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(有)村田牧場通信

(有)村田牧場から情報を発信するブログ

【血統・配合】アメージングムーンの2021(ローレルクラブ募集馬 牝 父キズナ)

2021年09月24日 | クラブ募集馬
今年は、当場からローレルクラブとターファイトクラブに当歳馬を2頭ずつ提供させていただきました。

ローレルクラブは今月からすでに当歳馬募集が開始していて、ターファイトクラブのほうは来月から募集開始となります。

今回は、ローレルクラブの当歳馬募集馬として提供させていただいたアメージングムーンの2021(牝、父キズナ)をご紹介します。









父のキズナについては、この記事を書いている9月24日現在(netkeiba調べ)で2021年度における産駒のアーニングインデックスが1.63という高い数字を記録している種牡馬で、JRAの種牡馬リーディングにおいても名種牡馬ハーツクライに次ぐ4位という状況です。

それと同じくらい素晴らしい数字なのが勝ち上がり率であり、これまでのJRA競走において306頭が出走して137頭が勝ち上がっていて、これは約45%の産駒が勝ち上がっていることになります。

コンスタントに重賞勝ち馬を輩出して、産駒の勝ち上がり率も高いという種牡馬成績は、いかにもサンデー系種牡馬らしい特徴だと思います。

また、中央・地方あわせて勝ち上がっている馬の性別を調べると牡牝ほぼ半々という状況であり、牡牝問わず産駒は走る傾向にあります。

産駒デビュー当時からコンスタントに活躍馬を出し続けていることもあり、今春のキズナの種付料は大台の1,000万円でしたが、その権利も即満口になるほどの人気でした。

そして、現時点での産駒の活躍や種牡馬リーディングの状況を考えると、来年はさらに種付料が上がることが予想されます。

現4歳世代がキズナの初年度産駒ですが、すでに産駒から重賞勝ち馬が9頭(Jpn3北海道2歳優駿の勝ち馬キメラヴェリテを含む)が出ています。

これら9頭の血統を調べると、うち7頭の母方にNijinskyの血があることがわかります。

この相性の良さは、キズナの持つStorm Birdとの絡みによるStorm Bird≒Nijinskyの相似クロスによる影響でしょう。





どちらも父がNorthern Dancerで、母父がBull Pageもしくはその息子という関係です。

特に、本馬の2代母ビッグテンビーはNijinsky3×4を持つので、彼女の娘アメージングムーンとStorm Birdの血を持つキズナとの配合は相性が良いはずです。

そして、母方にNijinskyを持つキズナの重賞勝ち馬7頭のうち、3頭はNijinskyの息子Caerleonを通じたものでした。

Caerleonは父がNijinskyで、母ForeseerはPrincequillo / Royal Chagerの組み合わせを持っています。

このうち、NijinskyがStorm Catの父Storm Birdと相似クロスを形成する関係であることは上記の通りですし、Caerleonの母Foreseerに関しては彼女の持つPrincequillo / Royal Chagerの組み合わせがNasrullah / Princequilloの派生形なので、Storm Catの母父Secretariat(Nasrullah / Princequilloのニックを持つ)と同じ血統傾向であることがわかります。





このように、似通った血統背景を持つことから、Storm CatとCaerleonの組み合わせは相似クロスと見なせます。

キズナ産駒で母方にCaerleonが入るパターンが成功するのは、これが血統的要因の一つなのかもしれません。

そして本馬の血統も、母アメージングムーンがテンビーを通じてCaerleonを持っているので、キズナ産駒の成功パターンに合致します。

そのキズナですが、彼の代表産駒の一頭ディープボンドは当場生産馬であり、また本馬とは近親関係にあります。





どちらも父がキズナであり、母系は当場を代表する牝系モガミヒメに遡ります。

この母系の牝祖であるモガミポイントは、血統的にStorm Birdの仔Storm Catと相似クロスを形成する関係にあります。





Storm Bird≒Nijinskyの相似クロスのほか、Secretariat≒ボールドラッドによる3/4同血クロスもあります。

当場においては、モガミポイントの娘モガミヒメの代から繫養しながらこの牝系を育ててきましたが、モガミヒメを通じる牝系にStorm Catの血を持つ種牡馬を配合することで好結果が出ています。

具体的にはディープボンド(JRA重賞2勝、海外重賞1勝)、ダンケシェーン(JRA現3勝)、アヴォンリー(JRA3勝)そして本馬の半兄アメージングサン(JRA現1勝)と、この牝系にStorm Catの血を持つ種牡馬を配合するパターンではJRAですべて勝ち上がっています。

