雨のベラルーシという歌があります。
雨のベラルーシ
小室等さんの楽曲……
こんな歌です。
ゆるされるなら 時間よ戻れ
きみのいない五月の 雨のベラルーシ
ウクライナ戦争との関係で、最近よく名前を聞くベラルーシ。まあ、たまたまそんな歌があったので、
ちょっとベラルーシについて書いてみようかと思いました。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は、欧州最後の独裁者とも呼ばれている人です。
類は友を呼ぶということでか、プーチン大統領とはウマがあうようで、今回のウクライナ侵攻に関しても、一貫してロシア側を支持してきました。まあ、最近さすがにちょっと距離を置きはじめているようにも見えましたが……しかし、つい先日、特殊部隊をウクライナ国境に動員したという報道がありました。そうすると、ウクライナ側が警戒のためにそちらに兵力を振り向けざるを得なくなり、東部戦線に割ける戦力は減る――ということで、間接的にロシアをサポートしているのだとか。
そんなことをしなければならないぐらいに、ロシア側が追いつめられているということでもあるでしょう。
先日も書きましたが、現状この戦争においてロシアの勝利はほとんど不可能になってきています。このままプーチン大統領についていけば、地獄へ道連れということにもなりかねないと思われますが……それでも地獄行きをとめられないのが独裁体制の悲しさということなんでしょう。
あらためて、このウクライナ戦争が示しているのは独裁というもののリスクの大きさです。
このブログでは、独裁体制は一時的にうまくいっているように見えても、必ずどこかで行き詰るといってきました。
いまのロシアが示しているのは、まさにそのことでしょう。
プーチン大統領が重病に陥っているとか精神に異常をきたしているという観測もありますが、もし後者が事実とすれば、今回の件は「独裁者が精神を病んでしまえば国家が崩壊する」という独裁政治にひそむ大きなリスクの顕在化というふうにもいえるわけです。やはり、独裁政治はダメなのです。
ルカシェンコ大統領も、独裁者から足を洗って地獄への道連れを回避したほうが賢明と思いますが……