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福祉について考えるUMEMOTOのブログ

デンマークの福祉事情 その3。

2004-10-14 22:39:57 | ノーマリゼーション
今日はデンマークでの、障害者の生活支援について触れていきたいと思います。

デンマークの障害者の経済基盤は『早期年金』となっていて、就労者の平均的な収入額が「給与」として支給されるので、就労が困難な障害者も安定した生活を営むことができます。
また、電動車椅子などの生活に必要な用具は、特別な手続きをせずに市の『補助器具センター』から借りることができます。
さらに自分に適したヘルパーを自分で募集し、公費で雇うことができます。このヘルパーは高齢者のホームヘルパーとは異なり、時間単位で交替するのではなく、障害者の“生活秘書”として、日常生活や職場での仕事をサポートし、旅行にも同行します。

例えば、デンマークにおいて24時間の全面介助が必要な障害者の場合、5人のヘルパーを自分で雇用し、その費用はコミューン(自治体)が負担します。ヘルパー1人の月額賃金は約40万円程だそうです。
例え全面介助が必要でも仕事をすることができるように、さまざまな用具が簡単に借りることができるし、ヘルパーも手伝ってくれます。当然、収入の半分近くは所得税として払います。

話を戻すと、重度障害者のほとんどが車椅子のまま乗れるリフトカーを個人で所有していて、ヘルパーの運転でどこでも好きなところに行ける状況です。
自力ではほとんど身体が動かせないほどの重度の障害があっても、在宅での生活が可能で、仕事や余暇などの機会は障害のない人と同じくらいなのです。

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