Storm Catとモガミヒメの関係は、既述のStorm Cat≒モガミポイントのほかにもBolero Rose(Storm Catの3代母)≒Jester(カコイーシーズの母父)の相似クロスもできるため、血統的相性が良いのでしょう。





このように父キズナと、母とりわけ2代母ビッグテンビーとの血統的相性が良いと考えているわけですが、本馬の母父アドマイヤムーンとキズナとの相性も良いようです。

今年で言えば、オークス3着で矢車賞を勝っているハギノピリナは、このキズナ×アドマイヤムーン牝馬の組み合わせから生まれています。

この組み合わせではサンデーサイレンス3×4のインブリードができるほか、アドマイヤムーンの母方にあるWar Relicの血がキズナの母系に流れる血と相性が良いと考えます。

血統面では細部にわたってこだわりを持って配合したつもりですし、近親馬ディープボンドを含めたキズナ産駒の活躍や、生まれてきた本馬の馬体の出来を含めて、当場としても彼女には大きな期待を寄せています。



当場の当歳世代のなかでも最も早く生まれていることもあり、馬格は牡牝あわせても一回り大きな馬です。

キズナ産駒らしく、生まれた当初から四肢に筋肉を纏ったしっかりとした馬体をしていて、ここまで順調に育ってきました。

気性面はこの牝系らしいピリッとした面があり、この気性が将来競走馬として勝負根性につながってくれるのではと期待しています。

脚も程よい長さがあるので、母アメージングムーンよりも距離適性は少し長めになると予想しています。

柔軟性とバネを備えた馬体のつくりからダートよりは芝向きだと思っていて、イメージとしては芝の1600~1800あたりに適性がありそうな印象です。

彼女の成長具合についてはこのブログで定期的に報告する予定ですので、ローレル会員の皆さまには出資検討も含めて今後も是非ご注目ください。




ローレルクラブ提供馬ゼフィランサスの2020(牝 父キタサンブラック)が満口に

2021年09月16日 | クラブ募集馬
昨日、ローレルクラブのスタッフさんから当場生産馬で同クラブに提供しているゼフィランサスの2020(牝、父キタサンブラック)につきまして、このたび満口扱いになったとの連絡を受けました。

出資会員の皆さまには御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。

半兄ダンケシェーンが現役馬として同クラブで3勝しているという事実もあると思いますが、ここ数日における満口扱いまでの動きに関しては、もう1頭の半兄ディープボンドが仏GⅡフォワ賞を勝ったことが大きく後押ししたのだろうと思います。

クラブスタッフさんからは、今回のゼフィランサスの2020への出資を機に、新規に入会された出資会員さんも複数いらっしゃると伺いました。

皆さんがゼフィランサスの2020に対して大きな期待をしていると感じているところですが、好馬体の馬なのでその期待に応えられるような成長を育成場でも続けてほしいと願っています。

改めまして、出資してくださった会員の皆さま誠にありがとうございました。







ターファイトC提供馬クロワラモーの2020が育成場に移動

2021年09月11日 | クラブ募集馬
本日、ターファイトクラブに提供しているクロワラモーの2020が育成場のフジワラファーム万世分場に移動しました。

もう少し成長を促したかった意味もあり、同世代の他のクラブ提供馬より少し遅れての育成場移動となりましたが、その分立派な馬体になって引き渡しができたと思っています。

ちなみに移動直前の馬体重は464kgでした。

今後の彼女の成長に是非ご注目ください。






クラブ募集の1歳馬4頭の近況

2021年09月01日 | クラブ募集馬
現在、各クラブで募集されている当場生産の1歳馬4頭ですが、育成場に移動した馬もいるので近況をご報告いたします。

なお、今月は写真撮影の時間を割くことができませんでした。あらかじめご了承ください。



まず、ターファイトクラブ提供馬のハーランズルビーの2020が、8月18日にファンタストクラブに移動しました。





直前の測尺は体高158cm、胸囲179cm、管囲19.5cm、馬体重477kgでした。

半兄モズベッロもファンタストクラブで育成されたこと、預託予定先の先生のリクエストも同育成場であったこと、そして当場としても本馬を同育成場にお願いしたいと思っていたので、本馬にとってはベストの育成場さんだと思っています。

