月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」

2008年09月17日 | ◆タ行&ダ行

このベン・ステイラー(Ben Stiller)が監督・主演のアクションコメディ映画、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(原題「Tropic Thunder」)が「作品中の表現が知的障害者を侮辱している」ということで米国障害者協会(American Assochiation of People with Disabilities AAPD)から批判されているそうです。




(これらの画像を見ただけで、何のパロディか想像がつきそうですよね)

AAPDは、全米の知的障害者支援団体にも映画のボイコットを訴えているそうですが、残念ながらまだ見てはいないので、何とも言いようがないけれど、どうもAAPDの代表は映画の中で使われる「言葉」を問題にしているようです。
同じ画像で同じ場面でも、ビジュアルオンリーだと拘らないのに、そこに「言語」が「言葉」として用いられるや、欧米人は敏感に難癖をつける傾向があるような・・・・・。

この映画ではロバート・ダウニー・Jrも出演しているようですが、彼が主演だというなら、またぞろ『アイアン マン』のような駄作かも!と思ってしまうところですが、ベン・ステイラーとなると観てみたくなります。タイトルからしてパロディでしょうし、近作の『ミート ザ ペアレンツ 2』では、1同様にかなり笑わせてもらえたので、期待してしまいます。
知的障害者の協会代表の人物がボイコットを呼びかけるというのは、ただ事ではないけれど・・・ボイコット運動を恐れていては、そもそも面白い映画など作れないでしょう。

日本ではこうした抗議が起こる以前に、そういう危惧がある脚本はそもそも企画の段階で没になるか内容(表現)を書き改めさせられるので、残念ながら映画になどなりようもないけれど、個人的に言葉狩りに反対の一人として、「言葉」狩的な発想の抗議には違和感を覚えますね。
ミスタービーンを笑えるタフなアングロサクソン文化なのだから、パロディ映画は笑い飛ばしてはどうかと思うのは、見ていないから言えるのか。

パロディ映画の中の「言葉」が問題になるなら、そもそも揶揄される元になっている映画の方に本来問うていいはずの問題があるのでは?などと勝手に思ってしまいますが・・・・、こうしたAAPDという団体からの抗議さえも、映画の広報に一役買う装置にしてしまうアメリカ映画のタフさは健在のようです。

 



 


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