むじな@金沢よろず批評ブログ

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尖閣問題、同じく中国人が逮捕された2004年との違いは? 迫る中国経済崩壊の危機

2010-10-11 17:38:05 | 中国
尖閣問題で、檜原など親中ウヨクが小生の論に噛み付いているが、中国語も読み書きできない、尖閣問題の経緯も中国の本質も知らない人たちが、感情論で中国を擁護しようとしても、醜悪なだけだ。

檜原は「主権問題を棚上げにする英知を持つべきだ」などといっているが、それこそ尖閣問題の経緯に対する無知が暴露されている。
もともと尖閣問題は、日本が主権を持ち、実効支配し、中国=PRC、ROC(台湾にあらず)が1969年になってから主権を主張して横取りしようとして、しかし日本が実効支配していることを考慮して、漁業権交渉に絞り、中国とROCがあえて日本を挑発することを避け、また日本も領海侵犯したものを退去させる、というのが長年のルールとなっていたのだ。つまり、これまで主権問題は棚上げされてきたのだ。
しかも、中国とROCの漁船は、これまで日本政府の許可を得て、海域で操業してきた。それは日本が実効支配している事実を尊重したうえで、主権はまた別の次元で主張、交渉するという「英知」だった。ところが、今回の中国漁船を偽装した軍特務機関が日本の実効支配を無視する形で、かってに領海侵犯したことは、これまで中国とROCが基本的に守ってきたルールを中国側が一方的に踏みにじるものであった。
もし、「棚上げする英知」を求めるべきだとしたら、中国に対してなのである。

また、「中国軍だという根拠はあるのか」と匿名の人間が噛み付いているが、上陸時のビデオを見れば明らかに軍人の歩き方であって、しかも小火器を装備した海保巡視船に激突してきた(神風特攻隊!w)という「勇猛果敢さ」wを見れば、これを「軍人ではない」という根拠こそ聞きたいものであるw。
徴兵制を実施する周辺諸国と違って、日本は戦後軍事的な知識が一般人には皆無な状態が続いてきたから、「中国軍だという根拠はあるのか」というのは、おそらく軍事知識が欠如しているか、あるいは欠如しているという日本の一般的状況にかこつけて中国の底意を糊塗しようという悪意を持って責めようとしているかのどちらかだろう。
しかし、あの歩き方を見て軍人だと直感的にわからないのは、日本という平和な島国にいるからこそ、判別できないのであって、台湾みたいに年に一回は防空演習がある国にいれば、あの歩き方は軍関係者に間違いないという判断を得ることは容易なのだ。

檜原の「棚上げという英知」といい、「軍人と判別できない軍事オンチ」といい、不勉強や無知から来る逆ギレは、醜いだけw。

また「この時期を狙って中国が挑発したのは、上海万博後の経済崩壊に対応するためのあせり」という指摘に対しても、「単なる思いつきの憶測で根拠はない」などという「反論」があったが、代案を挙げない単なる反論は、それこそ根拠がない憶測というべきだろうw。
この反論の主は、ひょっとして2004年3月の中国人活動家による尖閣諸島への不法上陸事件を知らないのではなかろうか?
このときも、中国人は逮捕されている。しかし中国側の対応は微温そのもので、今回のように大騒ぎをしなかった。
しかも、背後に特務機関がいただろうが、この場合はあくまでも沿岸の活動家が挑発したものであって、今回のように特務機関要員の挑発ではなかった。

2004年に同じく逮捕されても大騒ぎしなかったものが、どうして今回は大騒ぎするのか?
しかも、これまで中国が反日ナショナリズムを煽動する際には、決まって歴史問題を持ち出すのが定番だったのが、今回は尖閣という「資源」の問題なのだ。

だとすれば、これは確かに憶測だが、中国は経済的にかなり追い詰められているという見方ができるということだ。
それを「根拠のない憶測」と一笑に付すのは自由だが、だとしたらその人が中国経済は磐石で、中国側が今回「2004年と異なる反応に出た」という方式の違いと、なぜ上海万博開催終了間際のこの時期を選んだかというタイミング設定を考えれば、拙論に反論したつもりになっているアホは、何の説得力も持たないことになる。

では、どうして2010年9月なのか?どうして活動家じゃなくて軍特務機関による体当たりなのか?
こうした疑問に反論している人はまったく答えられない。自分では何も答えられないくせに、他人の批判ばかりするのは、ポスト団塊とその子供世代のおかしな特徴だと思うが、反論するなら、自分の論を立てるのが、最低限の義務でありマナーというものだろうw。

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