すでに雰囲気を帯び始めている垢抜けた馬なので、これから育成されるなかでどのような馬に成長していくか楽しみです。



次に、ローレルクラブ提供馬のゼフィランサスの2020ですが、僚馬ハーランズルビーの2020から遅れること2日の8月20日に、静内の小國スティーブルへ移動しました。





直前の測尺は体高160cm、胸囲186cm、管囲21.0cm、馬体重502kgでした。

堂々たる馬格の持ち主で、その一方で歩かせると緩さのなかにも軽やかさを感じさせる馬です。

暑い時期を過ぎて涼しくなってきたなかで、本馬の馬体はかなり草太りしました。

500kgある馬体ですが、その草太りの分を絞れば20kg以上減ると思っています。

当場にいた頃よりシャープな体つきになる日も遠くないでしょう。



そして、8月27日には友駿ホースクラブ様のご指示により、募集馬ハーランズワンダーの2020がファンタストクラブへ移動しました。





直前の測尺は体高156cm、胸囲175cm、管囲20.7cm、馬体重467kgでした。

本馬の馬体も張りのあるなかに多少の草太りが含まれている印象です。

育成に入ると10kg程度は絞れてくるでしょう。

先ほど友駿ホースクラブのHPを拝見しましたが、本馬へのご出資の申し込み状況が随分と伸びているようなので、生産牧場としては大変うれしく思います。

エスポワールシチー産駒らしい、パワフルなスピード馬に育ってくれそうな気配です。



最後にクロワラモーの2020ですが、本馬に関しては育成先がフジワラファームさんであることは内定しているのですが、当場のほうでもう少しだけ昼夜放牧をしたいと考えています。





8月31日時点での測尺は体高155cm、胸囲177cm、管囲19.1cm、馬体重456kgでした。

体高が伸びてきたのと同時に馬体の張りも目立ってきて、丸みを帯びた馬体のなかにも迫力を帯びてきたように感じます。

当歳馬の離乳が始まっている関係で、離乳馬用の放牧地を確保しなければならないことから、当場の高江第1(1歳)分場にいた1歳牝馬を高江第2分場に移動させて全1歳牝馬を1カ所に集めました。

そのため、一時的に各馬お互いに慣れなければならない期間があったのですが、そこで他馬を威嚇する仕草を見せていたのが本馬でした。

普段見せない面だったので、その仕草を見たときはやはりメジェールの牝系出身らしいキツい面のある馬だと感じました。




当場では当歳馬の離乳が続々と始まっているのですが、一方でターファイト・ローレル各クラブでは当歳馬募集が始まる時期を迎えつつあります。

当場生産の当歳馬は牝馬が圧倒的に多いこともあり、今年は各クラブに2頭ずつ提供する予定ではあるものの、すべて牝馬というラインナップになりそうです。

牡馬に出資を希望する会員の皆さまにはご期待に沿えず申し訳ございませんが、今年の当歳世代は馬体的にも楽しみな馬が多く、そのなかでも血統的に期待できる牝馬たちを提供する予定でいます。

ローレルクラブに関してはラインナップの発表がメールニュースを通じてあったようで、当場からアメージングムーンの2021とオーシャンフリートの2021を提供することになりました。

ターファイトクラブのほうも内定していますが、詳しくは各クラブからの正式発表をお待ちください。



クラブ募集馬4頭の近況

2021年07月03日 | クラブ募集馬
6月は天気の良い日を中心に牧草などの日々が続いてしまって、結果として毎月報告していたクラブ募集馬の近況が滞ってしまいました。

ただ、その時期に募集馬のカタログ写真や動画の撮影などがあったので、クラブ会員の皆様におかれましてはそちらで近況をご覧いただければと思います。

牧草なども終了したので、本格的にセリのシーズンを迎える前にクラブ募集馬4頭の近況を報告いたします。

まずは、ローレルクラブ提供馬ゼフィランサスの2020の近況からです。







6月30日時点の本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】159m 【胸囲】182cm 【管囲】20.9cm 【馬体重】468g

本馬は、牡牝を含めて、当場生産の1歳馬世代で最も馬格のあるグループに属します。

本馬の父キタサンブラックの初年度産駒がデビュー年を迎えて、すでにホッカイドウ競馬の勝ち馬ウンを含めて何頭かデビューしていますが、晩成ではないものの2歳夏よりも少し後のほうが良さそうという育成場の話しを聞いていました。

