ロック探偵のMY GENERATION

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朝鮮半島情勢

2018-09-26 20:14:26 | 時事
最近小耳にはさんだところによると、今年になって北朝鮮は一発のミサイルも発射していないそうです。

いわれてみれば、たしかに北朝鮮ミサイル発射というニュースを今年に入って聞いた記憶がありません。
で、ある与党議員が、これは安倍政権の外交の成果だといったのだそうです。

私には、そうは思えません。

北朝鮮が今年になって一発もミサイル発射をしていないのは、あきらかに米韓が軍事演習を中止したためでしょう。
南北朝鮮とアメリカが和解ムードとなり、軍事演習をやめたために、北朝鮮もミサイル発射をしなくなったというのが、どうみても妥当です。

実際のところ、去年までの数年間における北朝鮮によるミサイル発射は、ほとんどが米韓合同軍事演習が行われている時期に集中しています。
あとは、アメリカや韓国が北朝鮮を威嚇するような言動をすると、それに対抗するような形でミサイルを発射するというパターンですね。

前にもこのブログで書きましたが、相手を“けん制”するための行動はむこうからみれば“威嚇”であり、“威嚇”を受けた側はそれになんらかのリアクションをとる必要にせまられ、“けん制”を行います。そしてその“けん制”をこちらは“威嚇”あるいは“挑発”ととらえ、また“けん制”を行い……という無限ループに陥ります。

今年の実績をみてわかるのは、つまりは「こちらが威嚇(と相手にとられる言動)をしなければ向こうもしてこない」ということでしょう。

なんどもいってきましたが、この方向を進めていくしか道はないんです。

私は金正恩もトランプ大統領も好きにはなれませんが、この点に関するかぎり両者を支持します。

日本のするべきことは――これまた何度もいってきたことですが――いたずらに危機感を煽ったり融和に水を差すような言動を慎むことでしょう。


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