今日、地域の在宅介護支援センターで地域認知症ケア教室があったので参加をしてきた。
以前は、家族介護教室という名前で3ヶ月に1回の割合で市内の在宅介護支援センターが順番におこなっていたものを、名前を変えると共により認知症についての理解を広めることになり、地域認知症ケア教室ということになった。主催は市と持ち回りの在宅介護支援センターで、あとは各事業所からも応援が駆けつける体制。
地域住民の方が30名以上集まり、2時間にわたっておこなわれた。
内容は、主催する施設の紹介に続き、各事業所のスタッフによる認知症のロールプレイ(寸劇)、その後にお茶を飲みながら普段の悩みを話し合う“茶話会”という三本立てであった。
認知症のことをよく知らない人には、ロールプレイは効果的で、スタッフのアドリブ盛り沢山の寸劇に笑い声も起きていた。その後の説明として、認知症が特別な病気ではないこと、誰にでも起こりうることを説明すると、聞いていた人は真剣に頷いていた。
この教室は、厚労省が今年度から進めている認知症市民サポーター養成研修とは別のもので、以前から取り組まれていたものである。お茶を飲みながら気軽に、というコンセプトであるため、認知症初級編といった感じ。おそらく各市町村で同様の取り組みがされていると思われるが、この間の「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり100人会議」
でも、川崎市の取り組みの紹介として、地元の劇団による認知症劇が取り上げられていた。
方法はどうであれ、認知症について広く知られるようになり、少しでも偏見がなくなることを望むばかりである。
ケア教室には民生委員の人も参加しており、今回は直接話を聞くことができた。民生委員として地域住民にかかわることは、簡単なことではないことが話からも容易に想像できた。外から見ていて、家族による介護が悲惨な状況いなっていても、直接訪問すると「うちは何もありませんから!」とドアをピシャリと閉められたりすると、それ以上なかなか中には入り込めないという。民生委員といっても普通のおばさんなわけで、それでもボランティアで困っている家を訪問して相談に乗っているのである。そんなことも、直接民生委員と話さなければ分からなかった。
民生委員は最初に相談に乗る存在であり、いろいろなところに橋渡しをする役も担っている。そのため勉強もしており、さまざまな知識を持っている。認知症に対しても、施設職員よりも詳しかったりする人もいるのである。
そんな民生委員は介護サービスを利用するまでの間のさまざまなケースを目にすることになる。認知症の家族を抱えて、家庭自体が崩壊するようなことも珍しくないという。「そんなところに今の福祉があることを忘れないでください」という民生委員の言葉は、サービス事業者に勤める私の胸に深く響いた。
以前は、家族介護教室という名前で3ヶ月に1回の割合で市内の在宅介護支援センターが順番におこなっていたものを、名前を変えると共により認知症についての理解を広めることになり、地域認知症ケア教室ということになった。主催は市と持ち回りの在宅介護支援センターで、あとは各事業所からも応援が駆けつける体制。
地域住民の方が30名以上集まり、2時間にわたっておこなわれた。
内容は、主催する施設の紹介に続き、各事業所のスタッフによる認知症のロールプレイ(寸劇)、その後にお茶を飲みながら普段の悩みを話し合う“茶話会”という三本立てであった。
認知症のことをよく知らない人には、ロールプレイは効果的で、スタッフのアドリブ盛り沢山の寸劇に笑い声も起きていた。その後の説明として、認知症が特別な病気ではないこと、誰にでも起こりうることを説明すると、聞いていた人は真剣に頷いていた。
この教室は、厚労省が今年度から進めている認知症市民サポーター養成研修とは別のもので、以前から取り組まれていたものである。お茶を飲みながら気軽に、というコンセプトであるため、認知症初級編といった感じ。おそらく各市町村で同様の取り組みがされていると思われるが、この間の「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり100人会議」
でも、川崎市の取り組みの紹介として、地元の劇団による認知症劇が取り上げられていた。
方法はどうであれ、認知症について広く知られるようになり、少しでも偏見がなくなることを望むばかりである。
ケア教室には民生委員の人も参加しており、今回は直接話を聞くことができた。民生委員として地域住民にかかわることは、簡単なことではないことが話からも容易に想像できた。外から見ていて、家族による介護が悲惨な状況いなっていても、直接訪問すると「うちは何もありませんから!」とドアをピシャリと閉められたりすると、それ以上なかなか中には入り込めないという。民生委員といっても普通のおばさんなわけで、それでもボランティアで困っている家を訪問して相談に乗っているのである。そんなことも、直接民生委員と話さなければ分からなかった。
民生委員は最初に相談に乗る存在であり、いろいろなところに橋渡しをする役も担っている。そのため勉強もしており、さまざまな知識を持っている。認知症に対しても、施設職員よりも詳しかったりする人もいるのである。
そんな民生委員は介護サービスを利用するまでの間のさまざまなケースを目にすることになる。認知症の家族を抱えて、家庭自体が崩壊するようなことも珍しくないという。「そんなところに今の福祉があることを忘れないでください」という民生委員の言葉は、サービス事業者に勤める私の胸に深く響いた。