本馬も馬格はあるものの、この牝系らしい緩さもあり、イメージとしてはある程度距離のあるレースが揃う2歳秋以降が良さそうな印象です。

ただ、本馬の近親で同父のスルターナの2019(牡2歳、父キタサンブラック、母スルターナ)に関して、入厩の動きがありそうです。

スルターナの2019も1歳夏には159cmほどあったので、本馬と同じくらいの馬格だったと記憶しています。

その彼が2歳夏に入厩できそうなところまで来ているということは、その近親の本馬にも同様の傾向が見られる可能性はあります。

なお、本馬の半兄ダンケシェーン(セン6歳、父ヘニーヒューズ)が5月15日の日吉特別(2勝クラス、ダ1400)を快勝しています。




次に、ターファイトクラブ提供馬ハーランズルビーの2020の近況です。







6月30日時点の本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】156cm 【胸囲】176cm 【管囲】19.7cm 【馬体重】457kg

馬体が確実に成長してきて、胴回りも以前よりしっかりとしてきて、それに伴って馬体重もかなり乗ってきました。

少しずつ気温が上がってくるなかで、この馬の場合は目の周りが少し黒くなるなど夏負けっぽい症状が見受けられます。

ただ、普段からキビキビした動きを見せていますし、飼い食いも通常通りです。

放牧地では相変わらずバネの効いた走りが特徴的で、将来的には芝のマイル~中距離あたりに適性がありそうな印象です。

ドゥラメンテ×Harlan's Holiday牝馬の配合からはこれまで2頭が出走して、2頭とも芝で2勝を挙げていることから、血統的にも芝が合いそうです。

素軽い馬体のなかに確実に張りも増してきていて、育成場に移動する時期を迎えたとしても良い状態で移動できると思います。

なお、先月のG1宝塚記念に半兄のモズベッロが出走しましたが、外を回る厳しい展開などもあって結果8着でした。

今後の予定はまだ聞いていませんが、いずれにしても今後も重賞路線での走りを期待したいです。




同じくターファイトクラブ提供馬のクロワラモーの2020の近況をお伝えします。







6月30日時点での本馬の測尺は以下のとおりです。

【体高】152cm 【胸囲】172cm 【管囲】19.0cm 【馬体重】420kg

この2ヶ月でグンと身が入って、見た目に成長を感じます。

本馬のシルエットを見ていると、全姉オーパキャマラードのような大柄なタイプではなく、やや小柄な馬体なので、本馬の母クロワラモーや祖母メジェールの若駒時を思い出します。

それまで放牧していた放牧地と隣の放牧地をまとめた関係で、放牧地が以前よりも1.5倍ほどの広さになったので、本馬もゆったりと走り回っています。

ただ、気性面では、ゆったりとしたなかにもこの牝系らしい敏感な面は確実に残っています。

これはクロワラモーやメジェールにも見られた気性なので、この敏感な面を持ち続けてもらいながら、将来のレースに活かしてほしいところです。

以前までは線のきれいな牝馬らしい馬体というイメージでしたが、ここ最近は馬体重が乗ってきたこともあって、胴に厚みが増してきた印象です。

この牝系らしいスピード優位の馬体になってきたので、将来が楽しみです。




最後に当場からの提供ではありませんが、当場生産馬であり、友駿ホースクラブから募集されているハーワンズワンダーの2020の近況を報告いたします。







6月30日現在の本馬の測尺は、以下のとおりです。

【体高】155cm 【胸囲】173cm 【管囲】20.4cm 【馬体重】440kg

あまりムダ肉が付かない、牡馬らしい引き締まった馬体をしています。

放牧地では活発な動きをする馬で、それに連動してか気性面も前向きさが出てきて、放牧時などは早く放せとばかりに逸ることもしばしばです。

馬房でのんびりする面があるのは相変わらずですが、手入れするときなども以前より少し気が入る面があります。

それでも扱いには苦労しない馬で、6月のカタログ写真撮影の際もほとんど時間を要せず終了しました。

人間の指示には従う馬なので、この長所はこれからも持ち続けてほしいと願っています。

なお、本馬の半姉コパノリンダ(牝2歳、父コパノリッキー)が本日、小倉第6Rの新馬戦(ダ1000)に出走して、最後の直線でよく追い込みましたが結果3着でした。

小柄ながら母譲りの短距離スピードがありそうな馬です。

本馬は半姉コパノリンダよりも馬格があり、馬体的に父に似た面もあると思うので、半姉よりもう少し長めの距離でも対応できそうです。