北九州市が揺れている。
福祉行政においては、先進的な取り組みが注目されることの多い北九州市だが、昨年から生活保護については、批判の矢面に立つことが多くなっている。
7月10日にミイラ化した状態で見つかった男性(52歳)は、生活保護の辞退を強要された疑いが持たれている。それを裏付けるような男性の日記が、本日公開された。
(4月5日から5月25日の間)
せっかく頑張ろうと思った矢先 切りやがった。生活困窮者は、はよ死ねってことか
5月25日
小倉北の職員、これで満足か。人を信じる事を知っているのか。3月、家で聞いた言葉、忘れんど。市民のために仕事せんか。法律はかざりか。書かされ印まで押させ、自立指どう(導)したんか
その後、6月5日に「ハラ減った。オニギリ食いたーい」という言葉を最後に、男性は亡くなっている。市によると辞退届の提出は今年4月2日で、10日付けで保護を廃止。「(本人が)自発的に出した」と説明していた。
九州は旧産炭地が多く、生活困窮者が多い。当然、生活保護世帯の割合も多く、財政を圧迫しており大きな課題になっている。
だからといって、必要な人の生活保護を勝手に打ち切ってよいということにはならない。生活保護の締め付けはなかったのか。ケースワーカーにノルマのようなものを課していなかったのか。第三者委員会による検証に期待したい。
生活保護ケースワーカーは高い専門性が要求される職種である。しかし、行政の職員でどれだけの人が、専門性とモチベーションを持って取り組んでいるだろうか。
今回、問題になった男性は仕事ができる年齢とされ、自立指導の対象となる。一言で自立指導といっても、その人の能力、疾病、社会状況などさまざまな問題を複合して捉え、指導していく必要がある。そのためには高い専門性と経験、社会状況を見極める視点、自立までのマネジメント能力が必要になる。ただ「仕事をしろ」と言えばよいものではない。
全国にはまじめに日々努力しているケースワーカーが多くいる(と信じたい)。このようなことはもう二度とあってほしくはない。今はまだ専門性が不十分なケースワーカーでも、人間として当たり前の感覚だけは持っていてほしいと願うばかりである。
福祉行政においては、先進的な取り組みが注目されることの多い北九州市だが、昨年から生活保護については、批判の矢面に立つことが多くなっている。
7月10日にミイラ化した状態で見つかった男性(52歳)は、生活保護の辞退を強要された疑いが持たれている。それを裏付けるような男性の日記が、本日公開された。
(4月5日から5月25日の間)
せっかく頑張ろうと思った矢先 切りやがった。生活困窮者は、はよ死ねってことか
5月25日
小倉北の職員、これで満足か。人を信じる事を知っているのか。3月、家で聞いた言葉、忘れんど。市民のために仕事せんか。法律はかざりか。書かされ印まで押させ、自立指どう(導)したんか
その後、6月5日に「ハラ減った。オニギリ食いたーい」という言葉を最後に、男性は亡くなっている。市によると辞退届の提出は今年4月2日で、10日付けで保護を廃止。「(本人が)自発的に出した」と説明していた。
九州は旧産炭地が多く、生活困窮者が多い。当然、生活保護世帯の割合も多く、財政を圧迫しており大きな課題になっている。
だからといって、必要な人の生活保護を勝手に打ち切ってよいということにはならない。生活保護の締め付けはなかったのか。ケースワーカーにノルマのようなものを課していなかったのか。第三者委員会による検証に期待したい。
生活保護ケースワーカーは高い専門性が要求される職種である。しかし、行政の職員でどれだけの人が、専門性とモチベーションを持って取り組んでいるだろうか。
今回、問題になった男性は仕事ができる年齢とされ、自立指導の対象となる。一言で自立指導といっても、その人の能力、疾病、社会状況などさまざまな問題を複合して捉え、指導していく必要がある。そのためには高い専門性と経験、社会状況を見極める視点、自立までのマネジメント能力が必要になる。ただ「仕事をしろ」と言えばよいものではない。
全国にはまじめに日々努力しているケースワーカーが多くいる(と信じたい)。このようなことはもう二度とあってほしくはない。今はまだ専門性が不十分なケースワーカーでも、人間として当たり前の感覚だけは持っていてほしいと願うばかりである。