(有)村田牧場通信

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【セレクションセール】上場馬3頭をご購買いただきました

2022年07月29日 | セール上場馬

7月26日、27日と2日連続で開催されたセレクションセールに、当場生産馬3頭を上場しました。

結果、№70エイシンキルデアの2021(牡、父キタサンブラック)は平沼龍漢さまにご購買いただきました。

№144メジェルダの2021(牝、父アジアエクスプレス)は(株)スリーエイチレーシングさまにご購買いただきました。

№299クロワラモーの2021(牡、父ヘニーヒューズ)は(株)アウレアさまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

ディープインパクトやハーツクライといった実績十分の高額種牡馬の産駒がいないなか、今回の高額落札馬ベスト3はブリックスアンドモルタル、シニスターミニスター、シルバーステートの産駒でした。

さらに、高額落札馬ベスト10まで広げて見るとモーリスやキズナ、あるいはカリフォルニアクロームやレイデオロなど次世代を担うであろう種牡馬の産駒が名を連ねています。

最近の競馬の内容を見ても、以前はディープ産駒のような強烈な末脚を持った馬が重賞を席巻していましたが、ここ最近は強烈な先行力を持ったタイトルホルダーや、当場生産馬のディープボンドのような持久力で勝負する馬の台頭も見受けられます。

競馬の内容も次の時代へ移りつつあるような気がしています。

今回のセレクションセールの結果も、その流れのなかにあるのかもしれません。

 

 


ターファイトクラブ提供馬で当場生産のエレガントルビー号が新馬戦を快勝!

2022年07月17日 | クラブ募集馬

7月17日、小倉第5R新馬戦(芝2000)に当場生産馬でターファイトクラブに提供しているエレガントルビー号が出走しました。

 

 

10頭出走中、3番人気で迎えたレースではスタート良く、素直な気性もあって道中も折り合いながら3番手あたりで競馬を進めます。

途中、後方から一気に先頭集団に取りついてきた馬がいたときも一緒に上がっていきながらも、リズム良くレースを進めて最終コーナーを回るあたりでは先頭を窺う手応えでした。

最後の直線でも手応え通りの伸び脚を見せて、最後は2着馬に2馬身1/2差を付けて優勝しました。

出資会員の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬のクラブ募集時の紹介記事は以下のリンクからご覧ください。

 

【血統・配合】ハーランズルビーの2020(ターファイトクラブ募集馬 牝 父ドゥラメンテ)

 

先日新馬戦勝ちしたバグラダスは、首の付け根に大きな岩陥があるなど当場から送り出す際も心配が尽きない馬でしたが、エレガントルビーのほうは生まれてから1歳8月に育成場へ移動するまでずっと順調でした。

血統的にも重賞勝ち馬モズベッロの半妹にあたるので、育成場そしてトレセンでも順調ならば、かなり楽しみな素質馬だと思っていました。

今日はそれが結果に出てくれました。

本馬に関しては前日の牝馬限定の新馬戦に使う予定もあったなかで、今日の新馬戦に出走することになったので、結果が出てくれて嬉しさもありますが正直ホッとしています。

調教師の先生からは、調教後でも息が上がらないあたりは同厩舎のメロディーレーン並みと聞いていたので、距離のほうはそれほど心配していませんでした。

今後の予定ですが、芝中距離という条件のなかでは今現在のなかではローテーションが限定的になることから、最終的には厩舎サイドとクラブとの間で話し合ってもらうことになりますが一度夏休みを取る可能性があります。

その場合は、秋の芝中距離路線に備えることになりそうです。

トモの緩さが残るなど、馬体面でも成長過程の馬です。

その分、伸びしろも十分あると思いますので、出資会員の皆さま今後ともよろしくお願いいたします。

本日はおめでとうございました。

 

 


重賞制覇レポート『ノースブリッジ』村田牧場編(エプソムC)

2022年07月16日 | 情報

先ほど、当場も参加しているファンと牧場をつなぐサイトpacallaの編集長から、当場生産馬で先日のGⅢエプソムCに優勝したノースブリッジ号の「重賞制覇レポート」を掲載したとの連絡を受けました。

 

重賞制覇レポート『ノースブリッジ』村田牧場編(エプソムC)

 

今回も、モズベッロの重賞制覇レポートなどでお世話になった競馬ライターの橋本樹里さんに取材していただきました。

最近では珍しく、2歳の葉牡丹賞以降ずっと在厩調整されてきた馬で、結果として重賞制覇してくれたので奥村武厩舎の厩舎力の高さを改めて感じた勝利でもありました。

夏休みを取っている現在でも在厩と聞いていますし、これから先も馬の調子を見ながら秋以降のローテーションを組んでいくことになりそうです。

今回の記事も、競馬ファンの皆さまに当場のことを知っていただく契機になれば幸いです。

是非ご一読ください。

 


【セレクションセール】№299クロワラモーの2021(牡 父ヘニーヒューズ)

2022年07月10日 | セール上場馬

当場からセレクションセールに合格している馬のなかで、最後に紹介させていただくのは№299クロワラモーの2021です。

本馬はセレクションセール第2日目(7月27日)に上場予定です。

本馬の牝系解説文はこちらをご参照ください。

 

 

 

【7月5日現在】体高154cm 胸囲174cm 管囲19.6cm 馬体重421kg

 
なお、本馬の360度画像はこちらからご参照ください。
 
クリックもしくはタップしながら横にスライドすると、画像が360度回転していきます。
 
 

