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(有)村田牧場通信

(有)村田牧場から情報を発信するブログ

当場生産馬のバグラダス号が新馬戦を快勝!

2022年07月02日 | 情報

7月2日の福島第6R2歳新馬戦(ダ1150)に、当場生産馬のバグラダス号が出走しました。

 

 

入厩当初からすぐにゲート試験に合格するなど、ここまで順調に調教を消化してきたバグラダス。

そのまま在厩調整されて、中間の追い切りの内容も良かったためか、レースでは1番人気に支持されました。

芝スタートの直後はフワッとした感じの走りでしたが、それでもスピードに乗ってダートコースに入る頃には先頭に立つ勢いでした。

結局そのまま先頭に立ったバグラダスは、道中も先頭でレースを進めます。

2番手以降にピッタリマークされて、終始目標にされるレース展開でしたが、最終コーナーを回ったあたりでは本馬を含めて3頭で先頭を争う展開に。

直線で追い出されたバグラダスはさらに加速して、最後は2着馬が上がり最速の末脚で迫ってきましたが、なんとかハナ差凌いで新馬戦勝ちしてくれました。

本馬は当場の馬主名義で走っている馬です。

生まれた当初から好馬体で、母が元ターファイトクラブ所属馬だったので同クラブに提供するか、もしくはセレクションセールに合格できるほどの馬体になりそうとも思っていたので、そのどちらかだろうと思っていました。

ところが、生まれて間もなく他馬に左首をかじられたか蹴られたかされたため、大きな岩陥ができてしまいました。

見栄えが悪くなってしまったため、この時点でセレクションセールを含めたセール上場は諦めることにしました。

あとは当場内で1歳秋まで育成するなかで、どのような馬体になっていくか注視しながら、場合によってはクラブ提供も視野に育成していました。

ただ、馬体が大きくなるにつれて岩陥も非常に大きくなってしまい、競走馬としてデビューできるか心配になるほどのものでした。

1歳になっても、削蹄するたびに左右の蹄の減り方にクセはないか装蹄師に聞いたり、かかりつけの獣医さんを通じて岩陥に詳しいJRAの獣医さんに写真画像を送るなどして競走馬として大丈夫か?など聞いたりもしました。

歩様や放牧地での動きに問題ないようには思いましたし、実際ターファイトクラブのスタッフさんに何度か相談もしましたが、当場としては最後まで自信が持てなかったのでクラブ提供も諦めざるを得ませんでした。

馬体面で心配な馬だったので、すぐに視察に行ける地元の育成公社さんに育成をお願いして、状況を説明して慎重に育成を進めてもらうように頼んだを思い出します。

 

【育成公社時代のバグラダス】

 

2歳1月になっても大きな症状は出なかったので、お客様に買っていただくことはできなくても、これなら競走馬としてデビューできるのではと思い、当場の馬主名義で走らせることにしました。

ちょうどその頃、知り合いのJRAの調教師の先生が、新規開業するからと当場に紹介してくださったのが美浦の嘉藤先生でした。

その席で「こういう傷痕のある馬だけど、今のところ動きに問題はなさそうなので、先生さえ良ければ預かってもらえますか?」とお願いして、嘉藤先生に育成公社まで本馬を視察に行ってもらい、結果として嘉藤厩舎所属になったのです。

その馬が新馬戦で1番人気になって、しかも勝ってくれたのですから、私としては本当に嬉しいですし、この馬との縁を感じずにはいられません。

鞍上の戸崎騎手の話しでは「芝でもやれるのでは」とのことでした。

まずは勝ち上がってくれましたし暑い時期を迎えているので、とりあえず放牧に出して、その後は一度芝レースを使ってみたいと思っています。

本馬がお世話になっている厩舎関係者の皆さま、鞍上の戸崎騎手、そして立派に育ててくださった育成公社さんと、本州移動後にお世話になった阿見TC内チェスナットファームさんに感謝申し上げます。

 

 

 

 


当場生産馬のキタサンドーシン号が3歳未勝利戦を快勝!

