーダッシュも選択肢に入ってくるようです。

デビュー戦以来の芝レースで、しかも24戦目にして芝レース初勝利という新境地を開いてくれたメディーヴァル。

この牝系を何世代も応援してくださっている方々も含めて、多くの出資会員さんにお世話になっている馬なので、さらにもう一花咲かせるような活躍を期待したいと思います。

 

 

 


クラブ募集馬2頭(1歳)の近況

2023年05月08日 | クラブ募集馬

クラブ募集馬2頭の近況をお伝えします。

まずはターファイトクラブ募集馬であるメジェルダの2022からです。

 

 

4月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。

【体高】155cm 【胸囲】174m 【管囲】20.0cm 【馬体重】398kg

現時点で体高155cmというのは1歳馬としてはかなり大きく、当場でも本馬以外に1頭いるだけの数字です。

冬期でも堅実に馬体の成長が窺えた馬ですが、当歳から1歳になったばかりという時期でもあり、大きいながらもまだ幼さを感じさせる馬体でした。

しかし、春を迎えて冬毛が抜け始めて、青草を食べたり放牧地を走り回れるようになったなかで、馬体に少しずつメリハリができ始めて大人びた印象があります。

舎飼い中にイレ込む場面があるのは相変わらずですが、それでもここに来てその回数がグンと減ってきました。

心身ともに成長を感じる1ヶ月であり、脚元も含めて現時点で不安材料はありません。

なお、この中間に預託予定先の調教師の先生が来場されて本馬をチェックしていただき、馬体の出来に満足していただいてます。

引渡し先の育成場については、半兄メディーヴァルと同じ小國スティーブルさんを予定することになりそうです。

 


 

次にローレルクラブ募集馬であるアメージングムーンの2022について。

 

 

4月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。

【体高】153cm 【胸囲】174cm 【管囲】19.8cm 【馬体重】435kg

4月16日には全兄のタッチウッドがG1皐月賞に出走しましたが、かかってしまって13着という結果でした。

ポテンシャルは高く評価されていますが、現状はそれがまだ十分に発揮できるほど心身ともに成長し切れていないのかもしれません。

本馬は相変わらずクセのない順調な成長を続けていて、体高や幅などこの時期の馬体としては十分な成長を見せています。

時折見せる気の強さはこの牝系由来のもので、それでも普段からチャカつくこともなくどっしりとした気性をしています。

青草が生えてきたので以前ほど飼い葉を旺盛に食べる印象はありませんが、当場の全1歳世代でもトップクラスの馬体重であり、むしろ太り過ぎないように自分で調整している感もあります。

出資会員の方々が当場まで見学に来てくださる回数が増えていますが、毎回余計なこともせずに持ち手の指示にちゃんと従いますし、そういうところに賢さも感じさせます。

なお、本馬については事前に預託予定先の調教師の先生と連絡を取り合うなかで、育成場への引渡し先としてファンタストクラブを予定しております。

 


 

2頭ともこちらの期待通りの成長を続けてくれているので、このまま順調に成長していけるように今後も注意深く飼養管理していきます。

一方で、先日ターファイトクラブに提供していたエレガントルビーがまだ3歳という時期ながらケガによる引退という結果に至ってしまいました。

当場としては彼女の将来を考えてクラブと話し合いながら、転厩や休養先など環境を変えることで彼女の成長を見守るつもりでした。

しかし結果として、出資会員の皆さまに多大なご迷惑をお掛けする形となったことを深くお詫び申し上げます。

繁殖シーズンに当場に帰ってきたエレガントルビーですが、まだ3歳という若い馬体でもあるので、しっかりと繁殖牝馬としての馬体を作って来春の繁殖シーズンに備える予定です。

今度はエレガントルビーの仔で、再びターファイトクラブさんにお世話になりたいと考えております。

配合相手に関しては私の頭なかに何頭かプランはありますが、彼女の繁殖牝馬としての馬体も考慮しながら、もう少し練り上げたいと思っています。