 

本馬も他のセレクションセール馬2頭と同様に、当場1歳分場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしています。

現在のところ、本馬の馬体はヘニーヒューズ産駒らしい力強さと、母父がスペシャルウィークなのでその伸びのある馬体が混ざり合っている印象です。

具体的には、引き締まった筋肉を帯びた馬体をしていますが、筋肉質過ぎないのでそれほどゴツく見えるわけではなく、平均的なヘニーヒューズ産駒よりも少し重心が高く見えるかもしれません。

母クロワラモーは素軽くまとまった馬体で、JRAの芝で3勝してくれました。

本馬は、母の馬体的特長も受け継いでいるものの、おそらくはヘニーヒューズ産駒らしくダートのマイル前後に適性を示すのではないかと思っています。

ダートのチャンピオンサイアーであるヘニーヒューズは中央・地方問わず人気が高く、本馬も中央・地方競馬関係のお客様に下見していただいております。

当場がヘニーヒューズを配合するときに用いる配合手法の一つに、Storm Bird≒Nijinskyの相似クロスがあります。

 

 

どちらも父がNorthern Dancerで、母父がBull pageもしくはその息子という関係です。

血統的な親和性が高く、当場ではこの組み合わせを活かしてダンケシェーン、アヴォンリーそしてベルキューズと、計3頭のJRA3勝クラスのヘニーヒューズ産駒を生産しています。

本馬も、このStorm Bird≒Nijinskyを4×5の位置で組み合わせていて、先輩馬につづく勝ち馬になってほしいと思っています。

ちなみにこのStorm Bird≒Nijinskyは、本馬の母クロワラモーがすでに持っていた組み合わせであり、それを継続強化する血統パターンでもあります。

ヘニーヒューズの母方にはHarvest Singingという血脈が入っていますが、この血は本馬の母クロワラモーが持つHail to ReasonやGold Diggerと血統的な親和性が高い関係にあります。

そのため、Hail to Reasonの血を引く血脈(Haloなど)だったり、Gold Diggerの息子であるMr.Prospectorの血を持つ繁殖牝馬は、ヘニーヒューズと相性が良いように思います。

既述した当場生産のヘニーヒューズ産駒のなかでは、ダンケシェーンが母方にHail to Reasonを、ベルキューズはHail to ReasonとMr.Prospectorの両方の血を母方に持っています。

本馬も、母クロワラモーがHail to ReasonとMr.Prospector両方の血を持っているので、血統的にはヘニーヒューズと相性が良いと思っています。

ちなみに本馬は、現役のOP馬タガノビューティーによく似た血統パターンをしています。

 

 

父×母父が同じで、母方にはWoodman≒Seeking tha Goldの関係もあります。

WoodmanとSeeking the Goldは、父がMr.Prospectorで母父がBuckpasserという血統背景が同じで、3/4同血の関係です。

類似の血統パターンの馬に活躍馬がいるというのは、本馬にとっては血統面で長所と言えるでしょう。

 

 

当場では今回のセレクションセールで3頭の上場を予定していますが、すでに複数のお客様に下見をしていただいております。

3頭それぞれ好評価をいただくこともあり、セール当日に向けてさらにお客様たちに気に入っていただけるように、当場としても最後まで気を引き締めてセリ馴致を行っていく所存です。

昼夜放牧をしている関係上、日中は舎飼いにしている時間帯も多いので、興味のあるお客様はお気軽に当場までお問い合わせください。

 

(関連記事)【セレクションセール】№70エイシンキルデアの2021(牡 父キタサンブラック)

      【セレクションセール】№144メジェルダの2021(牝 父アジアエクスプレス)

 

 

 


当場生産馬のフルデプスリーダー号がマリーンSを快勝!

2022年07月09日 | セール上場馬

7月9日の函館第11RマリーンS(OP)に、当場生産馬のフルデプスリーダー号が出走しました。

 

 

ここ2走は着外に終わっていたフルデプスリーダーは、それでも14頭中の6番人気に支持されて出走しました。

スタート直後から前目の位置に付けて、内枠を活かしながら好位の3番手あたりでレースを進めるフルデプスリーダー。

最終コーナーあたりで外目に出して直線を迎えてからは、鞍上の横山武史騎手に追われながらしっかりと伸びて先頭2頭を捉えに行きます。

最後はゴール前で並ぶ形でしたが、結果は2着馬をハナ差交わしての優勝でした。

馬主様そして関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のセレクションセールで現在の馬主様に落札していただきました。

当時の紹介記事は以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール №2】ファーストチェアの2017(牡 父ヘニーヒューズ)

 

今回で5勝目となったフルデプスリーダーですが、3勝目と4勝目が今回の鞍上の横山武史騎手でした。

強い時のこの馬のことを知ってくれている騎手が鞍上だったことが、今回の優勝に繋がっているのではと思えるほど、この馬のことを知り尽くしている見事な騎乗ぶりでした。

馬主様のためにコンスタントに走ってくれているので、少なくとも丈夫な馬に育てることはできたのかなと思っています。

そして、当場から巣立った後も育成場さんや厩舎に恵まれました。

OP馬として立派にOPレースを勝ってくれたので、そのうち重賞でも彼の姿を見ることができるかもしれません。