2022年06月11日 | 情報

6月11日の東京第6R(3歳未勝利、ダ2100)に当場生産馬のキタサンドーシン号が出走しました。

 

 

デビュー前から調教の動きは良く、新馬戦でも1番人気に支持されるなど、当場としてもキタサンドーシンにはずっと期待してきました。

ただ、調教での動きがレースでなかなか結び付きませんでした。

特に、トレセンに入厩すると馬房で落ち着きがないことが多いようで、その幼さもあってか、思うように馬体重が増えないなかでの競馬が続いていました。

前走も周りの馬を気にする場面があったようで、今回はブリンカーを着用しての出走でした。

これまでの競走成績から7番人気という上位とは差のある人気のなか、スタートを切ったキタサンドーシンはある程度前目に付けたかったのでしょうが、結果的に中団あたりの展開になります。

それでも、今回のレースでは、ブリンカーが奏功したのか集中しているように見受けられました。

直線を迎えて鞍上のゴーサインに応えるように伸び始めたキタサンドーシンは、上がり最速の末脚を使って、最後は2着馬に1馬身1/4差を付けて未勝利勝ちを収めました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

ここ最近は強めの調教を付けた後でも、以前よりも馬房で落ち着きを見せるようになってきたと聞いていたので、もしかすると彼本来の能力を発揮できるかもと期待はしていました。

ただ、今日に関しては鞍上の永野猛蔵騎手の好騎乗も大きかったと思います。

これまで、馬主様さらには厩舎サイドにもご迷惑をかけて本当に申し訳なく感じていたのですが、そのなかでもなんとか勝ち上がってくれたことは大きいと思います。

1歳時には490kg程度あったように、本来ならばもっと馬体重があってもいい馬体です。

気性面で成長してくれれば、もっとパワーアップしたキタサンドーシンが見られるはずですし、そうなれば上のクラスでも好走できると期待しています。

 

【1歳時のキタサンドーシン】

 

 

 


クライオブザソウルがシニスターミニスターの牝馬を出産!

2022年04月20日 | 情報

報告が遅れましたが、4月16日に当場繫養の繁殖牝馬クライオブザソウル号がシニスターミニスターの牝馬を出産しました。

 

 

この牝駒の出産により、当場の今年における出産はすべて終了しました。

牡牝の比率は半々といった結果でした。

4月になって寒さが和らいだ季節を迎えてから、有難いことに連日のようにお客様が来場してくださり、この当歳世代のなかでも早速行き先が決まった馬が複数います。

お客様たちの信頼に応えるべく、当場としても責任をもって生産馬の成長をしっかりとサポートしていきます。

 

 

 


オーパキャマラードがカリフォルニアクロームの牡馬を出産!

2022年04月15日 | 情報

4月14日、当場繫養の繁殖牝馬オーパキャマラード号がカリフォルニアクロームの牡馬を出産しました。

 

 

 

オーパキャマラードにとって初仔となる牡駒で、まだ母親1年生の部分はあるものの、よく仔馬を可愛がっています。

当場にとってUnbridled's Songの血を引く繁殖牝馬はオーパキャマラードが初めてで、血統的に質の高い血脈を持っていますし、堂々とした馬体の持ち主なので繁殖牝馬として期待しています。

血統表を見てもらってもわかるように、カリフォルニアクロームとの配合も血統面でこだわった配合になっています。

素軽く見せる馬体は初仔だからという面もあるでしょうが、父母ともに芝・ダートで勝ち鞍がある血統なので、この牡駒にも芝・ダートを問わない活躍ができる馬に成長してほしいと願っています。

 

 


スルターナがキタサンブラックの牡馬を出産!

2022年04月07日 | 情報
4月6日、当場繫養の繁殖牝馬スルターナ号がキタサンブラックの牡馬を出産しました。







予定日より1週間ほど早い出産で、予定日より早い出産なら生まれてくるのは牝馬かな?とも思っていたのですが、実際に生まれてくれたのは父に似て線の綺麗な牡馬でした。

なかなか派手な顔つきで可愛らしいのですが、人間以上に母馬にとって仔馬が可愛いようで、仔馬に対する接し方からスルターナもすっかりお母さんなのだなと改めて感じます。

キタサンブラックは距離が伸びて良いタイプが多いようなので、この馬も中長距離適性が高い馬に育つかもしれません。